こんなことある❓ってくらい酷い風邪をひいてしまい、随分おそくなってしまった…… 気を取り直して、また書いていく しかし、あれ程、人に聞いてきたのに いざ書く段階に…
怖いから眠れるはずが無い、と思っていたが身体は疲れていたしストレスでクタクタでもあったため 意外と寝つきは早かった だが、やはり神経はピリピリしていたのだろう……
父から聞いた話だ この話は何回もねだって聞いてしまう 数年前、父は親戚が亡くなり故郷に帰らねばならなくなった 母は行かなくても良いということで私たちと留守番 その…
姉のしょうもないが電撃的な話から始めてしまったシリーズだが 次は私の友人Sから聞いた話だ 人から聞いた話なので実話かどうかはわからないが ここに書く全ての話は一応…
私は怪談が大好きだ 実話怪談も、ヒトコワも、フィクションも、小説も、映画も、漫画も、どんな媒体であっても恐怖を求めてしまう YouTubeで怖い動画があると聞けば探し、…
木漏れ日がアスファルトを点描にして、揺らめいている 五月の涼風が汗に湿った肌を洗い、私をひと息つかせてくれた 朝、七時 けやきの並木道、いつもの通り道 はやくも胸…
美しいと思う言葉をつらつらと 紫陽花 燈籠 萌葱 蜻蛉 花冷え 桜花 春蘭 如月 逢魔が刻 銀 五月雨 蝶々 瑠璃 針 藍 紫水 紫煙 遊色 鶯 白狐 弧を描く 上弦の月 下弦の月 …
ねえ、最近さぁめっちゃ凄いアプリ手に入れたんだけど 見て見て、これ 「電波ベイビー」ってやつ なんかぁ、入れたアプリとは違っててさ…そうそう、最近良くある広告詐欺…
通っちゃいけない道がある 汚いわけでも、通せんぼされているわけでもない ただ、通ることはダメなのだ 大人たちは言う あの道は絶対に通っちゃダメだよ 近道でも、誰も…
それにしても と、アパートの大家である木崎祥子は白いものが混じる髪を弄くりながらため息をついた 礼儀正しくて好い人だと思ってたのに、わからないもんねえ… 5月分…
リビングを出ると玄関に続くカーペット張りの廊下に出る筈が フローリングの部屋に飛び出した は? な……なんで カーペットとはまるで違う冷たく固い感触が、唯一の現実…
スマートフォンの電源を押すと、たやすく明るくなった パスワード設定もされていない そして、意外さで手が止まった たくさんのアプリが並んでいると予想していたが、裏切…
いや、危なかった メモしていた順を逆にして紐を回収する帰り道 夕方になると色が判別しにくいことを考えずに思いのほか手こずってしまった 次に行くときは、1時までをタ…
富士の樹海 年間多くの人間が死に場所として選ぶ土地 良く聞くのは磁場の狂いから生きたくなっても本当に迷って逃げられなくなるという話 いま目の前にある初夏の樹海は、…
いつからか、僕は死体にひとかたならぬ興味を抱いていた 小学6年生頃、友達に見せられたグロ画像 それは確か毒を飲んで自殺した女の写真だったか……を見せられたとき 血液…
真梨恵は皿を洗いながら最近の娘の様子を気にかけていた あの娘、どうしちゃったんだろ もともと神経質な質ではあった けれど最近の、おどおどしたような…なにか野良猫…
ゆぷに
2024年6月30日 14:43
こんなことある❓ってくらい酷い風邪をひいてしまい、随分おそくなってしまった……気を取り直して、また書いていくしかし、あれ程、人に聞いてきたのにいざ書く段階になるとどれを書くかで迷ってしまうあまりにも地味な話も書くには……だし、派手過ぎても作り話っぽい次の話は私にとっては丁度いいのでは?と思えた話だ友人Oの話Oには、霊感があるある、といっても僅かなものでヤバい場所に行くと鳥
