見出し画像

新茶と蔵出し茶の違いへの興味

その年の一番最初に収穫され、価格も高く、販売開始をお祝いしてもらえる新茶とそれ以外。保存の技術は向上しているとして、価格以外にどんな差があるのかを知りたかった。

結果は、意味ないな。

きっかけは京都に行った時に同じお茶の新茶とそうでないお茶が一緒に並べられているのを見た時。永谷宗円さんの生家がある宇治の湯屋谷にて。

新茶のシール付き。

パッケージに描かれた永谷宗円さんの生家跡でこのお茶をいただいたのだけど、うま味たっぷりの宇治なお茶だった。冷たくしてもおいしい。さて、新茶と蔵出し茶にはどのくらいの差があるのかと開けてみた。

どちらも良い香り、きれいな茶葉、甘くておいしい。お茶は農作物で、年と場所、木、諸々で違う物ができて当然。元が違うのに採った時期や鮮度での比較に意味があるのかなと個人感。

前に『美の壺』の抹茶の回に上林春松の上林さんが出演していて、「変わらないことに価値を求められているから変わらないように合組している」と仰っていた。

すごいなと思う。お茶にかかわらず、チョコレートとか蕎麦とかお肉とか、同じ品名で物を作り続ける方々はきっと皆似た感覚とスキルをもっているんだろう。

私はその時々を楽しむ方が好きなような気がしてきた。今年の、この場所の、このお茶はおいしかったな〜みたいな。そう思うと音楽のライブに似てる気がしてきた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?