- 運営しているクリエイター
#岩波文庫
漫画 君たちはどう生きるか (吉野 源三郎)
(注:本稿は、2019年に初投稿したものの再録です。
この投稿以降しばらくはあっさりとした内容が続きます。)
(注:2019年当時です)話題の本なので手に取ってみました。
吉野源三郎氏の岩波文庫版の小説は10年以上前に読んで大いに感銘を受けた記憶がありますが、本書においても、やはりその中核はオリジナルからの引用部分ですね。
もちろん吉野氏の原著に及ぶべくもなく、またその点は本書の著
幕末遣外使節物語 ― 夷狄の国へ (尾佐竹 猛)
(注:本稿は、2016年に初投稿したものの再録です)
会社帰りにときどき立ち寄る図書館の新着書の棚で目に付いた本です。
採録されているのは、幕末、欧米に派遣された
の各使節団の記録です。
そこには、訪問先にて、初めて日本人を見る当地の人々、初めて異国の人・風俗・文化に触れるサムライたち、それぞれの驚きの姿が鮮明に描かれています。
それらの中には、当時の日本の社会慣習に対する懐疑を
恩讐の彼方に・忠直卿行状記 他八篇 (菊池 寛)
(注:本稿は、2012年に初投稿したものの再録です)
先に読んだ池内紀氏の「文学フシギ帖」で菊池寛氏の作品として「入れ札」が紹介されていたので、興味を抱き手に取ってみました。
「恩讐の彼方に」などストーリーを知っているものもありますが、恥ずかしながら菊池寛氏の作品そのものを読むのは初めてです。
本書に採録されているのは、「恩讐の彼方に」はもちろん、「忠直卿行状記」といった代表作に加え「三
動物農場 ― おとぎばなし (ジョージ・オーウェル)
以前読んだエンゲルスの「空想より科学へ」の流れで手にとってみた本です。
本書のあとに執筆された「1984年」で有名なイギリスの作家ジョージ・オーウェルが、スターリン体制を痛烈に批判した風刺作品です。
登場する人間は、ロシア帝国、大英帝国、ナチス・ドイツ等、動物は、豚が主役クラスで、スターリン(ナポレオン)とトロツキー(スノーボール)、レーニン(メージャー爺さん)といった具合、確かにかなりス
空想より科学へ ― 社会主義の発展 (フリードリッヒ・エンゲルス)
空想的社会主義 先に読んだ「人間と国家」という本の中で、著者の坂本義和氏が影響を受けた本として紹介されていたので興味をもって読んでみました。
社会主義関係の本はまず手にとったことはありません。もちろんエンゲルスの著作も初めてです。
さて、本書ですが、エンゲルスが、マルクス理論を批判するデューリングへの反論として著した論文「反デューリング論」のエッセンスを労働者向けのパンフレットに取りまとめた