大場紀章 エネルギーアナリスト/ポスト石油戦略研究所代表
世の中を化石燃料から記号消費に至るエネルギーの変換過程と捉え、技術や文化などなんでも分…
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【再販】P2P電力事業の可能性とはなんだったのか
P2P電力取引事業等を先駆けて手掛けていたものの、2023年2月に操業停止となってしまったLO3 Energy。同社に勤めていた大串康彦氏による回顧記事が日経エネルギーnextに昨日掲載されたことをうけ、2018年11月24日に実施した第3回大場サロンで実施した大串氏との対談原稿(当時は前後編で1000円で販売していた)を、改めて値下げして再販することにしました。
身の上話から始まり、当時のブロ
イラン核合意交渉と原油市場の行方(4月の記事)
ブレント原油価格は昨年11月からおよそ70%上昇し、1バレルあたり60ドルを超え、コロナ禍以前の水準を取り戻した。投資銀行のゴールドマン・サックスは、原油需要の回復に対しOPECやIEAよりも楽観的な見通しで、夏までに日量200万バレルの需要が戻り、現在の過剰在庫は解消され、1バレル80ドルまで高騰するとの見通しを発表している。
ゴールドマン・サックス社が原油価格に強気姿勢であるもう一つの理由は
46%削減はどれほど難しいか
先日の気候サミットで、菅首相が「2030年までに46%削減(2013年比)」を宣言し、いよいよ脱炭素も待ったなしの状況になって来ました。
この数字のシルエットなど決まり方の問題や、米国のケリー特使からの圧力など外交的な意味について、などなど様々論点はあると思いますが、まずはこの46%という数字がどれほどのものなのかというところを見ておきたいと思います。
まずその水準についてですが、昨年10月に