2024年6月19日 23:42
怖いから眠れるはずが無い、と思っていたが身体は疲れていたしストレスでクタクタでもあったため意外と寝つきは早かっただが、やはり神経はピリピリしていたのだろう……ガチャ、という鍵の開く音で目が覚めた寝起きでぼんやりとしていたが、ドアノブを回す音に続き短い廊下を踏むミシ……ミシ……という音で意識がハッキリとしてきたえ?誰かが入ってきた?生唾を飲む布団から顔は出ていたが目を開ける勇気
2024年6月18日 22:07
父から聞いた話だこの話は何回もねだって聞いてしまう数年前、父は親戚が亡くなり故郷に帰らねばならなくなった母は行かなくても良いということで私たちと留守番その際、時期も時期(たまたまお盆だった)なのだから、しっかり旅館なりホテルなり予約をしなさいよ、と母は何回も声を掛けていた父は実母と仲違いしていたため実家に帰る気は毛頭ないなのに何故か余裕で予約を入れるそぶりもなかったつまりド田舎
2024年6月17日 23:18
姉のしょうもないが電撃的な話から始めてしまったシリーズだが次は私の友人Sから聞いた話だ人から聞いた話なので実話かどうかはわからないがここに書く全ての話は一応「実話」のていをとろうと思う聞かせてもらってる以上、それが礼儀だ余りにも創作じみた話はしないでおくさて、Sは私の高校の頃の同級生で当時は仲良く話すもののそれほど親密ではなかった卒業して、お互い結婚して、彼女の夫がとんでもないD
2024年6月16日 17:21
私は怪談が大好きだ実話怪談も、ヒトコワも、フィクションも、小説も、映画も、漫画も、どんな媒体であっても恐怖を求めてしまうYouTubeで怖い動画があると聞けば探し、話題の恐怖モキュメンタリーがあればワクワクしながら見てしまうそんな私だから、当然友達や家族、果ては知り合い程度の人にまで「怖い話なにかあります?」と聞いてしまうすると世間の人はわりと「自分だけが知っている怖い話」を引き出しに
2024年5月17日 15:38
木漏れ日がアスファルトを点描にして、揺らめいている五月の涼風が汗に湿った肌を洗い、私をひと息つかせてくれた朝、七時けやきの並木道、いつもの通り道はやくも胸が鼓動する期待の高鳴りで足が早まる彼は居るだろうか角を曲がる……居た!いつものように、伸びた白銀の髭を凛となびかせてそこに居た美しい鈍色の背中、日差しをあびて眩しいくらい白い脚蛇のように巻きつく長い尾足早に学校や仕
2024年5月15日 20:46
美しいと思う言葉をつらつらと紫陽花燈籠萌葱蜻蛉花冷え桜花春蘭如月逢魔が刻銀五月雨蝶々瑠璃針藍紫水紫煙遊色鶯白狐弧を描く上弦の月下弦の月卯月霞八重金砂寂寥稜線白ゆり銀の針のような、細く鋭い雨が肩を濡らしていたアスファルトに雨水が張り、たくさんの弧を描き出している私は傘をさすこともせず、ただ雨が水溜まりに消えていく様を見ていた円
2024年5月14日 15:23
ねえ、最近さぁめっちゃ凄いアプリ手に入れたんだけど見て見て、これ「電波ベイビー」ってやつなんかぁ、入れたアプリとは違っててさ…そうそう、最近良くある広告詐欺?みたいなもんなんだけどこれが結構良くできてんのよ小さいこの…タマゴから始まって、リアタイで成長していくんだけど妙にリアルでさウチの奴はもうちょっとで産まれそうなんだけど、愛着沸いちゃってこうやってバックミュージック流したり、
2024年5月12日 21:28
