白露みかげ

歌と音楽と鳥が好きです 弾き語り 作詞作曲

白露みかげ

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    白露みかげが作った曲の歌詞をまとめています

記事一覧

歌詞 Blue Deer

青く生まれた私 ツノもなければ ママにもならず どうして生まれたの?どうして私は違うの?なんて、考え飽きた 青くない群れの奴らは 現実を食んでしたり顔 私はひとつ…

2

音楽に食われていく

音楽で食べていかなくても、人生を左右するくらい関わっていたい。そんな自分を「音楽に食われている」状態だと、過去の自分は言った。 音楽は、趣味にしても仕事にしても…

白露みかげ
1か月前
3

歌詞 黒猫が濡れる夜

絶え間無く降る雨に濡れて 許すことを覚えた 同じ時を感じても 行く先は虚しい まだねむるあなたから 右足引き抜いて 夜に向かう街 まだ朝は遠い 隠したいことがある…

白露みかげ
2か月前
4

歌詞 3月の廃倉庫

3月の廃倉庫 赤い扉がゆれる、ゆれる あの日遠くにあった 風が運んだほこりと便り 錆びた錠前に手を伸ばせば 分けられた鍵で扉は開く 誰もが一度は来るのだろうか 僕…

白露みかげ
3か月前
2

アート鑑賞の予習にChat GPTを使ってみる

美術館に行くのは好きだ。 といっても訪れるのは4半期に1度くらいのペースだ。それでも、一人で作品をじっくり見て、時に涙したり胸がざわざわして、毎回とても素敵な体…

白露みかげ
4か月前
3

歌詞 冬の夜

ひとりの夜はさびしくて 並んで歩いたあの日を思う かたゆきの上 足跡をつけて 近道 田んぼの上 石油ストーブ あかあかと かじかむ指先あたためた 濡れた手ぶくろ乾か…

白露みかげ
5か月前
2

歌詞 かもめのゆめ

透き通った夜に シーツを被って 目を閉じたら 秘密の名前で呼んで 私はかもめ 星空を飛ぶわ 波間に浮かぶ 星を食べるの 今でもそんな 夢を見る 宙に浮く体 目が回…

白露みかげ
5か月前
1

歌詞 水中花

枯れた花は種を残すという 美しいだけじゃ本当の花は咲かない あなたの紡ぐ言葉をなぞって いくつもの線を引いた 人はたとい朽ち果てても 何にも残さないのね 秋口に開…

白露みかげ
5か月前
1

歌詞 ロンドン

ロンドン いつか君が住むことになる街の名前だよ 根拠はなんにもないんだよ 君に似合うと思った それだけさ 君ってばねえ まるでカッコつけて 女の子に優しくして か…

白露みかげ
5か月前
2

祝福と承認

先週もまた、友人知人の結婚報告を見聞きした。白露みかげは、2、3ヶ月に一度はそういった投稿を目にするくらいの年齢である。 私は相手が誰であれ法律上の婚姻関係を持つ…

10

雑居ビル百鬼夜行

殺風景なオフィス街は、そそくさと通り過ぎてしまうことも多いけれど、上下左右を見渡すと案外見どころがあるなと思う。 これは1月某日、雑多に置かれた備品らしきものや…

3

迷ったら、キッチンに帰る

この世で一番身に染みている本は吉本ばななの「キッチン」。 こんなことを宣言して、悪い人が見たら”秘密の合言葉”をあっさり通ってしまうかもしれない。でも忘れがたい…

7
歌詞 Blue Deer

歌詞 Blue Deer

青く生まれた私 ツノもなければ ママにもならず
どうして生まれたの?どうして私は違うの?なんて、考え飽きた

青くない群れの奴らは 現実を食んでしたり顔
私はひとつ震えては 花束くわえて飛び出した

いけ好かない奴は置いていこうぜ 蕾がしぼむその前に
息が切れるほど走り抜けた この風は私だけのもの

山を越えてからびっくり! むらさきウサギ きいろいカラス
どこから来たの?ここで何をしてるの?それ

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音楽に食われていく

音楽に食われていく

音楽で食べていかなくても、人生を左右するくらい関わっていたい。そんな自分を「音楽に食われている」状態だと、過去の自分は言った。

音楽は、趣味にしても仕事にしても、お金がかかる。
もちろん空き缶を箸で叩いたり、空き瓶をフルートのように吹いたりするのも安価だが立派な演奏だ。
しかし、もっと多彩な音を出したり、コンサートで生演奏を聴くためには、数千円から数十万、時に百万単位で課金しなければ、その権利は

