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消化吸収力が弱い人の健康へのアプローチ

 痩せ型で太れない/消化吸収力が弱い体質の成人が、どのようにして健康にアプローチしていけばいいのか、この1年の実体験から書いてみようと思います。(慢性疾患や不定愁訴を抱えておらず、比較的健康と言えるレベル)

【実践したこと】
①血液検査による栄養解析(6ヵ月間隔で2回)
②血糖値の変動測定(2週間)
➂自律神経を整える(約3-6ヵ月)
④消化吸収を整える(約3-6ヵ月)
⑤食べ物のアプローチ(継

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時間栄養学という考え方

時間栄養学という考え方

時間栄養学とは、生体リズムを食によってコントロールしようという考え方を言う。
具体的には、①食品の機能性を利用した睡眠改善、②生体リズムを利用した食リズムの改善によって、健康機能の向上を目指すことをいう。

人のからだには、日内リズム(サーカディアンリズム)という24時間15分前後の時計があるこれによって、睡眠覚醒・体温調整・代謝機能・免疫機能・栄養の効率的な消化吸収をおこなっている。

生体を構

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痩せ体質の栄養学ー血液は嘘をつかない

痩せ体質の栄養学ー血液は嘘をつかない

本当の自分のカラダの状態を知りたい。

そんな理由で受けてみた血液検査による解析。半年の期間2回の検査を経て、自分の体内でどんな変化が起こったのかを記録してみました。

痩せ型・消化能力が弱い・食べても太れない・イライラしがち・不安感を覚える等、ひとつでも私と同じような悩みを抱える人の役に立てれば幸いです。

①<Before・After>血液検査結果の比較まずは、比較の結果から。数値がどのように

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隠れたスゴイヤツ・胆嚢

隠れたスゴイヤツ・胆嚢

 「40歳以上の女性の約80パーセントが胆汁が足りないか、または胆汁の質が悪い」と言われています。そして胆汁の劣化と甲状腺機能の低下は、たいてい同じような症状を見せます。例えば、疲労や体重増加、消化不良、便秘、レプチン抵抗性、乾燥肌。 

肝臓の機能が落ちると、すべての臓器が影響受ける事は、ご存知の方も多いと思います。今回は、隠れた主役の「胆嚢(たんのう)・胆汁」に焦点を当ててみます。

参考文献

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食事制限の前にすべきこと

食事制限の前にすべきこと

 食べ物へのアプローチをしているのに、無気力、疲労感、むくみ、寒がり(手足の末端の冷え含む)、体重増加、動作緩慢、記憶力低下、便秘、ガスなどの症状が改善されない。そんな方も多いかと思います。

 本気で慢性疾患を治したいと思っているなら、分子栄養学をきちんと学び、自分の体への正しいアプローチを知るのが一番早いです。個体差があるのですから、個人に合った、生体利用性を考慮したアプローチをしなければ、よ

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ビタミンB の補填(血液検査結果を受けて)

ビタミンB の補填(血液検査結果を受けて)

血液検査にて、自分に大切だと指摘された栄養素は、以下。

特に、エネルギー代謝の補酵素である、ビタミンB群の指摘が気になった。

①ビタミンB1:脳の発育や神経機能に密接な関係があります。また糖代謝を司り、疲労の回復に役立ちます。糖代謝及び分枝鎖アミノ酸代謝の補酵素で、特にピルビン酸脱水素酵素の一つとして糖代謝に重要な役割を持ちます。核酸や脂質の合成、神経の機能維持にも関与しており、神経伝達物質の

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メンタルの安定に効くビタミンB群

メンタルの安定に効くビタミンB群

今日は、ビタミンBについて学んでみましょう。

ビタミンB群の種類 ビタミンB群は、B1・B2・B6・B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチンの8種類。ビタミンB群は、水溶性ビタミンのため、体内で使われなかったビタミンB群は尿などから排泄されます。
体に貯めておくことができないため、毎日摂取する必要があります。

