簡単に物の見方が変わる。ニュースの捉え方で成長が変わる。社会人向け

今日のテーマは大手マスコミが報道するニュースの捉え方についてです。賛否両論の内容になったかもしれません。

一番最初に一番大事な事を言っておきます。大手マスコミは仕事としてお金を貰ってニュースを報道しています。

だからこそ報道するかしないかの判断基準はセンセーショナル(人々の関心を強く引く)であるか否かです。

この事を意識しながらニュースを見る癖を私は持つようにしています。

大手マスコミが流すニュースの質の良し悪しを論じる記事ではありません。


目次

①マスコミは人々から注目されないとお金が入ってこない。

②人はセンセーショナルな出来事に興味を示す。

③センセーショナルならば自殺のニュースも報道される

④当たり前の幸せは報道されない事実

⑤マスコミは良いニュースももちろん報道するがその判断基準はもちろんセンセーショナルであるか否かである

⑥人は数字でわかる結果が大好き。だからこそマスコミは人々の注目を集めるために結果ばかりを報道する。特に史上初、過去最高、過去最低が大好き。

⑦まとめ




①マスコミは人々から注目されないとお金が入ってこない。

マスコミが流すニュースは多くの人に視聴され、読まれています。 それにより彼らはお金を貰っているわけです。

だからこそマスコミは人々から注目されるようなニュースを流す必要があるのです。

誰も見ないニュースからお金は生まれません。


②人はセンセーショナルな出来事に興味を示す。

マスコミは多くの人にニュースを見てもらうためにセンセーショナルなニュースを流します。

殺人事件がおきると大々的に報道されますが、毎日何十人と亡くなっている自殺は報道されません。

殺人事件の報道には身勝手な犯行動機や残虐な犯行方法、犯人は身内だったという人間関係の報道、逮捕までの捜査等の人間ドラマがあります。

マスコミは殺人事件を報道するという程で人々が関心を持ちやすい人間ドラマを流しているのです。

人の命の重さは比べられないはずですが、自殺は報道されず、殺人事件が報道されるのは殺人事件がセンセーショナルだからです。

人を殺した犯人は全国に報道されますが

人を自殺に追い込んだ危険な環境は報道もされず世の中に放置されているのです。


③センセーショナルならば自殺のニュースも報道される

自殺のニュースはNGなのでしょうか?そんな事はありません。

人々から注目を集めるような自殺ならばマスコミは大々的に報道します。

記憶に新しいのは電通社員の自殺でしょう。

美人の若い女性の自殺、電通という超有名企業、ブラックな労働環境、セクハラ、パワハラ

人々から興味を持つワードだらけだからこそ全国で大々的に報道されて電通社員の働き方を変えるまでになったのです。

最近、報道される自殺ニュースはいじめによる自殺でしょう。

若い子供が命を絶ってしまった、身近にあるいじめ問題、教師側の管理不足、教育委員会は機能しているのか?、SNSやLINEグループによる新しい形のいじめの登場。

やはり、人々の興味を引くワードが盛りだくさんなので報道されるのです。

以下の画像資料は警察庁からの引用です

http://www.npa.go.jp/safetylife/seianki/jisatsu/H30/H30_jisatunojoukyou.pdf

日本の自殺数は平成初期と比べて大幅に減少してきています。

自殺数が9年連続で減少傾向である事は知らなかった人も多いのではないでしょうか?

