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なぜダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DEI)に取り組むのか

なぜダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DEI)に取り組むのか

多様性推進、ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)、ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DEI)などなど…。

多様な人々が生き生きと働ける環境づくりが多くの場で進められています。

私自身が多様性の重要性を痛感したのは、環境が変わったタイミングです。ベンチャーから大企業へ。

組織規模は200倍以上、平均年齢も20歳近く異なります。

自分の存在がマジョリティからマイノリティになっ

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これからの人事

これからの人事

ただいま、パナソニックとnoteのコラボで「この仕事を選んだわけ」の作品を募集していますので、自分なりに考えているこれからの人事に関することをまとめてみました。

「会社」とはその会社が目指す世界(ミッションやパーパス、ビジョンで示されるもの)を実現するための装置だと捉えています。

どうやったらその実現可能性を最も高められるのだろうかと考えた末、今の枠組みの中で言えば、それが「人事」の仕事なのだ

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ダイバーシティ&インクルージョンとは「空気を読まないこと」

ダイバーシティ&インクルージョンとは「空気を読まないこと」

ただいま、パナソニックとnoteのコラボで「あの失敗があったから」の作品を募集していますので、これまでを振り返ってみました。思い出していると、いま取りくんでいるダイバーシティ&インクルージョンの活動につながるひとつの原体験でした。

「KYなやつ」
空気を読めない、KYなやつだと、友達から嫌われる。小さいころからそんな風に思っていました。

私は小学生の時はいわゆる優等生的なポジションでした。先生

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はたらくことは「願うこと」

「はたらくってなんだろう?」

これから社会にでることを考える時、あるいは仕事をしているけど、立ち行かずにもやもやしている時、「はたらくってなんだろう」って悩んでモンモンとしてしまいませんか?

私は悩みました。

最初に就職をして半年後の23歳。それから転職して1年たった24歳。しばらく順調だったけど、キャリアのトランジションに差し掛かった32歳。そして34歳。

社会にでてから10年とちょっと

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コロナ禍のチームマネジメントは「やさしさ」こそが鍵だった

コロナ禍のチームマネジメントは「やさしさ」こそが鍵だった

2020年ももうすぐおわり。

はじまるときにはこんな世界になるなんてほとんどの人が想像していなかったコロナがあらゆることに影響を及ぼした1年。

経済活動、社会の常識がひっくり返る中で、会社員の自分として、マネージャの役割をもつ人間として、チームのあり方と向き合った1年でもありました。

リモート環境での生産性の議論、リモートでのチームコミュニケーションの議論、リアル/リモートどちらがいいんだと

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ジェンダー多様性を阻む、職場のバイアス

ジェンダー多様性を阻む、職場のバイアス

私はHRとして、「組織をどうしたらより良くしていけるだろうか?」と日々考えながら、試行錯誤しています。

中でも大きな壁となり悩みが尽きないのが「ダイバーシティ&インクルージョン」。

もっとも身近な多様性のひとつである「ジェンダー」。

日本のジェンダーギャップ指数が121位という位置が示す通り、世の中的にも満足いく状態にはまだありません。

日本社会の中において何度も必要性が説かれ、取り組んで

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女性起業家の資金調達が少ない本当の理由

女性起業家の資金調達が少ない本当の理由

ジェンダーギャップを企業の中でどうつぶしていくのか。そういうことを考えていた時に、こちらのTED Talkをみつけて、なるほどなと思いましたので要点を書いておきます。

ジェンダーにより「無意識に変化する質問」で、後の結果が大きく変わる

先に結論を書いておきます。相手のジェンダーによって無意識に質問の仕方が変わり、その質問の仕方が後の意思決定に大きな影響を及ぼすということです。

ジェンダー観点

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仕事における「女脳」「男脳」はあるのか?

仕事における「女脳」「男脳」はあるのか?

僕は人事として、マネジメントとして、組織をより良くしていくことを毎日考えています。

特に関心が深い、「組織の中のジェンダーギャップに向き合っていく」上で、どうなんだろうかと思っていることがあります。それは、仕事をしていく上での考え方や処理能力、仕事の種類での得手不得手に「性差」があるのだろうか?ということです。

「どちらかが優れている」「どちらかがこの仕事には向いている」というような決めつけを

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変化に適応していくブランドがしていること

変化に適応していくブランドがしていること

僕は人事として、マネジメントとして、組織をより良くしていくことを毎日考えています。

人事と言いながら、働く場としてのブランディングがメインです。採用ブランディングや、エンプロイヤーブランディングと呼ばれている領域です。

そんなわけで色々な会社のブランド活動をいつもウォッチしているのですが、このコロナ禍の中でブランディングとして秀逸だなというケースを何社も見てきました。

例えばこんな会社です。

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リモートワーク中のチームマネジメント のコツ 5選

リモートワーク中のチームマネジメント のコツ 5選

僕は人事として、マネージャとして、チームをより良くしていくことをウンウンうなりながら毎日考えています。

コロナ禍の中、チームをどうより良くしていけばよいのか。

リモートワークする時間がそろそろ長くなってきました。僕のチームは3月後半から徐々にシフトしていったので3〜4週間。早い会社であればすでに6〜7週間経ってきているかもしれません。

チームを抱えるマネージャにとって、チームマネジメントがこ

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組織に根付く「無意識バイアス」ってどう対処したらよいんだろう?

組織に根付く「無意識バイアス」ってどう対処したらよいんだろう?

ダイバーシティ&インクルージョンという言葉は聞いて久しいのですが、なかなか現実世界は、進んでいる実感を持ちにくいなーと感じています。

いったいなんでなんでしょ?

なかなか進まない原因として、大きく道をふさいでいるのが「無意識バイアス」です。偏見やイメージで勝手に相手のことを捉えてしまう。こういう背景の人はこういう人のはず、のような決めつけは日常の中でも結構されているものです。

無意識バイアス

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ダイバーシティが防ぐ危うい意思決定

ダイバーシティが防ぐ危うい意思決定

「短期的な緊急措置のための意思決定」が、その後に長い期間にわたって影響し続けるケースがあることを指摘された篠田さんのnote。

読んでハッとしました。

特殊なケースだからと、見逃されがちな瞬間的な意志決定。実はこれから先の未来をつくる不可逆的な変化になるかもしれない。そのリスクを端的に指摘されていたからです。

ビジネスにおける2種類の意思決定

「意思決定」と言われて思い出すのは、意思決定に

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女性の活躍をさまたげる同質性(ホモジェニティ)の問題

女性の活躍をさまたげる同質性(ホモジェニティ)の問題

会社組織における多様性の話で不思議だなーと思うのは、多様性という話をするとすぐに「英語がー」とか「外国籍の社員がー」とかになること。

多様性の捉え方は色々あります。

企業組織における多様性の本質は、属性というよりは考え方や価値観の多様さだと思っています。

その上で・・・。

そもそも最も身近な多様性のひとつである「ジェンダー」について、それすらダイバーシティ&インクルージョンの入口にも立って

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分断する「空気」(そして「空気の研究」を読んで感じる危機感)

分断する「空気」(そして「空気の研究」を読んで感じる危機感)

コロナの影響が広がり続ける中で、たびたび分断をうながされる場面がみられます。

・若者と高齢者
・日本国籍と海外籍
・正規社員と非正規社員
・東京とその他の地域

などなど・・・。つい最近までSDGsだ、ダイバーシティだ、インクルージョンだ、と話していた中での急激な世論変化に悲しいなと思いつつ、一方でそうなってしまう社会構造ってあらためて怖いなと感じます。

なぜそのようなことが起こるのかなーと思

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