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空下元のノベルゲーム制作講座・設定編

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このマガジンは、ノベルゲーム業界(特に美少女ゲーム、ギャルゲーと呼ばれるジャンル)を目指そうと『覚悟を完了した人』向けに書いた 「企画の立て方&設定の組み立て方」 「ノベルゲーム…
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#ノウハウ

空下元のノベルゲーム制作講座(2)のPDFファイルを公開しました!

空下元のノベルゲーム制作講座(2)のPDFファイルを公開しました!

■みなさまお待たせしました

以前noteで更新していた『ノベルゲーム制作講座』の【テキスト・仕上げ編】をPDFファイル(電子書籍)に再編集しました!

この記事を購入することで、
PDFファイル(電子書籍)をダウンロードできます。

有料公開している「シナリオスクリプト編」+無料公開している「豆知識編」のまとめです。個別に記事を購入するより断然お得!
梅雨でおウチ時間が増えるこの季節に一気読みす

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実験的にnoteでPDFを販売してみるテスト(ノベルゲーム制作講座のまとめ本になります)

実験的にnoteでPDFを販売してみるテスト(ノベルゲーム制作講座のまとめ本になります)

noteで毎週UPしている、『ノベルゲーム制作講座』ですが、
このたび企画・設定編を、一冊のPDFファイル(電子書籍)に再編集しました。

2020年5月に開催される予定だった
『コミックマーケット98』あわせでの新刊だったのですが、
コロナの影響で中止に。
そこで電子書籍として販売することにしました。

で、よくよく調べるとnoteの有料記事を使えば、
PDFファイルも『有料記事』として扱えそう

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5W1Hの設定を踏まえて企画書を修正しよう。これまでのおさらいです(ノベルゲーム制作講座28 設定編最終回)

5W1Hの設定を踏まえて企画書を修正しよう。これまでのおさらいです(ノベルゲーム制作講座28 設定編最終回)

前回の記事で、設定決めの5W1Hが出そろいました。
ここでは私が企画した美少女ゲーム『幼なじみは大統領』を例に、
それぞれの項目を振り返ってみましょう。

■初期段階

Who(誰が    :主人公の幼なじみである女子学生が
When(いつ   :???
Where(どこで :???
What(何を   :宇宙人のせいで大統領にされてしまったので、解決する。
Why(何故    :幼なじみだから?

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主人公はどのような手段で夢を実現するの? 解決までの道のり=物語となる!(ノベルゲーム制作講座27 設定決めの5W1H How編)

主人公はどのような手段で夢を実現するの? 解決までの道のり=物語となる!(ノベルゲーム制作講座27 設定決めの5W1H How編)

設定決めの『5W1H』も、いよいよ最後になりました。

今回ご紹介する『How』は、
『Why』で掲げた夢や目的を実現するための具体的な『方法』、
『What』で設定した事件やネタを処理する『手段』を決める項目です。

■Howとは、『Why?』を実現するために主人公が選んだ道のり前回の記事で、ユーザーを物語に引き込むために
主人公に夢や目標を持たせ、動機も決めるように書きました。

HOWとは、

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読者が主人公に感情移入できないのは動機が曖昧だから?! 設定決めの5W1H ~Why②~(ノベルゲーム制作講座26)

動機=主人公が物語に関わる直接の要因、きっかけを決めよう。
動機がハッキリしていると、ユーザーが感情移入できる。
動機と企画の主旨を関連づけると、作品としてのブレがなくなる。

前回の講座では、
自分で作った設定に『Why?』と投げかけることで
設定の穴や矛盾点が整理されると説明しました。

今回は、もうひとつの『Why?』
主人公の動機付けについて説明します。

■目的や目標を定めて、『Why?

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神は言った「セルフツッコミで設定の穴を埋めれば勝手に世界が生まれるんじゃね?」と。設定決めの5W1H Why①(ノベルゲーム制作講座25)

神は言った「セルフツッコミで設定の穴を埋めれば勝手に世界が生まれるんじゃね?」と。設定決めの5W1H Why①(ノベルゲーム制作講座25)

セルフツッコミで設定の穴を埋めよう。
世界の成り立ちが説明できると住人の設定に矛盾がなくなる。
ネタ優先で設定をこじつけるのも、テクニックのひとつ。

ノベルゲーム制作講座も25回目になりました。
いつも「いいね!」してくれるみなさま、ありがとうございます。
今回は、5W1Hの「何故 ~Why~」について考えていきます。

物事にはすべて因果関係があります。
その『原因』について考えるのが『Why

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ジャンル=中心となるネタは何=What? 作品の雰囲気を決めて、ユーザーの心を掴もう(ノベルゲーム制作講座24)

ジャンル=中心となるネタは何=What? 作品の雰囲気を決めて、ユーザーの心を掴もう(ノベルゲーム制作講座24)

作品の雰囲気、方向性を決める『ネタ』や『ジャンル』を考えよう。
扱う『ネタ』によって、ユーザーが体験する物語の内容が変わります。
『ネタ』は作品のおもしろさに直結する。企画の主旨に合うか再確認。

設定決めの5W1Hも折り返し地点。
今回は「What」について解説していきたいと思います。

■5W1HにおけるWhatって何?