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歌詞 黒猫が濡れる夜

歌詞 黒猫が濡れる夜

絶え間無く降る雨に濡れて 許すことを覚えた
同じ時を感じても 行く先は虚しい

まだねむるあなたから 右足引き抜いて
夜に向かう街 まだ朝は遠い

隠したいことがあるとわたしの 髪を梳くあなたに
何度も絆されたまらず 触れられるままに 声を枯らす

絶え間無く降る雨に濡れて 許すことを覚えた
同じ時を感じていても 行く先は虚しい

絡み合う指の間から 何かがこぼれた
それは色を持たないで 音もなく

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歌詞 3月の廃倉庫

歌詞 3月の廃倉庫

3月の廃倉庫 赤い扉がゆれる、ゆれる
あの日遠くにあった 風が運んだほこりと便り

錆びた錠前に手を伸ばせば 分けられた鍵で扉は開く
誰もが一度は来るのだろうか 僕のほかにはいないだろうか

ほこりを吸ったまつ毛の向こうに フィルムのような景色を見る
足元を見たらひどいひび割れが 前を向いて生きていたらきっと気付かない

3月の廃倉庫 積み上げられたがらくたの山
かつては名前があった 手垢のついた

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アート鑑賞の予習にChat GPTを使ってみる

アート鑑賞の予習にChat GPTを使ってみる

美術館に行くのは好きだ。

といっても訪れるのは4半期に1度くらいのペースだ。それでも、一人で作品をじっくり見て、時に涙したり胸がざわざわして、毎回とても素敵な体験ができる。

音楽のライブもそうだが、直感的に良さそう!と思ったら、殆ど知らないアーティストでも、時間とお金の許す限り足を運んでみたい。

見て楽しいのはもちろん、行くからには何かを学び取って、自分の音楽や表現にも活かしたい。そう思って

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歌詞 冬の夜

歌詞 冬の夜

ひとりの夜はさびしくて
並んで歩いたあの日を思う
かたゆきの上 足跡をつけて
近道 田んぼの上

石油ストーブ あかあかと
かじかむ指先あたためた
濡れた手ぶくろ乾かして
明日もきっと雪合戦

帰ろうか?あの町へ
小さなボクが問いかける
帰らない。ありがとね
帰りたいのは あの日々

少し乾いた僕の部屋
この街に雪は降らない

歌詞 かもめのゆめ

歌詞 かもめのゆめ

透き通った夜に シーツを被って
目を閉じたら 秘密の名前で呼んで

私はかもめ 星空を飛ぶわ

波間に浮かぶ 星を食べるの
今でもそんな 夢を見る

宙に浮く体 目が回るわ
青い輪郭をなぞったあの星に

私は生きる どうかどうか続いて

星の数だけ 時が過ぎたの
今でも宇宙を夢に見る

Я чайка.

歌詞 水中花

歌詞 水中花

枯れた花は種を残すという
美しいだけじゃ本当の花は咲かない

あなたの紡ぐ言葉をなぞって いくつもの線を引いた
人はたとい朽ち果てても 何にも残さないのね

秋口に開く金木犀のように
そこに在るだけで引き止められたら
こんな装いをするまでもないでしょう
あなたの方から手をのばすでしょう

花は生みの親の顔を知らずとも
生きる意味を知って咲いているようだ

母の父の皺が増えても ここに在る自分を疑う

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歌詞 ロンドン

歌詞 ロンドン

ロンドン いつか君が住むことになる街の名前だよ

根拠はなんにもないんだよ
君に似合うと思った
それだけさ

君ってばねえ まるでカッコつけて
女の子に優しくして からかわれて
あたしはもう くすぐったくて もどかしい
口をついて出るのは 悲しいタブロイド

ロンドン 君と手をつなぎ歩きたい街の名前だよ

時計塔の鐘が聞き慣れるころに
君との毎日も当たり前になる

雨の日には 蛇の目の傘で出かけよ

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祝福と承認

祝福と承認

先週もまた、友人知人の結婚報告を見聞きした。白露みかげは、2、3ヶ月に一度はそういった投稿を目にするくらいの年齢である。

私は相手が誰であれ法律上の婚姻関係を持つことを望んでいないが、友人の結婚を祝福したい気持ちはある。そうは言っても、どこか物足りなく感じてしまう。方々から拍手喝采をもらうことが即ち幸せか、と自分に問うと、そうではないと返ってくるのだけど。

私もいつか世間から祝福される日が来る

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雑居ビル百鬼夜行

雑居ビル百鬼夜行

殺風景なオフィス街は、そそくさと通り過ぎてしまうことも多いけれど、上下左右を見渡すと案外見どころがあるなと思う。

これは1月某日、雑多に置かれた備品らしきものや、壁に張り付いたあれやこらやが伝説の生き物になって動き出したら楽しいのに、と思い立って撮った記録と妄想である。

迷ったら、キッチンに帰る

迷ったら、キッチンに帰る

この世で一番身に染みている本は吉本ばななの「キッチン」。
こんなことを宣言して、悪い人が見たら”秘密の合言葉”をあっさり通ってしまうかもしれない。でも忘れがたいのだ。

取り立てて料理が得意ではない。むしろ出来た品は見せられたものじゃないことが多いし、味付けもほとんどしないに等しいか、醤油や麺つゆなんかは加減がわからず小姑に怒られそうなくらい濃い。余裕がないと1週間、一度も包丁を握らないこともある

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