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新茶と蔵出し茶の違いへの興味

新茶と蔵出し茶の違いへの興味

その年の一番最初に収穫され、価格も高く、販売開始をお祝いしてもらえる新茶とそれ以外。保存の技術は向上しているとして、価格以外にどんな差があるのかを知りたかった。

結果は、意味ないな。

きっかけは京都に行った時に同じお茶の新茶とそうでないお茶が一緒に並べられているのを見た時。永谷宗円さんの生家がある宇治の湯屋谷にて。

新茶のシール付き。

パッケージに描かれた永谷宗円さんの生家跡でこのお茶をい

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売茶翁の「鴨川に遊び茶を煮る」の碑を見に行く

売茶翁の「鴨川に遊び茶を煮る」の碑を見に行く

売茶翁の話ばかりなのだけど、推し旅なんだから仕方がない。漢詩や絵にある景色を見てみたい。300年近く経っている気にしない。それにお茶くくりの京都は見ていないことがいっぱいだから、行ける時に行く。

売茶翁の碑があることに、まず驚いた。お茶好きでなければ知らないと思う。たぶんそこが売茶翁が気に入っていた場所。何度も見ている鴨川より上流まで行ってみた。

本当に川の側、土手の脇にあった。背後にしだれ桜

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売茶翁の「友を携えて糺に遊ぶ」の糺の森へ

売茶翁の「友を携えて糺に遊ぶ」の糺の森へ

"糺"という漢字は残念ながら、売茶翁を知るまで読めなかった。
漢字そのものと"タダス"の響き、そのどちらも神秘的ですぐに惹きつけられた。ここにもまだ行ったことがない。写真で調べた時には明治神宮を思い出したけど、明治神宮が人工なのに対してこちらは自然。しかも昔のままらしい。

動画を撮ったのだけど、noteに動画はアップできないらしい。残念。すごく清々しかったのに。

平安貴族が占いをした水辺とか古

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売茶翁の「舎那殿前の松下に茶店を開く」を見に方広寺大仏殿跡へ

売茶翁の「舎那殿前の松下に茶店を開く」を見に方広寺大仏殿跡へ

売茶翁の茶席を辿る、推し旅の続き。

『売茶翁偈語』には書かれていて気になっていた大仏殿にも行った。

近くまで来て向かっている間、気になってはいたのだけど松がない。

この大仏のことは知っていて、かつては奈良より大きく、でも現存しない。絵を見ると舎那殿もかなり立派で、周辺には松の木がたくさん生えていたらしい。

豊国神社に向かって伸びる広い参道を歩くのだけど、松がない。さらには方広寺はもう山門も

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売茶翁の「通天橋のほとりに茶を煮る」を見に東福寺

売茶翁の「通天橋のほとりに茶を煮る」を見に東福寺

私の推し旅の記録。

行けなかった富岡鉄斎展。出典作品に特に見たい物があった。

鉄斎美術館所蔵の『高遊外売茶図』。この絵や写真について載せている物が全然なくて、売茶翁の知名度の低さを改めて認識した。鉄斎美術館さんの写真をお借りする。

掛け軸だと思っていなかったので、この写真を見せていただけただけでも大きな収穫だ。絵の場所は京都の東福寺。紅葉の季節に話題になる通天橋という橋の下に沢がある。桜かな

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煎茶道と売茶翁

煎茶道と売茶翁

最初に思ったのは、そういうのが一番嫌いそう。

茶道に対する煎茶道の存在のこと。

茶道には千利休という有名人がいて、煎茶道には売茶翁がいる。売茶翁のことはほとんどの人が知らないと思うけど、知れば知るほどかっこよくて千利休が霞む。ごめんなさい。ちなみに読み方は、ばいさおう。茶を売る翁。おじいちゃんだからね、ひねりなし。

この人のことを調べていると、ハイパー癖強だっただろうなしか思い浮かばない。め

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アサヒの「颯」は萎凋茶でボン・ジョビ

アサヒの「颯」は萎凋茶でボン・ジョビ

アサヒさんが気合いを入れて作った新しい緑茶ブランドだって。

"叫びたくなる緑茶"だそうなんだけど、ボンジョビしか頭に入ってこないあのCM。

八村塁選手がBon Joviの『Livin on a prayer』を替え歌して「そ〜〜〜」と叫んでる。この曲は炭酸飲料の方が合っている気がする。八村選手も緑茶よりソーダ系の方がかっこよさそう。

