相羽祐哉

(旧PN:如月石火)  釣り歴5年目、目下ボウズ記録改善中(但し小物釣り)。 「お…

相羽祐哉

(旧PN:如月石火)  釣り歴5年目、目下ボウズ記録改善中(但し小物釣り)。 「お金のない世界」という自分の思い描く未来を小説として書いています。 また、職場の方針で月刊誌『致知』の読書感想文を書いているので、それも投稿しています。

マガジン

  • 宇宙猫がヒトになるまでのお話~転生準備編~

    ボク、昔は猫だったんだよ」 「ただの猫じゃないよ。宇宙猫だったんだよ」 「神様から『このお母さんから生まれてくれない?』ってお願いされたんだよ」 そんな不思議な息子と妻と、平凡な私のお話です。

  • 宇宙猫がヒトになるまでのお話~地球編~

    ボク、昔は猫だったんだよ」 「ただの猫じゃないよ。宇宙猫だったんだよ」 「神様から『このお母さんから生まれてくれない?』ってお願いされたんだよ」 そんな不思議な息子と妻と、平凡な私のお話です。

  • 宇宙猫がヒトになるまでのお話~宇宙猫編~

    「ボク、昔は猫だったんだよ」 「ただの猫じゃないよ。宇宙猫だったんだよ」 「神様から『このお母さんから生まれてくれない?』ってお願いされたんだよ」 そんな不思議な息子と妻と、平凡な私のお話です。

  • 宇宙猫がヒトになるまでのお話~胎内記憶編~

    ボク、昔は猫だったんだよ」 「ただの猫じゃないよ。宇宙猫だったんだよ」 「神様から『このお母さんから生まれてくれない?』ってお願いされたんだよ」 そんな不思議な息子と妻と、平凡な私のお話です。

  • 宇宙猫がヒトになるまでのお話~原始編~

    ボク、昔は猫だったんだよ」 「ただの猫じゃないよ。宇宙猫だったんだよ」 「神様から『このお母さんから生まれてくれない?』ってお願いされたんだよ」 そんな不思議な息子と妻と、平凡な私のお話です。

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宇宙猫がヒトになるまでのお話~導入編~

ある晩のこと、そろそろ寝るかと布団に潜り込んだ時のことだ。 川の字の真ん中で寝る、8歳になる息子が急にこんなことを言い出した。 「ボク、昔は猫だったんだよ」 ん?…

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人生をおもしろく(致知23年10月号)

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大義を抱いたその瞬間、未来は創られる(致知2023年9月号)

対談『新エネルギーの創出に挑む』より 町おこしエネルギー会長兼社長 沼田昭二氏と、良知経営社長 濵田総一郎氏は二十年来の知人ということもあってか、文章からも互いに…

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読書で未来を切り拓く(致知2023年7月号)

『人生を豊かにする一生モノの読書術』より 本号の記事では、各界の著名人がそれぞれ己の人生に多大な影響を与えた名著を紹介すると共に、読書をすることが如何に大切かを…

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宇宙猫がヒトになるまでのお話~導入編~

宇宙猫がヒトになるまでのお話~導入編~

ある晩のこと、そろそろ寝るかと布団に潜り込んだ時のことだ。
川の字の真ん中で寝る、8歳になる息子が急にこんなことを言い出した。

「ボク、昔は猫だったんだよ」

ん? そっかそっか、猫だったのか。
どんな猫だったの?

「ただの猫じゃないよ。宇宙猫だったんだよ」

宇宙猫! それは只者じゃないなぁ。
宇宙にも猫っているんだ?

「うん、宇宙人に飼われてたの」

宇宙人に飼われてた!?

「そうそう

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転生準備編 ~天国の門の話~

転生準備編 ~天国の門の話~

三途の川の話

「人が死んだら、三途の川を渡るんだよ」

ああ、やっぱり渡るんだ。
三途の川の渡し賃として、昔は三文必要だって話だったけど、今はいくらくらいなんだろう?

「うんとね、船は300円かかるよ。他にはバスとか、新幹線とかある」

ええ!? バスとか新幹線もあるの?
そっちはいくらくらいするの?

