記事一覧
「草の根のファシズム」吉見義明
祭祀中心の天皇の生活を変更させた明治政府は、五箇条の御誓文を掲げ、王政復古を宣言した。キリスト教の代わりに天皇を中心とした社会を目指したのだ。
「明治政府がやろうとしたのは、キリスト教の代替物としての宗教を作ることにありました。神の前の平等ならぬ、天皇の前の平等です。この観念を普及させることによって、日本人に近代精神を植え付けようと考えた。伊藤博文はこう述べている。"我が国にありて機軸となすべき
「ロンドンデリー・エアーとダニーボーイ」
北アイルランドの北西部の港町ロンドンデリーは、長い冬と北風の町。
1600年初頭まではデリーという地名で、アイリッシュと呼ばれるケルト人たちが暮らしていた。ところが、この地を植民地化したイングランド王のジェームズ1世はロンドンの名を冠にして、ロンドンデリーと呼ぶようになった。
歌の由来は作者不明で、19世紀にジミー・マッカリーという盲目のバイオリニストが弾いているのを、ジェイン・ロスという民謡収
「ヤクザときどきピアノ」鈴木智彦
作者は52歳からのピアノ初挑戦。
ダンシング・クイーンだけを弾ければよい。
ピアノの先生との出会い。
学習時の疑問、理解、感覚、メソッド。
発表会の狼狽。
意識しないよう意識するとうまくいかない。
無心とは次のような言葉。
「すなわち術は術のない術となり、射ることは射ないこと、言い換えれば弓矢なしで射ることとなる。」(弓と禅)
中島敦の「名人伝」に通じるのか。
この本はピアノの教則本
「世界インフレと戦争」 中野剛志
チャットGPTに要約させてみた。下記の通りだが、概括という印象で、細部にはほど遠い。
「中野剛志氏は、経済学者であり、『世界インフレと戦争』という著書で、インフレーション(物価上昇)が国際紛争を引き起こす可能性があるという仮説を提唱しています。
中野氏によると、インフレーションは、国内の経済に悪影響を与えるだけでなく、国際間の貿易や資本移動にも影響を与えます。 物価の上昇によって、輸出品の価格
「すごい感冷健康法」青木厚
前著の「空腹こそ最強のクスリ」を読み、一日二食となって久しい。
思いっきり食べるし、それぞれの食事が美味しく、感性も磨かれてきた(と思う笑)。
大隅良典先生のオートファジーの仕組み解明も手伝って、二食の方も周りに多くなった。
養老孟司先生も青木先生の本を読み、空腹時間を作ろうと思い、二食の実践者となった。
今度の本を読んだのは2ヶ月ほど前だが、事前自己検証と考え、ほぼ毎日実践し、効果を
日本人のための憲法原論
再々読くらいか。つねに新しい気づきを得る。
”亡国の淵に立っていることを見つめることから、すべては始まるのです。”
”何が正しく、何が悪いことかを決めてくれる権威がなくなった戦後の日本人たちにとって、ただ1つの尺度はカネだけになってしまった。”
”人間が生きていくためには、何らかのガイドラインがなければならない。そのガイドラインとなるのが規範であり、モラルなのですが、そうしたものを作