日本全体で見ると平成初期よりは自殺数に関しては良くなって来ています。こんな事実はセンセーショナルなるではないから大々的に報道されないのです。

何故、自殺数が減少するという良い方向に進んでいるのか、その原因を議論するよりも、

何故、若い命が奪われたのか?教育現場に問題はないのかという悪い所を直さなければならないという議論の方が人々の関心を引くのです。


④当たり前の幸せは報道されない事実

マスコミは人々から注目を集めることが仕事です。

センセーショナルで無いことは報道されません。

今日は都内で交通死亡事故0件でしたという良い報道がニュースに流れる事はありません。

悲惨な交通事故はニュースに流れます。

事故現場の潰れた車の映像が人々の恐怖を煽る事でセンセーショナルなニュースとなるからです。

入学した生徒達全員を無事に卒業させた学校の先生達を褒め称えるニュースが報道される事はありません。

修学旅行や宿泊研修等の学びのイベントで無事に生徒達が帰って来るのは学校の先生方が一生懸命働いて生徒達を管理したからです。

世の中は多くの人が支え合って平和な毎日が続いていますがその事実はほとんど報道されません。

北海道の大停電は全国に報道されましたが、今日も停電はありませんでしたという報道はされません。

センセーショナルではないからです。

⑤マスコミは良いニュースももちろん報道するがその判断基準はもちろんセンセーショナルであるか否かである。


誤解しないで頂きたいのはマスコミはわざと悪いニュースばかりを流しているわけではないという事です。

彼らはセンセーショナルであるか否かで報道するかしないかを決めているという意識が重要です。

良いニュースもマスコミは流しますが、それは世界初の科学的な発見であったり、イチロー選手の引退報道のような野球界の伝説となる人の報道が中心です。

これらのニュースもやはりセンセーショナルであるから報道されるわけですが、物凄い結果を生み出す為の日々の良い行動はマスコミの限られた時間では報道できません。

だからこそマスコミはセンセーショナルな部分のみを報道します。

イチローメジャーで4安打は報道しますが、

イチロー試合前に2時間ストレッチは報道されません。

2時間ストレッチは誰にでもやろうと思えば出来る事ですのでセンセーショナルではありません。

メジャーで4安打は誰にでも出来る事ではないセンセーショナルな事なので報道されます。

しかし、メジャーで4安打を打つためには試合前に毎日2時間以上の準備運動という良い行動は必要だったはずなのです。

私の上記の記事を読んだ方はお気づきの方もいるかもしれませんが、マスコミの報道姿勢は無能な上司そのものなのです。

良い結果自体は褒めますが、良い結果を生み出す為の日々の良い行動はあまり報道しません。

私はマスコミが無能だと言いたいわけではありません。

大手マスコミの仕事は世の中の出来事を平等に報道する事ではなく、人々から注目を集める事が仕事なので、無能上司のような報道姿勢こそが注目を集める上では有効なのです。


⑥人は数字でわかる結果が大好き。だからこそマスコミは人々の注目を集めるために結果ばかりを報道する。特に史上初、過去最高、過去最低が大好き。


人は誰でも数字で理解できるわかりやすい結果が大好きです。

ドラマの面白さを議論する時によく視聴率という数字が持ち出されますが

視聴率が高い=面白いの方程式が絶対に成り立つわけではありません。

過去の高視聴率ドラマを今見ると微妙に感じてしまう事は良くあります。

面白い面白くないの感じ方には個人差があるはずなのですが、人々もマスコミも視聴率が大好きなのです。

私自身もドラマの面白さは視聴率だけではないと思ってはいますが人気を図る為の視聴率という一つの仕組みは好きです。


他にもここの飲食店が人気ですとだけ言われるよりも、ここのお店は毎日2時間待ちの超人気店ですと数字で報道される方が見る方はイメージがしやすいでしょう。

マスコミが数字でわかる結果を多く報道するのはマスコミが無能だからではありません。

わかりやすい数字と結果で報道した方がセンセーショナルだからです。

名もなき飲食店が人気の飲食店になるためにこんな努力を毎日しているという取り組みは報道されませんが、

人気のお店になってインスタ映えする要素がある、ここだけでしか味わえないメニューがある、何時間待ち等のセンセーショナルな要素が備わってくるとマスコミから寄ってくるようになるのです。

人気の飲食店から私達が学ばなければいけないのはインスタ映えする商品を生み出す過程、独自の味を生み出した過程であり、そのお店が流行っている事実では無いのです。


また世界初、日本初、史上初、最高記録、過去最高、過去最低等もよくニュースで目にするワードです。

これらのワードは人々の注目を集めるセンセーショナルなワードです。

競馬ジョッキーの藤田菜七子騎手が、先日女性騎手として日本で初めてG1レースに騎乗した事が大きく報道されました。

競馬ファン以外ではまだまだ知名度が低い彼女が全国的に大きく報道されたのは

日本初、女性初、新記録、歴史的と言ったセンセーショナルな要素がたくさん含まれていたからです。

もし、彼女のようになりたいと思った人がいるならば、彼女から学ぶべき事はG1レースに女性で初めて騎乗した事ではなく、

女性ジョッキーとして最前線で活躍する為の日々の努力、生活習慣のはずです。しかし、そんな細かい積み重ねまでマスコミは報道しません。だからこそ自分で見抜く、調べようとする姿勢が大切になってくると思います。


良い結果を生む為の地道な日々の良い行動は見る側の立場では非常に地味で退屈でつまらないものです。

しかし、成長の本質は毎日の小さな積み重ねです。

マスコミの報道は結果中心であるという認識を持ち、

良い結果を生み出した積み重ねについて考える意識を持たないと、

マスコミのニュースから自身の成長につなげる事は難しいと私は思っています。


⑦まとめ

マスコミはセンセーショナルであるか否かで報道判断を行なっている。

マスコミが報道するのはセンセーショナルな結果中心であり、センセーショナルでない何気ない幸せ、何気ない成長は報道されにくい。

数字で表した結果は誰でも理解できるからみんな大好き。だからこそ結果ばかり報道されがちなニュースの中から、良い数字を生み出す日々の行動を見抜く意識が大切。

マスコミは無能ではない。人々の関心がある事への調査能力は素晴らしい。しかし、センセーショナルでない事は全く調べない組織だと認識すべき。


マスコミが仕事の為に意図的にセンセーショナルな事ばかりを世間に報道している事を意識しつつ、

マスコミの報道から物事に興味を持ってさらに深く自分自身で考えて良い所だけを吸収して行けば良いと思います。










皆様の応援に支えられて毎日連続投稿継続中。ゲームアプリの触りの部分をプレイする事でゲームの出来を独自に判断し半年後のセルラン を予測をしていましたが、エンタメ未来予測全般に挑戦したいと思っています。