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月刊『抽象的な歩き方』

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様々なフリー切符や長旅に出た記録の置き場。
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2023年7月の記事一覧

ACT.34『究極の列車に乗るだけ』

ACT.34『究極の列車に乗るだけ』

スカスカ

 九州を果てしなく周遊する旅を終え、新山口まで自分は山陽本線に乗車した。この山陽本線に、目的の列車が走るので乗車する事にしたのだ。
 乗車するのは、『DLやまぐち』号という臨時快速列車。一応、指定席制の臨時快速列車扱いにはなっているものの、号数設定や詳細な便名はあまり公表されていなかった気がする。
 と、ここまでは『DLやまぐち』に乗車するまでの色々。観光列車に乗車となったので、
「や

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ACT.33『九州グランドスラム 終 上昇、旅立ち、決別』

ACT.33『九州グランドスラム 終 上昇、旅立ち、決別』

半壊の朝

 そんな時間か…と思いながら、天神のネットカフェを出た。しかし地道にこんなポイントなど貯めて、自分はどうするんだろうと常々言い聞かせてしまう。まさか福岡県でも貯めてしまうとは。
 そのまま寝ぼけつつ。西鉄電車の始発時刻が記された駅を過ぎ去り、半壊の体を天神から目的地に動かしていく。今日の目的地は、遂に九州の境界。下関なのだ。小倉まで行きたかった自分の絶えた道を、ここで復旧整備させていく

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ACT.32『九州グランドスラム 12 帰還の歌』

ACT.32『九州グランドスラム 12 帰還の歌』

さらば、九州よ〜転換地点まで〜

 観覧車そびえる中心の駅、鹿児島中央を去る時がやってきてしまった。川内行きの普通列車に一旦乗車し、新幹線の駅まで向かって新幹線に乗車。その後、その新幹線で再び最初の博多市内方面に戻る…という予定だ。
 しかし、この鹿児島中央からでも新幹線には乗車が可能になっているが、今回は使用している切符の性質としての『普通列車乗車券』としての効力を最大限に発揮したく、JR線限界

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ACT.31『九州グランドスラム 11 手は届かずとも』

ACT.31『九州グランドスラム 11 手は届かずとも』

限界へ向かってみる

 指宿から、列車にそのまま乗車した。引き続き、この先にも線路は通っており『指宿枕崎線』の名前を冠する通りに最終的には枕崎に通じているのがこの路線の最終の限界だ。路線の終端駅・枕崎駅は『本土最南端の鉄道終着駅』として知られている。
 しかし、自分の乗車している列車は指宿を出ても1駅先の山川までしか向かわず、実に歯切れが悪い状態で終了してしまうのだった。
 ちなみに、『本土最南端

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ACT.30『九州グランドスラム 10 ナンゴクニカンジルハンセイ』

ACT.30『九州グランドスラム 10 ナンゴクニカンジルハンセイ』

指宿への鉄路に乗る

 鹿児島市電・谷山から徒歩で指宿枕崎線の谷山まで向かった。この指宿枕崎線の鉄路は、JRとしては最南端の終着駅の『枕崎駅』が終着駅になっており、全て乗車するだけでも圧倒されるというモノだろうか。
 谷山から指宿に向かう鉄路を乗車していくが、今回は向かえる区間を乗車していく事にする。
 谷山周辺には長渕剛と縁のあるラーメン屋がある、との報があり発見に力を注いだが発見できず…とあっ

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ACT.29『九州グランドスラム 9 最後を目指して突き進め…!』

ACT.29『九州グランドスラム 9 最後を目指して突き進め…!』

霧島の地を走る

 列車は都城を出て、大隅大川原という駅まで到達した。この駅で、特急列車との通過待ちを実施するようだ。
 実は宮崎県には複線の鉄道が存在しておらず、列車はこうして何度か対向からやってくる特急列車や各駅停車を待たなければ先に進む事は出来ない。
 『電車が存在していない』徳島県にも訪問して思ったが、関西・関東で当たり前に存在しているモノがない鉄道というのは何か違和感も感じ、そして時には

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