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週刊少年松山洋

家庭用ゲームソフト開発を行うゲーム会社・株式会社サイバーコネクトツー代表取締役・松山洋の継続課金マガジン。ゲーム・漫画・アニメ・映画などエンターテインメント業界の話を中心に毎週記… もっと読む
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2018年10月の記事一覧

あの村田雄介に絵を褒められる気持ち

あの村田雄介に絵を褒められる気持ち

私はゲームクリエイターであり、同時にサイバーコネクトツーの代表取締役ですが、もともとが漫画家志望だったこともあって仕事でもプライベートでもよく絵を描きます。(アナログ)

先日も“あるプロモーション”の一環で色紙に絵を描きました。

だいたい描いた絵は一部を写真に撮ってこうやって予告ツイートをしたりなんかもします。

今回のこの絵をアップした数時間後に衝撃的なことが起こりました。

村田雄介センセ

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イラストレーターを安易に目指すな

イラストレーターを安易に目指すな

先日、専門学校の先生達と懇親会を開いてぶっちゃけた話をしました。

そこでわかったことをまとめると。

①のゲーム業界志望者が減っているのは悲しい限りですが。(それはそれとして大問題と認識していますし個人的にもサイバーコネクトツーとしても様々な対処・対策を進めているので今回はいったん置いておきます)

今回は②のコミック&イラストコースについてのお話。

そもそもコミック(漫画)コースの志望者が減

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何度見ても絶対に泣いてしまう映画

何度見ても絶対に泣いてしまう映画

みなさんは映画を観て泣いたことがありますか?

「ありません」と答える人はまずいないでしょう。

きっと誰もがみんな自分の心に残った大切な「泣ける映画」を持っているのではないでしょうか。

ちなみに、私はなかなか映画を観て涙を流しません。

“観てる本数の割には”ということかもしれませんが。

世の中の人が“泣いたー!”って言ってる作品の多くが私にはやっぱりあんまり刺さらないことが多いです。

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のっぴきならない状況のことをドラマと呼ぶ

のっぴきならない状況のことをドラマと呼ぶ

『ドラマ』という言葉の語源をご存知でしょうか?

もとはギリシャ語の『drama(ドラーマ)』で、“行うこと”を指していましたが後に“筋書きのある演劇”という意味に変化しました。

また、ある意訳では“ドラマとは「のっぴきならない状況」のことを指す”とあります。

私はコチラの方がしっくりきます。

よくドラマ=物語と思われがちですが、やはりそうじゃあない。

“ドラマチック=劇的で波乱に富むさま

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ゲーム会社の採用面接で聞かれるコト

ゲーム会社の採用面接で聞かれるコト

たぶんゲーム業界で働きたいと思っている志望者には興味深い話題になるだろうと思ってこの記事を書きます。

まず、サイバーコネクトツーでは面接に進む前に志望者にはアンケートを書いてもらっています。

そこには以下の項目があります。

【①所持しているゲーム機を教えてください】
PS1・PS2・PS3・PS4・PSVita・Xbox360・XboxONE・N3DS・NSwitchなどのゲーム機がアンケー

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復讐者はいかにして生まれたか マチ★アソビ騒乱編

復讐者はいかにして生まれたか マチ★アソビ騒乱編

先日の記事でも紹介したように(今となっては)サイバーコネクトツーはマチアソビの常連企業のひとつです。

徳島の街を歩いても“松山さーん!”とか“ぴろし社長ー!”と声をかけてもらえます。

そんなマチアソビとの出会いというか、始まりの物語をお話しようと思います。

初めてマチアソビに参加したのはVol.3でした。

きっかけはバンダイナムコのトミー(富澤祐介)から“松山さん、一緒にマチアソビに行かな

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真っ裸で夢を語るな

真っ裸で夢を語るな

先日、新たに始まる『スーパーゲームスクール』のリリースを出しました。

これまで2年間、福岡本社で実施してきたのですがこれからはコースを新設し、更に東京スタジオでもこの『スーパーゲームスクール』がスタートします。(現在は休止中です)

で、その前段階のミーティングをウチの人事担当者としていたのですが。

新設される【基礎学習コース】について議論となりました。

【基礎学習コース】はまだ『スーパーゲ

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志望する会社の選び方は変化したか?

志望する会社の選び方は変化したか?

我々の世代と、若い世代は生き物が違います。

そりゃそうですよ。実際に生きてきた環境と時代が違うわけですから。

ゲーム会社を志望する若い世代(学生)の思考も変わってきています。

我々の時代は、志望するゲーム会社を決めるときは“『ダークソウル』が好きだからフロム・ソフトウェアに行きたい”とか“『ファイナルファンタジー』などの美麗なCGを見てやっぱりスクウェア・エニックスに入りたい”という人がほと

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『劇薬 -エンターテインメントという薬の真実-』

『劇薬 -エンターテインメントという薬の真実-』

*この記事は近いうちに公開される情報ではありますが、完全に未発表の内容です。ですが、私自身が手掛けた仕事なので『週刊少年松山洋』の読者の方にだけ先行して情報を公開します。新展開の話です。

2017年11月に『エンターテインメントという薬』が出版されました。

2018年3月にフジテレビ『奇跡体験!アンビリバボー』でドラマ化もされました。

その反響は大きくて、羽田空港の待合室でも全くの初対面の人

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