ビタミンB群の働き・役割 ビタミンB群は、生きていくためのエネルギーをつくる

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金メダルはビタミンEのおかげ

金メダルはビタミンEのおかげ

 前回は、ビタミンCについて書きましたが、今回はビタミンEについて、スポーツの話に絡めて紹介してみます。参考書籍は、三石巌先生の「ビタミンE健康法」です。

1.ビタミンEの効用

 ビタミンEの基本的作用は、①抗酸化 ②細胞情報伝達 ③生体膜安定化 と言われ、「若返りビタミン」(全身の細胞の死亡率低下、性ホルモンの増産)とも呼ばれています。生体膜にフィットし、13種類のビタミンの中で生体に最も多

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「ビタミンC健康法」三岩巌を読む

「ビタミンC健康法」三岩巌を読む

 ビタミン・ミネラルは、3大栄養素(タンパク質・脂質・炭水化物)と共に大切だと認識している人は多いですが、じゃあ具体的に各ビタミンが①どんな役割を担っているのか、②不足すると何がまずいのか、を知っている人は多くないのではないかと思います。

 日本の分子栄養学の祖と呼ばれ、「うつ消しごはん」「すべての不調は自分で治せる」の著者である藤川徳美医師もその理論を大いに参考している、三石巌さんの著書から、

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【厚労省/日本人の食事摂取基準(2020)】栄養素の1日必要量

【厚労省/日本人の食事摂取基準(2020)】栄養素の1日必要量

厚労省が発表している「日本人の食事摂取基準(2020)」によると、

疫学研究において総死亡率が低かったBMI(kg/m2)の範囲は以下とされる(男女共通)。

①18~49歳: 18.5~24.9②50~64歳: 20.0~24.9 ③65~74歳, 75歳以上: 22.5~27.4

目標とするBMIの範囲

①18~49歳: 18.5~24.9 ②50~64歳: 20.0~24.9 ③65~

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心に余裕をもたせる1日の設計

心に余裕をもたせる1日の設計

お盆で高知にきている。梼原図書館(隈研吾さん設計)まで足を運んだ。木材に囲まれた空間は、心を和ませてくれる。心が柔らかくなれば、余裕が生まれて、普段の自分よりも少しだけ優しくなれる気がしてくるのは、不思議だ。

木材の書棚に並べられている本には、風情がある。そんな空間で、本の中の世界に没入するのは、自分の好きな時間のひとつ。

 普段、変わらない日常・風景・人に囲まれていると、新しい感覚をなかなか

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ビタミンをサプリで摂るのは全く悪くない

ビタミンをサプリで摂るのは全く悪くない

 ビタミンは、補酵素(英語で Coenzyme=コエンザイム)と呼ばれます。ペアの決まった酵素と基質をくっつける「のり」の役割を果たします。この酵素と基質の親和性(くっつきやすさ)には個体差(パズルのピースのようなもの)があり、人によってビタミンの必要量が異なるのはこの個体差のためと言われます。酵素と基質は、熱運動によって常にゆらぎが発生しているため、結合が成功する確率は人によって全く異なるのです

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タンパク質の摂取が大切な理由

タンパク質の摂取が大切な理由

1.タンパク質とはタンパク質とは、アミノ酸がペプチド結合により重合したポリマー。ヒトの場合、殆どのタンパク質は肝臓で合成される(一部はその他の臓器や骨髄、細胞で合成)。ヒトの体は水分を除いた70%がタンパク質から成り、合成と分解を繰り返す。タンパク質を供給し続けることが、生命活動の健康的な維持に極めて重要。

2.タンパク質の働き・機能・消化酵素は、タンパク質からつくられる。女性は最初はプロテイン

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脳内環境を最適に保つ食事

脳内環境を最適に保つ食事

やれ、高タンパク質だ、メガビタミンだ、と意識し過ぎてしまうと、日々の食事がちょっと窮屈なものになってしまいがちです。人のカラダがすぐには変わらないように、食事との付き合いも長丁場なので、継続できるように楽しみながらアプローチしたいものです。①(徐々にでも)効果が見える、②それをすることが大きな苦痛でない、と長続きしませんので。

今日は、少しだけ、脳内環境の視点から食事をみる一節を、ある本から紹介

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