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短歌・歌集

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歌集・短歌・短歌に関係ある日記など。
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#この経験に学べ

AIと短歌-創作活動の未来-

AIと短歌-創作活動の未来-

最近、短歌がChatGPTでも作れるようになりました。

元々短歌の自動生成は、
旧Twitter上で「星野しずる」という
アカウントが有名です。

そんな昨今、私がずっと思っている事として
「AIで作れない、人間でしか作れない短歌を追求したいが、どうしたら良いか」
という事です。

それを実現するには
人間に出来て、AIに出来ない事
すなわち「人間とAIの差別化」が大事だと思います。

そのよう

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短歌募集企画!🌸〆切迫る🌸

短歌募集企画!🌸〆切迫る🌸

🌸短歌募集🌸
2月29日(木)〆切です。
💐ご参加をお待ちしております💐

『かばん』6月号では屋上エデン歌集『グロリオサの祈り』(岡田美幸名義)を特集します。
それにちなんで、皆さんから『花』の名前を詠み込んだ短歌を募集します。

お送りいただいた短歌はかばん2024年6月号の特集内で掲載されます。

かばん会員以外のかたの投稿も歓迎です。

よろしければお知り合いのかたにもお伝えく

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『風のアンダースタディ』(鈴木美紀子氏)を読む。

『風のアンダースタディ』(鈴木美紀子氏)を読む。

『風のアンダースタディ』(鈴木美紀子氏)を読んだ。

本について

書肆侃侃房による
新鋭短歌シリーズ34である。

「アンダースタディ」は英語で代役の意。

※語義が広いため、詳細をご覧になりたい方はwikipediaのリンクをご覧ください。

五首選

服を着ると、内側は暗くなる。

しかしこの短歌では、「白いワンピース」なので、白い光で体を包むイメージだろうか。

「読みかけ」という途中さが

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『レダの靴を履いて 塚本邦雄の歌と歩く』を読む。

『レダの靴を履いて 塚本邦雄の歌と歩く』を読む。

『レダの靴を履いて 塚本邦雄の歌と歩く』(尾崎まゆみ氏)を読んだ。

この本との出会い

文フリの打ち上げの席で
「塚本邦雄の短歌についての良い解説本が最近刊行された」
との噂を聞きました。
その本がこちらでした。

塚本邦雄の短歌については一度網羅的に読んで、「読んだことはある」状態になりたかった時でしたから
「渡りに船」の一冊でした。

内容と構成

文頭に塚本邦雄の短歌が一首掲載されており、

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歌集『義弟全史』(土井礼一郎氏)を読む

歌集『義弟全史』(土井礼一郎氏)を読む

『義弟全史』は、かばん所属の土井礼一郎氏の歌集である。

意味深なタイトルが気になり、
惹きつけられた読者も多いのではないかと思う。

選(6首)

虫や鳥と人の感覚や立場が逆転しているような書き方に工夫を感じた。

上句は虫の声や鳥のさえずりだと読んだ。

また、虫と鳥を両方哲学や幸福とせずに、それぞれに哲学と幸福とで分けているのも印象深い。

人に割り当てられているのが、くるしいであり、一番本

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「季刊誌コールサック115号」に参加しました。

「季刊誌コールサック115号」に参加しました。

季刊コールサック誌に
短歌と俳句で参加させて頂きました。

・短歌連作「鮫のあかちゃん」20首

・俳句「天使魚」22句

「天使魚で俳句を詠みたい」という内容の記事を実行しました。

次号も詠草を提出出来たらいいなと思います。

どうぞ宜しくお願い致します!

【リンク】

コールサック社の
「X」(旧Twitter)のポスト

出版社ホームページのリンク

Amazonのリンク

短歌集『現代鳥獣戯画』-自分の歌集で追憶-

短歌集『現代鳥獣戯画』-自分の歌集で追憶-

私の第一歌集です。

前書き

今まで色々な歌集を紹介してきたが、
自分の歌集の紹介は避けてきた。

自分の歌集の紹介は、自分の過去と向き合うことになるので、なんだか照れる。

自分の歌集だからといって、
甘い文章になるのも心配だった。

そんな感じでグダグダと先延ばしにしていたが、
「グダグダしている暇があったら、行動した方が早くないか」
と思い、今に至る。

自選五首

冷凍のお弁当用のトンカ

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宮沢賢治の短歌鑑賞-凄まじいルビ編-

宮沢賢治の短歌鑑賞-凄まじいルビ編-

宮沢賢治の歌集を読んで、
気になったことがある。

それは「凄まじいルビ」だ。

【大枠の説明】

短歌の定型に収まりきらなかった内容が、長いルビとして付いている。

短歌の前書きでも表現出来ないものが、
長いルビになっている場合がある。

実例を見てみよう!

【実例】

助詞や動詞の訂正など細かい丸括弧書きのルビがあるが、
ルビで大きく内容が変わるものを中心に紹介。

①どちらで読むか悩ましい

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歌集『レインドロップ』を読む。

歌集『レインドロップ』を読む。

大塚亜希氏の
歌集『レインドロップ』を読んだ。

書影

本としての紹介

華やかな表紙から、ほんわかした内容かと思いきや、
良いことばかりではなく、人生の起伏がある。

五首選

何気ない光景から、通行人それぞれの個性を感じている。

傘をさそうかさすまいか微妙な降り具合の雨の時は、
傘をさす人とささない人が分かれる。
その判断の違いを「処世術」とした面白さ。

風景の捉え方が面白い一首。

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短歌を「読む」ことについての仮説。

短歌を「読む」ことについての仮説。

色々な歌集の紹介文を書いて
気付いた事がある。

それは
歌集を読む時に自分の経験と照らし合わせて、分かる短歌を紹介しがち!
ということだ。

分からない短歌を紹介して
分からん!以上!
では文章にならない。

よって仮説。
読みの幅を広げるには経験の幅を広げると良いのではないか。

以上、雑談終わり。

↓関係ない写真。

歌会での学び 2023年3月25日(土)

歌会での学び 2023年3月25日(土)

歌会の度に、
自分はまだまだ知らない事ばかりだなと思う。

今日の歌会でも

・雪洞がぼんぼりだと知らなかった。
いつか俳句で使いたい。

・全角アケは読者によって可否が分かれる。

・作者無記名の歌会で、作風的にAさんの短歌かと思いきや、最後の作者発表でBさんの短歌だった。

などなど。
色々学びがあった。

今回の経験が、
今後の自作の改良に活きると嬉しい。