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隠れたスゴイヤツ・胆嚢

 「40歳以上の女性の約80パーセントが胆汁が足りないか、または胆汁の質が悪い」と言われています。そして胆汁の劣化と甲状腺機能の低下は、たいてい同じような症状を見せます。例えば、疲労や体重増加、消化不良、便秘、レプチン抵抗性、乾燥肌。 

肝臓の機能が落ちると、すべての臓器が影響受ける事は、ご存知の方も多いと思います。今回は、隠れた主役の「胆嚢(たんのう)・胆汁」に焦点を当ててみます。

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胆汁は忘れられた代謝のスイッチであり、様々な役割をこなしています。

①食事で摂取した油を分解し、消化吸収できるようにする

②体内の毒素や老廃物を運ぶ

つまり胆汁は脂肪の吸収だけでなく、デトックスでも大きな役割を果たしています。細胞膜は脂肪でできているので、胆汁は細胞膜の健康にとっても欠かせない物質といえます。

 肝臓と胆嚢は、合わせて「肝臓系」と呼ばれている。肝臓系がきちんと機能していれば、体内の循環がスムーズに行われる。血液はきれいで、細胞の代謝も活発だ。 肝臓はとても大切な臓器だ。肝臓が働くのをやめると、人間は1日か2日で死んでしまう。体内でもっとも大きい臓器の1つであり、重さはおよそ1400グラム。場所は右の腹部の上のほう、横隔膜のすぐ下あたり。 肝臓の主要な仕事は、体内の毒素を排出することだ。現代社会には毒素が蔓延していることを考えると、肝臓がどれほどの重労働に耐えているかがわかるだろう。精製された砂糖や穀類、体に悪い脂肪、食物繊維の極端に少ない食事、アルコールとカフェインの過剰摂取、薬品、それに心理的なストレスも、肝臓にとって大きな負担になる。 肝臓は自己修復できる唯一の臓器だ。全体の75パーセントまでならたとえ損傷しても、正しい栄養を与えれば自力で再生することができる。 現代でもっとも多い肝臓の病気は「非アルコール性脂肪肝疾患」であり、肝臓に脂肪が蓄積することによって発症する。こうなってしまうのは、肝臓が脂肪を分解するという本来の仕事を放棄して、代わりにため込むようになったからだ。

胆嚢は、肝臓にとってなくてはならない存在。

肝臓は1日におよそ1.4リットルの胆汁を生成し、そして肝臓から分泌された胆汁は胆嚢に貯蔵されて濃縮される。胆汁は脂肪分を分解し、消化吸収しやすい形にする。
食事などで体内に脂肪が入ってくると、胆嚢から胆汁が分泌され、胆管を通って腸に送られる
 胆汁が健康で十分な量が分泌されていれば、体にいい脂肪をきちんと消化吸収することができる。また、脂溶性のビタミン(感染症に効くビタミンA、生殖機能を整えるビタミンE、骨を強化するビタミンK、免疫力を高めて乳がんや大腸がんに効くビタミンDなど)の消化吸収を助ける働きもある。 脂肪はすべてのホルモンの原料になるので、脂肪をきちんと吸収できないのは大きな問題だ。吸収されなかった脂肪は腸からそのまま血管に送られてしまうので細胞の栄養にはならず、ただお腹やお尻に蓄積されていく。