「バスと新幹線は無料だよ。でも、並んでるから、時間かかるんだよね」

なるほど、ということ

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転生準備編 ~雲の上の話2~

転生準備編 ~雲の上の話2~

自分の雲の話

「雲の上ではね、自分専用の雲がもらえるんだよ」

ほうほう、自分専用の雲とな?

「うん。大きいのが一つと、小さいのが2つ。そこではね、自分の好きなものが作れるの」

へぇ、どんなもの作ってたの?

「オレはねぇ、食べ物博物館を作った」

ほうほう

「レストランとかで飾られてるやつあるでしょ?」

食品サンプルのことね。

「そうそう、それを集めて飾ってた。おいしそうだなーって」

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転生準備編 ~雲の上の話~

転生準備編 ~雲の上の話~

雲の上の話

「最初はね、噴水のある広場で目が覚めたんだ」

誰かそばにいたの?

「バブがいっぱいいたよ」

バブ・・・?

「あかちゃんのこと」

おお、雲の上はあかちゃんでいっぱいなんだ。
『ボスベイビー』みたいなかんじ?

「そうそう、そんなかんじ。それでね、しばらく周りを見てたら神様が来て、雲の上を案内してくれたんだ」

ふんふん、どんなところを案内してくれたの?

「生まれるためのドー

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地球編 〜龍の話~

地球編 〜龍の話~

龍の話

「この間、車に乗っている時、龍を見たよ」

おお、龍か。かっこいいね。

「うん、かっこよかった」

龍って普段はどんなところにいるのかわかる?

「うん。大体は龍を祀ってる神社の横にいるかな」

ん? 横にいるの? 中とか屋根の上とかじゃなくて?

「うん。横にいるよ」

ということは、大晦日にお参りに行った田沢湖の神社でも横にいたのかな。
注)※当方、秋田県在住

「田沢湖はね~、湖

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宇宙猫編~宇宙人の話~

宇宙猫編~宇宙人の話~

飼い主はどんな宇宙人?

飼い主の宇宙人って、どんな見た目だったの?

「普通の人間と同じだよ。髪は茶色で、色は肌色。目の色はオレンジだった」

そうなんだ、同じなんだ。

(目の色がオレンジということは、UFO界隈では『オレンジ』と呼ばれる宇宙人か?)
グレイとかはいないの?

「グレイ?」

うん、背が小さくて、頭が大きくて、目も大きくて黒い、グレー色の宇宙人。

「いないよ。基本的には人間と

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胎内記憶編 ~地球体験の話~

胎内記憶編 ~地球体験の話~

生まれる前の地球体験の話

「お母さんのおなかの中に入る前にね、1週間くらい地球体験ができるんだよ」

地球体験?

「うん、生まれるところがどんなところなのか~って、実際に来てみることができるの」

お、そうなのか。
どんなものを見たの?

「家の周りとか、凄い都会のところとか見てたよ」

そっかぁ。その時はどんな姿だったの?

「まだ、かたちは無いかな。なんていうか、魂がそこにあるかんじ」

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宇宙猫編 ~パンの話~

宇宙猫編 ~パンの話~

パンの話

宇宙猫の時は、どんな生活してたの?

「飼い主の家で暮らしてたよ。朝起きて、カリカリ食べて、飼い主が仕事に行ってる間は家の中で遊んでた」

どんなことしてたの?

「うんとね、よいしょっ、よいしょって椅子を押してね、冷蔵庫開けるの」

冷蔵庫開けるの!?

「うん、それでね。中に入ってるパンを1枚とって食べる」

食べちゃうのかぁ・・・どんなパンだったの?

「『超熟』!(どやぁ)」

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『美点凝視』の可能性(致知23年12月号)

『美点凝視』の可能性(致知23年12月号)

対談『チームづくりの要諦は人間学にあり』より

慶応義塾高等学校野球部監督 森林貴彦氏と金蘭会中学校バレーボール部監督 佐藤芳子氏の対談は、スポーツの指導者同士ということもあってか、互いに熱い想いを語り合うものだった。

野球とバレーボールという種目の差はあれども、二人には共通するものがあったのだ。

それは、”致知を生徒の指導に取り入れる”というものだ。

致知を読み、感想を互いに発表し合うこと

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今日から『バカ』になる(致知23年11月号)

今日から『バカ』になる(致知23年11月号)

月刊致知は今年で創刊四十五周年を迎え、九月十六日に東京・ホテルニューオータニで記念大会が開かれた。

会場を埋め尽くす人たちの表情は、どれも幸福そうであったという。

そんなエピソードを皮切りにして、総リードでは本号のテーマである『幸福の条件』を謳う数々の名言・金言が紹介された。

安岡正篤氏をはじめ、八木重吉、坂村真民、平澤興、森信三、稲盛和夫氏と、お歴々の言葉が心に染みる。

勿論ではあるが、

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M0-LIVE! ケース6:ロックを貫け!

