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どこからか風鈴の音が聞こえてきた。
夏の日差しを避けて、路地裏に入った。
天の方から、かすかな音が聞こえてきた。
陽射しの中に消え入りそうな音である。
見上げると、すだれの横に風鈴が揺れていた。
チリン、チリンと・・・。
一瞬涼気を感じ、思わず微笑んだ。
久しぶりに聞く音色だ。
わが家には風鈴はない。そのようなしゃれたもんはござんせん。
でも、子供のころにはあった。ふるさとの茅葺の軒下に、短冊がゆらゆらと揺れると、チリン、チリ
夏の日差しを避けて、路地裏に入った。
天の方から、かすかな音が聞こえてきた。
陽射しの中に消え入りそうな音である。
見上げると、すだれの横に風鈴が揺れていた。
チリン、チリンと・・・。
一瞬涼気を感じ、思わず微笑んだ。
久しぶりに聞く音色だ。
わが家には風鈴はない。そのようなしゃれたもんはござんせん。
でも、子供のころにはあった。ふるさとの茅葺の軒下に、短冊がゆらゆらと揺れると、チリン、チリ