胆汁酸と胆汁酸塩があるおかげで、胆汁は脂肪の球を分解して、より小さな脂肪のしずくにすることができる、このプロセスを乳化という。

【便秘の原因は胆汁?】

便秘は、毒性の胆汁が引き起こす一般的な症状だ。胆汁酸塩は腸管内の潤滑油のような役割を果たしているので、胆汁の量が少なくなれば、便秘になるのは当然の結果といえる。
現代人の食生活は加工食品が多く、脂肪分は極端に少ない。それに環境毒素や心理的ストレスの攻撃も受けている。その状態が数十年も続いた結果、胆嚢の機能がすっかり弱ってしまったのだ。 弱った胆嚢にたまった胆汁は、毒を含んでドロドロになっている。私はこの状態の胆汁を「毒性の胆汁」と呼んでいる。ドロドロになった毒性の胆汁は胆管をスムーズに流れることができない。
 毒性の胆汁と肥満はコインの裏表だ。ある動物実験によると、肥満の個体が分泌する胆汁の量は痩せた個体のわずか半分でしかないという。 2016年、アメリカ心臓協会の機関誌「動脈硬化症、血栓症、血管生物学」で発表されたある研究では、胆石ができると冠動脈疾患のリスクが23パーセント高くなるとされている。つまり簡単にいうと、胆汁の質が下がると病気になるということだ。
 アレルギーや関節リウマチ、関節炎などの症状が出るころには、胆汁の機能は75パーセント低下している。機能が90パーセント低下すると、がんや心臓病などの大きな病気を発症する。毒性の胆汁は肥満やホルモンバランスの乱れ、甲状腺機能低下症、自己免疫疾患をはじめ、数多くの病気や不調の直接的な原因になっている。
 ドロドロの胆汁は胆石の原因になる。胆石とは、胆嚢や胆管にできる石のようなかたまりのことだ。「コレステロール」と「ビリルビンカルシウム」、または「炭酸カルシウム」でできていて、かなり大きくなることもある。最大でゴルフボールぐらいの大きさだ。
胆嚢は肝臓から送られてきた胆汁を貯蔵し、塩と酵素を加えて濃縮する。貯蔵庫である胆嚢がなかったら、胆汁はそのまま小腸に直行するしかない。消化すべき脂肪分があってもなくても、いつでも小腸に胆汁がポタポタとたれている状態だ。  脂肪の摂取量に合わせて胆汁が分泌されないと、脂肪がきちんと消化吸収されずに栄養が偏り、しかも体脂肪が蓄積することになる。
苦いものを食べると、苦さが刺激となって胆汁や唾液、胃酸、ペプシン、ガストリン、膵酵素が分泌される。また、下部食道括約筋を強化する働きもあるとされている。
普段から胆嚢をいたわっていれば、流れやすい良質の胆汁が体をめぐる。すると代謝が上がり、毒素が排出され、ホルモンバランスも整うのだ。反対に胆汁が毒性になると、体重増加から甲状腺機能の低下、エストロゲン優位、毒素の蓄積、炎症の頻発まで、ありとあらゆる問題につながる。
毒性の胆汁と肥満はコインの裏表だ。ある動物実験によると、肥満の個体が分泌する胆汁の量は痩せた個体のわずか半分でしかないという。2016年、アメリカ心臓協会の機関誌「動脈硬化症、血栓症、血管生物学」で発表されたある研究では、胆石ができると冠動脈疾患のリスクが23パーセント高くなるとされている。つまり簡単にいうと、胆汁の質が下がると病気になるということだ。
 アレルギーや関節リウマチ、関節炎などの症状が出るころには、胆汁の機能は75パーセント低下している。機能が90パーセント低下すると、がんや心臓病などの大きな病気を発症する。毒性の胆汁は肥満やホルモンバランスの乱れ、甲状腺機能低下症、自己免疫疾患をはじめ、数多くの病気や不調の直接的な原因になっている。
ドロドロの胆汁は胆石の原因になる。胆石とは、胆嚢や胆管にできる石のようなかたまりのことだ。「コレステロール」と「ビリルビンカルシウム」、または「炭酸カルシウム」でできていて、かなり大きくなることもある。最大でゴルフボールぐらいの大きさだ。
胆嚢は肝臓から送られてきた胆汁を貯蔵し、塩と酵素を加えて濃縮する。貯蔵庫である胆嚢がなかったら、胆汁はそのまま小腸に直行するしかない。消化すべき脂肪分があってもなくても、いつでも小腸に胆汁がポタポタとたれている状態だ。  脂肪の摂取量に合わせて胆汁が分泌されないと、脂肪がきちんと消化吸収されずに栄養が偏り、しかも体脂肪が蓄積することになる。
苦いものを食べると、苦さが刺激となって胆汁や唾液、胃酸、ペプシン、ガストリン、膵酵素が分泌される。また、下部食道括約筋を強化する働きもあるとされている。
普段から胆嚢をいたわっていれば、流れやすい良質の胆汁が体をめぐる。すると代謝が上がり、毒素が排出され、ホルモンバランスも整うのだ。反対に胆汁が毒性になると、体重増加から甲状腺機能の低下、エストロゲン優位、毒素の蓄積、炎症の頻発まで、ありとあらゆる問題につながる。

胆汁分泌を促す苦い食べ物:アスパラガス、ニガウリ、サニーレタス、クレソン、ゴーヤ、芽キャベツ、カリフラワー、カブ

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