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久高島の光に照らし出されたもの

久高島の光に照らし出されたもの

その島に初めてきたのは、もう16年も前のこと。
友人と沖縄旅行に来ていて、ふと「久高島行ってみない?」と
思いつきで訪れた島だった。

降り立つと、急に時間の速度が変わった。
「一瞬で永遠」みたいなカラッとした太陽の光に誘われたのは
気持ちのいい浜辺。そこでしばらく友人と二人で海を眺める。
その後、村の真ん中くらいまで歩いていくと
ちょうどお祭りをしていた。
白装束のおばあたちが、白い小屋の前で座

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観光とは、国の「光を観る」こと

観光とは、国の「光を観る」こと

ー観光とは、国の「光を観る」ことであるー

これは、昔お世話になった方から教わった。

調べてみると、中国の古典の『易経(周易)』に
「六四 観国之光 利用賓于王(国の光を観る もって王に賓たるに利し[よろし])という文があるらしく、それが語源ではないかという説がある。

なんと含蓄のある言葉だと、胸に迫るものがあった。

ではこの「光」とは何を指すのだろう。

京都の今日この頃

私は「観光地」

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SIONE 5 Senses と スキンケアプロダクトLHOOQのこと

SIONE 5 Senses と スキンケアプロダクトLHOOQのこと

SIONEでは7月、これからの未来にとても大切なイベント続きだった。
やっと落ち着いたところで、一つ一つご紹介していきたい。

SIONE 5 Sencesについて

SIONE銀閣寺本店はこれまで、自社ブランドの「SIONE」や私のアートワークを中心に展示販売してきたが、
これから「SIONE 5 Sences」というシリーズで、
「五感を開くプロダクト」をお取り扱い&開発していくことになった。

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「感性の学校」感性価値が経済価値を生む

「感性の学校」感性価値が経済価値を生む

先日アップした記事、「感性の学校」はじめたきっかけとは
の続きを書く。

前の記事では、「工芸」×「文化」×「コーチング」を組み合わせた「感性の学校」を始めた経緯を書いた。
では、この中でどんなことを提供しているのか。
関わった人がどんな時間を送ることができて、どんなメリットがあるのか。
ということをこの記事で書いていきたいと思う。

コーチングってなに?

前回の記事で、コーチングは占いでも先生

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「雲と水のような人の話」

「雲と水のような人の話」

私の小さな頃、
実家の近くに、雲水のお坊さんがよく托鉢にきていた。
雲水さんというのは、
禅宗の若い修行中のお坊さんのことだ。
修行の一環として、京都市内をお経を唱えながら練り歩く。
あたかも行雲流水のように一ヵ所にとどまらずに修行していく
その在り方をいった言葉らしい。
「おー」という声は太くて、
列になって歩かれる姿は美しい、ということが
私の小さな時の記憶。

遠くから、いい声で「お~~~」

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「視力を失いかけた話と拡張家族のその後」

「視力を失いかけた話と拡張家族のその後」

視力を失いかけたこと

その日は、花粉症で眼科に通おうとしていた春のこと。

ある日、このまま数週間なんとかしのげば
花粉の季節も終わるし、行く必要もないか、
いや、近所の眼科でさっとアレルギーの目薬を貰えば
少しは早く治る気がして、近所の眼科に向かった。

普通の小さな眼科。早いところ目薬もらって仕事に戻ろう。
今日も忙しいし。
コンタクトレンズ外して、
「いやー傷だらけですね 笑 そろそろ買い

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「自分のことばを持つということ」

「自分のことばを持つということ」

写真の器に描かれている花は、私がよくモチーフにしている「繁栄の花」。
繁栄は衰退の始まりで、衰退も繁栄の始まり、という「良いことも悪いことも内包した時間そのもの」を表すために、15年ほど前から描いている花だ。



