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音楽制作

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#作曲

音圧戦争について

音圧戦争について

音楽業界に関わる全ての方へ
早速なのでミックスエンジニアっぽいことを書こう。
専門用語が多く出てくるかもしれないが、
できるだけ簡単にわかりやすく書きます。

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・音圧戦争とは

我々が聞いている音楽のデータは最大音量が決まっている。
そして人間は相対的に「大きい音=良い音」と感じる傾向がある。
テレビで暗い画面よりも明るい画面の方が綺麗に感じるのと同じだ。
だから他人の曲よりも良い音に聞か

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作詞に便利!いつも使っているお助けサイト

作詞に便利!いつも使っているお助けサイト

作詞についてのこれまで元々はインスト曲ばかりを作っていた関係で、歌詞については全くノーマークで作曲をしてきた。自分自身は歌が上手ではないことは自分が一番良く知っているし、VOCALOIDが流行し始めた頃も、調声という形でかなり打ち込みが面倒という評判だったため、手を出していなかった。

しかし、AI合成音声のNeutrinoの登場以来、かなり省タスクで十分なクオリティーの歌を作ることが可能になって

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アッパーストラクチャーという概念

アッパーストラクチャーという概念

どうも、作曲家のカスガです。

今回は、アッパーストラクチャーという概念について説明したいと思います。

コードを上下に分割するアッパーストラクチャーとは、簡単に言えば「何かのコードの上の部分」です。

例えば、以下の様な例があります。

このように、1つのコードをルートとそれ以外に分ける事で、構成音の多いコードを簡単に理解する事が出来ます。

またシチュエーションにもよりますが、コードの全ての音

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更新!「オーディオファイル書き出しについて」Ver2.0

更新!「オーディオファイル書き出しについて」Ver2.0

前回、音楽制作においてのファイルのやりとり、お作法的な話をアップしたら自分が思ってた以上に多方面から反響があった。今回は何故この様なテキストを書こうと思ったかを話していきたい。

僕は普段レコーディングエンジニアと仕事をしている中で作曲家、編曲家、アーティスト、ミュージシャンはじめ、いろんな方からデータをいただく。そして、そのデータというのはいわゆるオーディオファイルというやつである。

どんなタ

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音楽制作でのファイルやりとり、お作法的な話

音楽制作でのファイルやりとり、お作法的な話

実は前からずっと書こうと思っていた内容で3年前に一度まとめたのですが、アップできずに時が経ち、改めて沢山の方に知って貰えたら嬉しいなと思って書き留めてみました。

クリエーターがエンジニアにオーディオデータを書き出して渡す場合に、どんなことに気をつけたら良いか、僕なりに考えてみましたので参考にしてもらえたらと思います。もちろん、これが絶対ではありませんし、もっとこうしたら便利だよ!という意見があり

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トライアド | m(♭5)(マイナーフラットファイブ)

トライアド | m(♭5)(マイナーフラットファイブ)

どうも、作曲家のカスガです。

今回は少し扱い方が難しい、m(♭5)(マイナーフラット5)を紹介します。

マイナーフラット5このコードはマイナーコードの5度が半音下がったコード、読んで字の如くですね。

構成音は、ルートと短3度、減5度です。

Cm(♭5)の場合、ルートはC、短3度のEb、減5度のGbです。

ディミニッシュトライアドこのコードと同じ構成音のdim(ディミニッシュ)トライアドと

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Drum'n'Bassの打ち込み方

Drum'n'Bassの打ち込み方

今回作ったDrum'n'Bassを基に、打ち込み方、それっぽさを出すポイントを解説していきます。

使用DAW:FLstudio
使用有償プラグイン:MASSIVE,Sylenth1

オススメのフリーサンプルパック
・Drum & Bass All-Stars sample pack
太字で”Want the full packs?”と書いてある行の、1行の上のリンクからDLできます。(登録不要

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#003 ループオーディオ その3

#003 ループオーディオ その3

こんにちは。ノイジークロークの金井です。

ループその3です。今月もループについてまとめていきたいと思います。
過去記事はこちらからどうぞ。 #001 ループオーディオ その1 #002 ループオーディオ その2

前回までの振り返りさて先月までの2回の連載で、ループについて解説を加え、イントロ付きループの解説とその作り方について説明を行ってきました。そこまでで一通りの内容は話したのですが、この第

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ApogeeのDuetがオススメな理由

ApogeeのDuetがオススメな理由

今回紹介するのはApogeeのDuetというオーディオインターフェース(以下AIF)です。

モニターした感想をパッとお答えしますと、低音は心地良く、キックのアタックは感度が高いです。全体的に主張強めの音質だと感じました。

ダンスミュージックやエレクトロ系の楽曲制作をする人には特におすすめです。

DACは高品位なESS Sabre32を使用しており、これはハイエンドのSymphonyI/Oも同

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ヒット曲を作り出す方程式が記事に書かれていないので、勝手に解を考えてみた。

ヒット曲を作り出す方程式が記事に書かれていないので、勝手に解を考えてみた。

はじめに。記事の概要。
①ヒット曲を考察する前に、音楽を構成する要素の整理。
②独断と偏見で分析する「Shake It Off」。
 (1)ドラムパターン
 (2)エレクトロ要素の効かせ方
 (3)手弾き感満載のグルーヴ
 (4)ミニマムで巧みな楽器の使い方
③DTM時代を生かした音作り。

とても興味深い記事を発見しました。現代と過去では(と言ってもShake It Offから4年も経つと過去と

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