通っちゃいけない道がある汚いわけでも、通せんぼされているわけでもないただ、通ることはダメなのだ大人たちは言うあの道は絶対に通っちゃダメだよ近道でも、誰も居なくても遠回りしなさい7歳になった角橋悠哉は、そんな言葉を意に介さない行きたいとこへは行くし、行きたくないとこには行かない歯医者は行きたくないとこだけど、無理に連れていかれるから仕方ないお菓子のまちおかは行きたいけど、な
2024年5月9日 18:06
それにしてもと、アパートの大家である木崎祥子は白いものが混じる髪を弄くりながらため息をついた礼儀正しくて好い人だと思ってたのに、わからないもんねえ…5月分の家賃が振り込まれず、携帯にその旨を連絡するも一向に本人が出ない仕方がないので保証人である吉田彰さんの両親に連絡を取ると、彼らもまた息子と音信不通になっているという会社もまた、彰を探していると彼らは不安げに語った連絡がつかないま
2024年5月8日 22:57
リビングを出ると玄関に続くカーペット張りの廊下に出る筈がフローリングの部屋に飛び出したは?な……なんでカーペットとはまるで違う冷たく固い感触が、唯一の現実感だ当然だが、こんな部屋は自宅にはない振り替えるとリビングの扉は消えていた部屋はガランとしていて、広い蛍光灯の明かりが小さな体育館を思わせるここは一体…どこかわからない、というフリは出来なかったわかっていたここは、
2024年5月6日 21:37
スマートフォンの電源を押すと、たやすく明るくなったパスワード設定もされていないそして、意外さで手が止まったたくさんのアプリが並んでいると予想していたが、裏切られたLINEさえ無いあるのは、真っ暗な背景に浮かぶ写真のファイルのみなんだ?死ぬ間際だから整理したのか?ファイルを開くことをほんの少しためらい……指を乗せた開いたファイルには1枚の写真まるでロッジのような、明るい
2024年5月5日 20:31
いや、危なかったメモしていた順を逆にして紐を回収する帰り道夕方になると色が判別しにくいことを考えずに思いのほか手こずってしまった次に行くときは、1時までをタイムリミットにしよう疲労困憊でアパートにたどり着いたのが9時半…明日が休みで心底良かったきっと明日は筋肉痛になるだろう……眠れない時計を見れば2時だうつらうつらはしたのだろうが、眠れない原因は解っている休みの日にゆっ
2024年5月2日 21:40
富士の樹海年間多くの人間が死に場所として選ぶ土地良く聞くのは磁場の狂いから生きたくなっても本当に迷って逃げられなくなるという話いま目の前にある初夏の樹海は、そんな闇など微塵も感じさせないほど美しく日の光に輝いていた遊歩道に来た意外だったのは、観光客らしき人々でまあまあ賑わっていたこと勝手に陰なイメージを作り上げていたが、そんなことはなくみな、写真を楽しげに撮ったりして遊歩道を散歩し
2024年5月1日 21:19
いつからか、僕は死体にひとかたならぬ興味を抱いていた小学6年生頃、友達に見せられたグロ画像それは確か毒を飲んで自殺した女の写真だったか……を見せられたとき血液が逆流するような、初めての感覚…快感?を味わったそれ以来、パソコンやスマホでその手のサイトを探しだしとり憑かれたように死体の写真を眺めた動画ももちろん見たギャングの残酷な処刑も戦争の酷い有り様も交通事故で挽き潰れた老若男女も
2024年4月30日 16:40
真梨恵は皿を洗いながら最近の娘の様子を気にかけていたあの娘、どうしちゃったんだろもともと神経質な質ではあったけれど最近の、おどおどしたような…なにか野良猫のような用心深さを感じさせる態度は見たことがない喜来町に越してからひと月、まさかクラスで苛めにでもあっているのだろうか?水を出しっぱなしにしていたことに気付き、クッと蛇口を捻った私たち夫婦が新居に浮かれてて、相談できなかったの