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雑記

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「産む、産まない、産めない」甘糟 りり子 / 「子のない人生」酒井 順子

最近この手の本を気がつくと手にしています。
いよいよ本格的にアラサーに足を踏み入れているというだけではなく、この1,2年で驚くほど増えた同級生の子供自慢SNSの影響もあり。

この手の本を読まずにはいられない時点で、色々な気の迷いがあることを認めないといけません。

産む、産まない、産めない /甘糟りり子
何も押し付けない小説でした。想像力をもつために、誰しも読んでみてほしいです。

子のない人生

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羽田からオスロ、チューリッヒ、ストックホルムへ

8/17, 今日も高校生約30人を海の向こうに送り出しました。
ノルウェー、スイス、スウェーデンの三国、羽田から同じルフトハンザ便に乗って、それぞれミュンヘンで乗り換えです。

こうして書いている私は一緒に飛ぶわけでもなく、空港までの見送りを済ませ、これを書いています。
ニューヨークが本部の非営利NGOで、世で言うところの留学コーディネーターをしてごはんを食べています。

毎年約400人を日本から

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働くひとの休み方

今日上司が、体力温存のために午後休みまーすと言い残してさくさく帰っていきました。

繁忙期、週はじめ、週半ばには大きなイベントがある中だったけれど、チームメンバーみんな違和感なく了解。
たしかにうちは非営利で、数字を追いかけるわけでも、ご機嫌を取らなきゃいけない顧客もいないけれど、
こんな風に自分に必要な「休み方をわかってる」ひととチームと、それらで構成される組織にいれて、よかったなと思いました。

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仕事で行く海外って、あんまりなにも残らない説

毎日、いろんな国に行く子たちやいろんな国のスタッフとやり取りしていると、ふと自分の原体験的海外バナシに花が咲きます。

今日は食習慣のハナシ。
わたしの場合、出来合いレトルトラブ!な古き良き(?)アメリカーンな家庭にステイしていたので、夕食(dinnerじゃなくてsupperと呼ばれるあれ)はマカロニチーズ、以上!、肉とマッシュポテト(それも粉に水入れて作るやつ)以上!みたいな生活でした。
あるあ

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太陽さまさま

夏が繁忙期なので、お盆返上、休日出勤上等、な感じですが、帰れる日はまだ明るいうちに帰ります。

日本の夏は夜7時くらいまで明るくて、会社を出てまだ日が出てると得した気分になったり。

ところ変わってヨーロッパでも夏だ夏だとお祭り騒ぎ、メールを送っても"out of office"の自動応答メールが次々返ってきます。(繁忙期なんて関係なし、夏だもんバケーションだもーんっていうテンション)

それもそ

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振り返ればぜんぶ通過点

子供はなんて不自由なんだろうと思います。
まず学校に行かなきゃならない。まだホームスクールの制度はないし、何を始めるにも少なくとも中学校までは通っておかないと、自分の身を守るための最小限の知識や経験へのアクセスが限られる。

得意不得意を認識していても、選択の余地はないから、左脳系科目も右脳系科目も、全部必修。

狭い人間関係の中で、出る杭は打たれる。

私は勉強ができて、年上に可愛がられるタイプ

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呼吸に意識を向ける

ヨガを始めて1年半ほど経ちました。
きっかけは25歳になった冬、なにか運動をせねば‼︎というよくある強迫観念に苛まれたから。

結果、今やすっかり生活の一部になって、忙しくても週1-2回は通っています。

ヨガではいろいろな呼吸法があって、それぞれに名前が付いてたりしますが、何より"呼吸に意識を向ける時間"をもつことで、イライラもモヤモヤもリセットできます。

緊張していたり一生懸命になると人間呼

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コミュ障モード発動

6月ころからずっと、忙しい。
夏休みどころか休日出勤も続いて、いよいよ余裕がなくなってきました。

こんな時、コミュ障モードが発動します。
喋るのがしんどくなります。

もともと内気で人見知りな子供で、母曰く自閉症を疑ったこともあったとか。
幸か不幸か、留学を機に小手先のコミュ力は身につきました。初対面でも違和感なく会話は続くし、"場をもたせる"のは得意です。

でも、この対人モードを維持するのに

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「趣味読書」の響きの地味さについて

本が大好きです。でも、履歴書の趣味欄が読書だけだと、どうしてあんなに地味なのか。

確かに読書は意識が内面に内面に向かっていくもので、必然的に1人で行う行為だし、華やかさもなければ読書の会でも開かない限り交友関係も広がらない。

それでも、ありきたりだけど、1冊の本との出会いが命を救ったり人生を変えたりするから、もっと「趣味読書」の地位向上を提言したくなった。

読みたい本がありすぎて、死ぬまでに

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10代留学のすすめ

炎節の最中、今年も200人を超える高校生たちが慣れ親しんだ日本から飛び立ちました。
行き先は北はアイスランド、南はボリビアまで。

15,6年の間に日本で作り上げた日常から抜け出して、異国の地で新たな日常を新たな家族とともに切り開きます。

たくさんの初めてを繰り返して、大人でも子供でもない自分に新たな価値観、人格、基盤となるものを与える唯一無二の経験、それが10代での異文化体験。

良いことも

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準備の時間

誰ががなにかを準備している時間って素敵だなと思います。

とくに、ひっそりとした朝の商店街や街並みが好きです。
朝型人間なので、6時台の電車に乗って、毎日7時を過ぎたばかりの街を歩いて出勤しています。

品出しのトラックが到着したばかりのスーパー、仕込み中の蕎麦屋さん、薄暗いままオープン準備をするレンタカー屋さんまで。

ひっそりと、でも確実に、1日を始める準備を、誰かをもてなす準備をしているその

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イチゴミルク男

苺みるくと書くと愛らしい感じ、イチゴミルクとするとちょっとカタコト感。苺みるく男子はなにやらかわいい。

イチゴミルク男となるとぎょっとする。

通勤の車内、今やどこで売ってる?な、レトロなピンクのパッケージが視界に入ったので、朝練前の高校生かなくらいの気持ちでさりげなく目を向けてみれば、左手にイチゴミルク、右手にスマホの大の大人。

人工的な甘ったるい香料に耐えかねたので、隣の彼が日々世知辛いサ

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メンタルの強さと、メンタルのない人

「A子ちゃん、メンタル弱いよね〜」
「わたし、豆腐メンタルだから笑」

メンタルメンタルとやたら精神的な強さが取り沙汰されるけれど、強い弱いと言ってるうちは、きっと強くない。

狭い人間関係ながらそこそこ色んな人と関わりを持つ機会に恵まれたけれど、サラリーマンをやっていて発見したこと。

世の中にはそもそもメンタル、〈厄介でブレのある自分のものなのにコントロールの及ばないなにか〉を備え付けていない

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