生きていると、愛や誕生、喜びや楽しみのような感情や事象と同時に、
病気や死、そして、恐れや悲しみや嫉妬などのネガティブな感情を感じる日も少なくはない。

私はそういうものを心の中で感

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「感性本 書評レビューまとめ 」

「感性本 書評レビューまとめ 」

✳︎書評やコメントをいただくごとに、こちらに追加してシェアしています。

クロスメディア・パブリッシングより出版した、「感性のある人が習慣にしていること」。
おかげさまで引き続き、売れ行き好調で、
先日は、恵比寿アトレの有隣堂さんで、今週の総合ベスト1をいただきました。
amazonでも、カテゴリ《住まい・インテリアのエッセー随筆》部門で1位、
《ビジネス商業デザイン》部門で2位をいただいています

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「出版秘話!【感性のある人が習慣にしていること】」

「出版秘話!【感性のある人が習慣にしていること】」

そう、前の投稿でも書いたように、
先日、人生初めての書籍を出した。

「書籍を出す」ことは、結構昔からの目標でもあったが、
チャンスは不意に、訪れた。

今回私が執筆した本は
「感性のある人が習慣にしていること」だった。
(1/21 発売!絶賛、全国の書店、amazonにて販売中。)

2021年ほぼ1年間取り組み、書き上げたこの本。
270ページには収まりきらないこの本への思いや
出版秘話を

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「初書籍出版! 【感性のある人が習慣にしていること】」

「初書籍出版! 【感性のある人が習慣にしていること】」

2022年、明けましておめでとうございます。
本年も、記憶に残る作品作りと、良い記事がかけるよう精進してまいります。

さて、今年一発目ニュースとして、
去年怒涛の如く執筆していた本がとうとう出版されることになりました。(パチパチ!!)

この本は、去年の頭に執筆することが決まり、
去年一年かけて、取り組ませていただいてました。

「感性」という捉え所のないものを定義し、
養っていくための、毎日の

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「ラーメン二郎に行くと、そこは茶室だった」

「ラーメン二郎に行くと、そこは茶室だった」

最初にいうが、私はラーメンがそんなに好きではない。
食べても年に1回か2回くらい。
年に1度も食べないこともあるくらいだ。
だから、これは、ラーメン通の人が書くブログではない。

しかし今回私は、人生で初めてラーメン二郎に行き、そこに茶道の精神を感じてしまった。
ただ、それだけのことが言いたく、この筆をとっている。

ラーメン二郎と、茶道の共通点をここからまとめていきたいと思う。

知人に誘われた

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「拡張家族 ここ一年間の家族の記憶 」

「拡張家族 ここ一年間の家族の記憶 」

今やうちのファミリーである
同居人Oがうちに引越しをしてきて、先日で一年経った。

夜中にスマホで写真を整理していたら、
ちょうど一年前の初めてかこんだ食卓風景がリマインドされて、
胸が熱くなった。

現在では、同居人がもう一人増え、
同居人Oに加えて、同居人T、娘二人、私、の五人家族になっている我が家。
ここ一年の、特別で、美しい、この生活の始まりを
まとめておこうと思った。



私は3年ほ

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「ヌード撮影のススメと女性の期限の話」

「ヌード撮影のススメと女性の期限の話」

友人のカメラマンと久しぶりに喫茶店でお茶をしていた。

積もる話も一段落したところで、ぬるくなったコーヒーをすすりながら
彼はおもむろにこういった。

「いや、最近初めて女性のヌードを撮ったんだよね」
「へえ〜そうなんだ」

相づちを打ちながら、私は20代のことを思い出していた。

当時、私はヌードをどうしても撮りたかったのだけど、
付き合っていた彼氏にどうしてもいやだ、と留められて諦めた経験があ

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「拡張家族日記 2021年上半期を終えて」

「拡張家族日記 2021年上半期を終えて」

今年も早くも半年が過ぎ、同居人Tが家にきて半年が経った。

世界は、想定以上にコロナが収まらず、日本もオリンピックを控えて右往左往している。

そんな半年間で、大人はそれぞれ2分の1歳、歳を重ね、
しっかりものの長女は小学生になり、ポニーテールが似合うようになった。お笑い系の次女も誕生日を迎えて4歳になり、さらに人の笑いを自ら取りに行くようになってきた。

↑次女(4歳)カメラを向けると必ずチョけ

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