M0-LIVE! ケース6:ロックを貫け!

正俊の休日

正俊を起こしたのは鳥の声だった。
やたらと近い距離から聞こえるのは、ベランダの柵の上で待ち合わせでもしているからだろう。
薄目を開けて窓の方を見やると、カーテンの隙間から強めの日の光が部屋の中に差し込んでいるのがわかる。

もう7時を回った頃だろうか。

普段であれば今頃は着替えて出社の準備をしている時間だが、もそもそと布団の中で惰眠をむさぼる正俊は気の抜けた声で一言つぶやく。

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人生をおもしろく(致知23年10月号)

人生をおもしろく(致知23年10月号)

対談『世界の頂点をいかに掴んだか』より

本号では侍ジャパントップチーム前監督の栗山英樹氏と、臨済宗円覚寺派管長 横田南嶺氏が”出逢い”によってどう自己を磨いてきたかを語り合った。

それぞれが人や本との稀有な出会いを機に人生を見つめなおすことで、結果的に良い方向へと導かれてきたと語っている。

その中で培ってきた経験から栗山氏は「強い組織とは、全員が個人の都合よりもチームの都合を優先し、全員がチ

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大義を抱いたその瞬間、未来は創られる(致知2023年9月号)

大義を抱いたその瞬間、未来は創られる(致知2023年9月号)

対談『新エネルギーの創出に挑む』より

町おこしエネルギー会長兼社長 沼田昭二氏と、良知経営社長 濵田総一郎氏は二十年来の知人ということもあってか、文章からも互いに気の置けない仲であることが窺い知れる。

私自身、以前より業務スーパーの元社長が地熱発電などの再生可能エネルギー事業に私財を投じて取り組んでいるということを耳にしていたため、本記事のタイトルを目にしたときから期待に胸を躍らせていたが、そ

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人生の全てを賭ける(致知2023年8月号)

人生の全てを賭ける(致知2023年8月号)

対談『偉大な父の志を継いで』より

北海道光生舎理事長 髙江千和理氏とシャボン玉石けん社長 森田隼人氏は、それぞれが多大な困難に立ち向かい、それを乗り越えて大成功を収めた傑物を父に持つ、二代目の経営者である。

本対談では、それぞれが父親から受け継いだ志を、各種のエピソードを交えながら互いに語り合った。

事故により障碍を得ながらも0から事業を起こした髙江氏の父、髙江常男氏。

売り上げが百分の一

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読書で未来を切り拓く(致知2023年7月号)

読書で未来を切り拓く(致知2023年7月号)

『人生を豊かにする一生モノの読書術』より

本号の記事では、各界の著名人がそれぞれ己の人生に多大な影響を与えた名著を紹介すると共に、読書をすることが如何に大切かを説かれている。

どれもこれも首を縦に振るしかないほどに納得できるものであったが、中でも京都大学名誉教授 鎌田浩毅氏の語る『一生モノの読書術』では、読書に対する意識を変えさせてくれる言葉に出会うことができたので、紹介しよう。

実のところ

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M0-Live! 閑話5-6 ミックスカレー

M0-Live! 閑話5-6 ミックスカレー

ある投稿

諸君らは覚えているだろうか、あの熱き戦いを。

諸君らは感じただろうか、あの狂おしいほどの悲劇を。

幾百、幾千の言葉を交えたところで、誰しもが絶望に墜ちたあの刻を。

正直に言おう。

戦火の火ぶたを切って落としたのは私だ。

それについて言い訳をするつもりはない。

しかし、私は後悔した。

諸君らの業火を鎮めることのできなかったことを。

未だにくすぶり続ける火種を消し止めるため

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