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雑記

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#大学

″be″ or ″have″

昨日シェイクスピアの有名な″to be or not to be, that is the question″というフレーズがわけもなく頭から離れず、″be″について思い出したことがあったので書き留めておく(以下シェイクスピアとは全く関係ない話なのでご承知おきを)。

昔、大学の先生が「君たちは″have″と″be″のどちらの生き方がしたいか?」と私たち学生に問うた。
″have″は「持つこと」を

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先生が残してくれるもの

先生が残してくれるもの

Facebookの通知で、今日は亡くなった大学の指導教官の誕生日だというお知らせが。

大学生の頃は恥ずかしながら学問への興味が皆無で、飲み会などで先生と同じテーブルになっても研究に関する話を一切したことがなかった。思い返せばそれは手に入れ難い貴重な機会であり、縦横無尽な好奇心にまかせて色々語ればよかったと常々後悔している。

そんな不真面目学生な僕の心にも、ある日先生が伝えてくれた太宰治の一節は

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音楽なくして生きられない!?

大学で音楽の授業を受けていた時に、先生がこんなことを言っていた。

「コロナでコンサートが軒並み中止になったときは本当に死んでしまいそうになった…」

その時の僕は、音楽は好きだったけれど、先生の言っていることは大袈裟なんじゃないかと思った。それは恐らく、自分の中に大切な音楽「らしき」ものしか持っていなかったからだと思う。

ただ、今になって思い出された先生の言葉は、無限の広がりを持って僕の心を

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今は無き素読教育

今は無き素読教育

先日、小田原にある二宮金二郎の生家と記念館に足を運んだ。

プラプラ見学していると、突然管理人さんに声をかけられ、二宮金二郎について、かなり詳細にご教示賜った。(2時間半くらい付き添っていただけたかな・・笑)

ところで、周知のように二宮金二郎は勉学に勤しみ、数々の村の財政を整えた。ではなにを勉強したいのか?というと、和算や俳句など様々だが、『論語』に肩を並べる中国の四書『大学』を読み込んだらしい

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今も変わらず学生だね

ちょうど今、とあるシンポジウムに出席していて、専門家の研究発表を拝聴している。その中には昨年度受けていた講義の担当教授も発表しており、その語り口、声、スライド、内容(研究分野)、すべてが懐かしい。大学生の頃に吸っていた香りがほのかに鼻を通り抜ける感じがする。社会人になったとしても、学生であり続けていることは可能なんだと実感するいい機会になった。

去っては入る

昨日は近所で大学の入学式をやっていたので軽くその様子を覗いてきた。4/1をもって卒業した僕と、新しく入学した新入生。そんな僕らが交差するのは不思議な感覚だった。その場を離れることは寂しいけれど、晴々しい新入生の表情を見るとほっこりする感覚。

僕はある道の終点に達したという達成感や寂しさを抱えつつも、後ろを振り返れば、その辿ってきた道に笑顔で足を踏み入れようとする人たちが朧げながら遠くに見える。入

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学生は終わらないよね

今日付で大学を卒業し、明日から社会人になる。周りの友人は「学生最後の〜」という枕詞でいろいろ大学での思い出などをSNS投稿しているし、僕自身もよくその枕詞で何らか釘を刺されることが多い。

ただここで考えたいのは、「学生最後」と断言できるのか?ということ。たしかに大学の学部を卒業するが、可能性としてこの先大学院に行くことがあるかも知れないし、また学部に入り直して勉強するかも知れないし、はたまた大学

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始点から終点へ、そして終点へ

大学の学部を卒業したので、昨日は友人と学位記を受け取りに行ってきた。キャンパスでは久々に会うクラスメイトに遭遇し、一緒に記念撮影もした。一晩明けて写真を見返すと無条件に嬉しくなる。

卒業式ではないにも関わらず、僕ら含めてキャンパスでは大勢の学生が学位記を持って記念撮影をしていた。自分もその一人のはずだが、やっぱりその姿は晴れ晴れしい。喜憂を伴う大学生活の記憶は浄化され、期待と不安が入り混じる未来

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卒業・修了という歓喜

本日、大学の成績発表があり無事卒業が決まった。今年は必要単位数が少ないため卒業できる確信はあったが、やはり「卒業・修了」という文字は安堵感があるし嬉しいものだ。

今年一年を振り返ると、コロナに見舞われながらも多くの経験をしてきたつもりだし、後退しつつも大きく成長もしたとも思う。その裁定者が自分である以上は、そう信じるしかない。就職活動、恋愛、一人暮らし、アルバイト、インターン、読書、読書会、旅、

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2.3月の予定

今年も早1ヶ月が経とうとしています。1月はレポート執筆に追われて授業の復習や参考文献用に論文や本を読んでいました。

そんな大学生活と1年弱お仕事させていただいたインターンも終え、2.3月は丸々自由に時間を使えることになっています。じゃあ何をするのか?ということになりますが、主に2つ予定しています。

1つ目は文学をひたすら読むことです。今まで何だかんだ触れてこなかった文学に踏み込んでみようという

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合わないものは合わない

今年度の大学の授業は余すことなく全て受講しました。これは我ながら異常なことです。簡単に振り返ってみます。

大学入学早々、学部の授業に全く興味を持てず、専門外の哲学や文学に傾倒していました。特に強烈な記憶として残っているのが、ある授業で内職として夏目漱石の『坊っちゃん』を読んでいたら授業に集中しろと言われ本を没収されましたことです…。先生にモノを没収されるという小学校で起こりそうな出来事に大学生が

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自然と言葉が出てくるよね

10月から大学の授業を受け始めて2ヶ月が経とうとしている。最初はそれも全力で受けていたが、流石に面白い授業とそうでない授業がはっきりしてきた。多種多様な授業を取ることは自分の興味を知るいい機会になる。

面白い授業を受けていると先生に質問したくなる。(去年の自分に「1年後の君、先生に質問してるぞ」と伝えたら驚きのあまり卒倒するんじゃないかな笑)つい先ほどの芸術論の授業では、芸術が美術史家の存在意義

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秋風の知らせ

秋風の知らせ

昨日の雨も嘘のように今日は青空が広がる気持ちのいい天気だ。大学のキャンパスを歩いていると、太陽の光に照らされた葉の緑がよく映えていて晴々しい気分になった。

その時、かつて大学に進学したらこんな晴々しい思いに満ちたキャンパス生活を送るのかなぁと期待に胸を膨らませていたことをふと思い出した。まさしく今立っている場所は昔何となく行きたいと思っていた大学で、勉強のモチベーションを保つために一度見学のため

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無限と有限

哲学に触れていると嫌でも無限性と有限性の話にぶち当たる。無限を生きる神と有限にしか生きられない人間。何の変哲もない自明の理なのだが、これを意識していると一人が生きる、認識し得る範囲というのはこれっぽっちもないことに気づく。

有限にしか生きられないのであれば取捨選択しなければならない。今週は本当に時間がなくて本当に自分に必要なものとそうでないものを見分けられるようになったと思う。今大学で興味本位に

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