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この国を動かす潤滑油。

■ホリデイクリックオフ症候群。
・最近のNEWS(2024年2月2日付)、「テト直前は買物、忘年会、準備等で連休間近は興奮し落着かず仕事が儘ならぬ『ホリデイクリックオフ症候群』が急増」。※この症候群を調べてみたが端的に述べられた情報が見つからない。私は本報道の内容からこの症候群は『燃え尽きる症候群』と捉える。
・ベトナムでは「この症候群に関する研究結果は存在しないが症候群自体は世界的に広がっている」。
・あるアメリカの調査データより「アメリカ、イギリス、ドイツの企業で働く会社員1万人を対象に管理者と従業員の交流に関する調査を実施した結果、半数以上の従業員が大型連休の何日も前から仕事が手に着かない状態になっていることが分かった」。

■Z世代は早めに休暇モードに入る。
・注目すべき点「若い世代、特にZ世代の方が年配の従業員よりも早く休暇モードに入る傾向にある」。
・ベトナム人は「テトが近づくと常に新しい家財道具や衣服を購入したいと考える。また、日頃の感謝を込めて親戚、教師、上司にきちんとしたテトの贈り物をしたいと考える人も多い。友人や同僚、取引先との忘年会もおこなう必要がある。挙句の果てにはオンラインでの購入はまだ問題が多いため、テトの帰省に向けて列車、バス、飛行機のチケット争奪戦にも参戦しなければならない」。

■カジュアルに「お年玉期待しているよ」。
・連休前には「マルチタスクで同時に複数の案件を処理しなければならず、多くの労働者は心理的疲労を感じ仕事に集中できなくなる」。もう仕事どころではなくなってくるのだ。
・余談、上述の状況がベトナムの子会社(現法)で起こるという事は通常に比べて業務が滞り、レスポンスに時間を要し、時に仕事が回らなくなりそうな状況に陥るのだ。普段ベトナムで暮らし働いていない外国や日本本社のマネジメントはこの状況を経験する事はないだろう。
・それゆえ、テト直前に本社から現法へ急ぎの依頼事項を拝受する事がある。そんな時は現法の皆は大至急で対応に追われ、何とか指定された期日までに本社へ回答してくれる。
・本日は仕事納めの最終日、懸命に対応してくれた人の中には私に対して「お年玉期待しているよ、テト明けは美味しいの食べに連れてってネ」とカジュアルで冗談ぽくいたずらにリクエストしてくるが彼らの本音は本気だ。食事会や社員旅行やお年玉はこの国を動かす潤滑油、という事を私はベトナムに暮す日々が重なる度、より強く感じるようになった。

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