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22.そしてアルコール依存の果てに
AAのハンドブックの「第三章 さらにアルコホリズムについて」で次のように書かれてある。
「私たちアルコホーリクは、飲酒をコントロールする力をなくした。本物のアルコホーリクは、決して飲酒に対するコントロールを取り戻すことはない。(中略)飲むことにコントロールをなくしている人が、回れ右をして紳士のように飲むようになったら、私たちは彼に脱帽しよう。確かに私たちも、辛すぎるくらい辛い努力を、たっぷりと、長
19.アルコールから向精神薬へ
小杉記念病院からは受診拒否を受け、そこに代わる病院探しを行ったが、なかなか受け入れてくれる病院がなかった。私がアルコールの問題だけ持っていれば受け入れてくれたのだろうが、薬物の問題もある。両方の依存は対処しきれないのだろう。その中でも、少し相談に乗ってくれた病院のケースワーカーが、
「薬物の問題があるなら大阪府心の健康総合センターに相談したらいかがですか?」
と親切に言ってくれた。そして住所と電話
17.小杉クリニックデイケア
DARCの中での人間関係がおかしくなった時、私はDARCへの通所を辞めた。他のメンバーのように通所が義務付けられているわけでもなく、辞めるのは私の自由だ。そこで問題が発生した。昼間の時間をどう過ごしたらいいのか決められなかったのである。それに、DARCに通っているからと言って主治医にマイナートランキライザーを切られたのだ。これには参った。全然眠れない薬を処方されたのである。
小杉クリニックはアルコ
16.DARCでの生活
大阪に帰ってきてからの私はしばらくDARCに通所していた。DARCとはDrug Addiction Rehabilitation Centerの略である。以前通っていたアルコールリハビリセンターと同じように午前と午後にミーティングをする。そして夜はNAである。またしても3ミーティングの生活だ。NAへの参加は義務付けられている。病院に関してはDARCに通いながら天王寺の小杉クリニックに通院することに
もっとみる14.アルコールケアセンターに通って
3度目の退院の後、断酒が本当にできるのかどうか試してみる気になった。そこで、しばらくは仕事よりも回復を優先し、AAミーティングに参加することが自分の仕事であると考え、AAハンドブックの第6章「行動に移す」の冒頭に「この行程を労を惜しまず念入りにやっていると、半分も終わらないうちに、あなたはびっくりすることになる」とあるように徹底してやってみようと思い、昼間は川崎の高津区にあるアルコールケアセンター
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