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ステイシー先生の変遷とアラン牧師夫人の消滅に見るアンのロールモデル
「アンという名の少女Anne With An E」の再放送が最終回を迎えた。2回目として見直しながら、やっぱり傑作!と再確認。このドラマ化のどこが傑作なのか、これまでのメディアミックス化と何が違うのか。
今回はステイシー先生の変遷とアラン牧師夫人の消滅から考えてみようと思う。
2人の女性はアンのロールモデルとなる女性。その姿は、教師を経て、牧師と結婚して牧師夫人となったモンゴメリ自身とも重なる
【植民地的】コロニアル・ビートルズ【帝国主義的】
世界は全く平等でなくて、平等でなくて良いのかもしれないのだけれど、もし平等でないことに本気で憤るなら、平等でない現実を直視しして受け入れることから始めないと、私達の住む世界はベストどころかベターにもならない。
かつて白人たちがリヴァプールから出航し武器を持って黒人たちをジェノサイド大量虐殺・占領し(それはセットだ)植民地として支配し、女性や子どもを含み労働力として奴隷や資源を搾取し、そしてまたリ
少年たちを「喪失」に向き合わせたもの
村上春樹の作品たちは私が勝手に暴力的な分類をすると大まかにいくつかの傾向がある。
①ある日主人公が、何かを失っている、失ったことに気づいてそれを取り戻すための冒険に出かけるもの「羊を巡る冒険」「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」「ねじまき鳥クロニクル」主に長編
②「僕」が友達の日々の屈託を受け入れていくもの「風の歌を聴け」「1973年のピンボール」「回転木馬のデッドヒート」初期の短
『ヘルプ!』中期前夜のナーヴァスな喧騒
ビートルズ中期の始まりは、当然『ラバーソウル』だと思っていたけれど、ライブツアーをやめてスタジオに籠もり『サージェントペパーズロンリーハーツクラブバンド』を出したところからが中期という見方もあるし、レコーディングエンジニアのジェフ・エメリック氏がポールの推薦でアルバムに参加するようになった『リボルバー』からとも言えるかもしれない。
どちらにしろ『ラバーソウル』のひとつ前のアルバム『ヘルプ!』は初