「何を ~What~」は、
作品の雰囲気、物語の中核となる『ネタ』『ジ

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舞台と時代背景を決めないと企画が炎上する!? 設定決めの5W1H(ノベルゲーム制作講座23)

舞台と時代背景を決めないと企画が炎上する!? 設定決めの5W1H(ノベルゲーム制作講座23)

世界観を作る上で最初に設定すべきなのが『時代』と『場所』。
文化や価値観の違いは、登場人物の思考にも影響します。
ゲーム素材は有限であると念頭に置き、季節も決めましょう。

前回、キャラクターの特徴や性格は生い立ちで決まると説明しました。

「このキャラはアメリカ生まれのヒップホップ育ちにしよう」
と決めたまではいいですが、『アメリカ』の設定が曖昧だと

「具体的には、何州の何処市生まれなのでしょ

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Q.キャラの設定に悩んだら? A.生い立ちを考えよう(ノベルゲーム制作講座22 設定決めの5W1H who③)

Q.キャラの設定に悩んだら? A.生い立ちを考えよう(ノベルゲーム制作講座22 設定決めの5W1H who③)

キャラの生い立ちを決めて、特徴や性格の理由付けをしよう。
生い立ちが決まると、キャラ同士の繋がりも自ずと決まる。
美少女ゲームの場合、負けヒロインのその後も考えよう。

今回も前回に引き続き、設定決めの5W1H【Who】について。

キャラクターのメタ的な役割、立場、魅力を設定し終えたら、
お次は、キャラクターの『生い立ち』を考えましょう。

キャラクターの生い立ちを考えることで、

などの疑問に

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『キャラ属性』は売りになる!? 営業的観点からキャラの魅力について考えよう(ノベルゲーム制作講座21)

キャラクターが持つ『属性=魅力』を考えよう。
『属性』とは、性質、能力、身体的特徴、社会的な立ち位置。
キャラの『属性』は売りになる。営業的観点からも考えよう。

前回(上記リンク)に引き続き、
設定に関わる5W1Hの「who」について考えていきます。

今回は企画したゲームに登場するキャラクター(主人公、ヒロイン)が持つ
『属性』についてです。

■メタ視点で、キャラが持つ『属性』を考えよう

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あなたはWho(誰)? 神様視点でキャラに役を振ろう。設定決めの5W1H(ノベルゲーム制作講座20)

前回の記事を踏まえ、
設定決めの取っ掛かりである『5W1H』について
詳しく解説していきます。

今回は5W1Hの『Who(誰が)』について。

ノベルゲーム、特に美少女ゲームの場合、
登場人物=ヒロインは、企画の『顔』
商品としての『売り』です。

魅力的なキャラクター作りに情熱を注ぎましょう。

■メタ視点で、キャラクターの役割を決めよう

ここで言うメタ視点とは、
『作品を枠外から俯瞰する視

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設定決めの取っ掛かり。5W1Hとは?(ノベルゲーム制作講座19)

設定決めの取っ掛かり。5W1Hとは?(ノベルゲーム制作講座19)

企画の主旨により、設定の概要も決まる。
設定決めの取っ掛かりは、5W1H。
5W1Hで、時季、舞台、物語の流れも自動的に決まる。

前章では、設定決めを行う前の注意事項について説明しました。
今回は、設定を決める際の『取っ掛かり』について解説します。

この記事で説明しているのは『ノベルゲーム』の制作方法です。
ノベルゲームを作るには、シナリオは欠かせません。
シナリオを書くには設定とプロットが必

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設定を作るときは仕様書と睨めっこをしよう(ノベルゲーム制作講座 18)

設定を作るときは仕様書と睨めっこをしよう(ノベルゲーム制作講座 18)

設定を決める際は、仕様書から逸脱しないように注意しよう。
ある程度の縛りがあった方が、設定は決めやすい。
企画の初期段階は仕様書が決まりきっていない。融通も利くよ。

■設定にも影響する【仕様書の枷】

ノベルゲームに限らずあらゆる企画には必ず『仕様』が存在します。

たとえば4人乗りの乗用車があります。
4人乗りと書いてあるのに、10人で乗車したら
十分なスペックは発揮できません。普通に逮捕され

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設定と物語、どちらを優先させるべきか?(ノベルゲーム制作講座17)

設定と物語、どちらを優先させるべきか?(ノベルゲーム制作講座17)

判断基準は企画のテーマや主旨による。ケースバイケースである。
美少女ゲームの場合、キャラや物語を重視する場合が多い。

■企画を練る際に、必ずぶち当たる壁とは?前回は設定を決める手順として、
「世界設定などの地盤を固めてから、物語を掘り下げていく考え方」と
「物語を先に決めてから、設定の矛盾や問題点を穴埋めしていく考え方」
があると説明しました。

上記はあくまで、アプローチの方法を説明しただけで

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