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秋風の知らせ

昨日の雨も嘘のように今日は青空が広がる気持ちのいい天気だ。大学のキャンパスを歩いていると、太陽の光に照らされた葉の緑がよく映えていて晴々しい気分になった。

その時、かつて大学に進学したらこんな晴々しい思いに満ちたキャンパス生活を送るのかなぁと期待に胸を膨らませていたことをふと思い出した。まさしく今立っている場所は昔何となく行きたいと思っていた大学で、勉強のモチベーションを保つために一度見学のため足を運んだ場でもある。丁度今日のように、セミの鳴き声が完全に聞こえてこなくなり、心地よい秋風に吹かれながら見学したかと思う。

もうここの大学生であることに何の特別感も感じていないし、プライドもないし、寧ろそんなことを考えること自体恥ずべきことだとさえ思う。特に古典に触れていると自分なんて取るに足らないちっぽけな存在でしかないことを突きつけられる。

でも改めて、かつて憧れていた場に今立っている不思議を秋風が思い起こしてくれた。

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