Bon Joviの曲もCMで一番強烈だったのはアクシアかな

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菊炭という千利休が愛用した高級炭がある山

菊炭という千利休が愛用した高級炭がある山

吉田類さんが山に登る番組、気づくと観てるな。『にっぽん百低山』。山登りはしないけど、低山くらいのハイキングならしたいかも。

吉田類さんといえばなサムネイル写真w 登山をするの?と思ってWikipediaを見たら、高知の仁淀川のご出身なんだ。高知のお茶の産地じゃないですか。

この回で登った妙見山という山は、大阪と兵庫県にあるらしい。グーグルマップで見たら、すぐ近くまでニュータウン系が迫る山。こう

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『美の壺』に出ていた京都 有斐閣 弘道館の太田さん

『美の壺』に出ていた京都 有斐閣 弘道館の太田さん

最初に出てきた太田達さんという方、気になるわ。

『美の壺』の羊羹の回に出てきたんだけど、京都の有斐閣 弘道館という場所で茶会や講演を行なっているらしい。老舗和菓子店の主人と紹介されてた。

羊羹が素晴らしい。今時のネオ和菓子ではないただの黒い四角。

これ、わかる。ちょうど今頃の京都で話題になる、紅葉が反射するくらいにピカピカに磨かれた床のお寺があるけど、それと同化するレベルでこちらの羊羹は光っ

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『茶の湯の床飾り』展で再確認した私の微妙な審美眼

『茶の湯の床飾り』展で再確認した私の微妙な審美眼

今年の行った美術展。

遥か昔の春のこと。出光美術館で開催されていた『茶の湯の床飾り』という展示を見に行った。お茶の勉強になるかと思って。

ことあるごとに、茶室に掛け軸は欠かせない物と聞く。『私たちはどうかしている』にもそんなシーンがあったな。その家の茶室の掛け軸に書かれていたのは、"嘘偽りはないか"というものだった。嘘をついている主人公がドキッとするんだよね。

残念ながら、私は書を理解してい

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Pufumeの『謎解き 秘密の至宝さん』に出てきた昔の抹茶

Pufumeの『謎解き 秘密の至宝さん』に出てきた昔の抹茶

油滴天目茶碗の回、おもしろかった。茶器の特集は器そのものについてで終わるから、その器を使って飲んでいたお茶の話が出てきてうれしかった。時代劇や再現VTRで見るお茶は、今の抹茶、煎茶が使われててホントかな?と思ってたし。

この回は、国宝の油滴天目茶碗がメイン。実物を見るとまた違うのかな。迫り来る何かがあるとか。見られる展示があったらもっと見に行かないとだ。

番組のナレーションも引用しておく。

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石田三成の三献の茶と紹介された長浜の『こだかみ茶』

石田三成の三献の茶と紹介された長浜の『こだかみ茶』

昨日の『どうする家康』の最後のあの土地は今のコーナーで紹介されてた三成の三献の茶のお茶だけど、全部で何ネタあるんだろう。昔の話だし、有名人だし、複数あるのはわかる。

こだかみ茶、知らなかったわー。調べたら、長浜の方で栽培されていた在来種をこう呼ぶらしい。生産が絶えていたところを地元の農業高校の生徒たちが復活させる授業、楽しそう。

こだかみ茶の場合は、秀吉が立ち寄ったお寺を法華寺三珠院という場所

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朝6時に、煎茶を三煎

朝6時に、煎茶を三煎

朝型になった。
今の時期はまだ暗く、夏は涼しい。毎朝5時には起きて、支度と掃除とゴミ出しをして、朝6時にお湯を沸かす。

朝一番には煎茶を飲むようになった。
少しだけお高めの、三杯飲めるお茶。全開にした窓からたいして音は入ってこなくて、沸騰が始まりそうなフツフツ音をしっかりと聞くことができる。

煎茶はたいてい70℃。

グツグツ沸騰していないお湯で静かに淹れる感じが、一日のスタートにいい気がする

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