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ヨガインストラクターのための指導ポイント

ヨガ指導におけるヒントや有益な知識情報をお伝えします。特にヨガの解剖学や安全安心な指導への情報を中心にお送りします。
ヨガの解剖学の第一人者直伝のヨガ指導のポイントをお伝えします。他ではあまり伝えない内容もここではお…
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#アーサナアナトミカルアプローチ

【マガジン】素人にはわからないから修行なのだけれど素人にも伝えたいから難しいヨガ

【マガジン】素人にはわからないから修行なのだけれど素人にも伝えたいから難しいヨガ

ヨガは元々は出家者のための修行法であり、それがカルマヨガなどで一般庶民にも広まったのは後の話。
ヨガの修行法が密教の影響を受けて極端な実践法としてハタヨガが発展し、精神論だけじゃなくて、肉体改造的な要素が多くなったのが14世紀くらい。
心を落ち着かせるラージャヨガは1世紀。

現代はフィットネスと融合したヨガが主流だけれど、突き詰めれば心を落ち着かせるための手段。
そこ真髄は結構難しい。
でも、現

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【マガジン】このポーズは何に効きますか?にどう答えたらいいか

【マガジン】このポーズは何に効きますか?にどう答えたらいいか

雑誌の取材でもよくされる質問が「このポーズは何に効きますか?」です。
また「肩こりにいいポーズはどれですか?」もよく聞かれます。
大したことない会話であればその場を取り繕うように適当なことを言って流しますが、記事になるとかそれなりに責任のある場合にはそう簡単に流せない質問です。
おそらくヨガを指導している方であれば、お客さんから上記の質問を受けることもあるでしょう。

今回は、これらの質問にどう答

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【マガジン】ダウンドッグワークショップのシェア〜その2〜

【マガジン】ダウンドッグワークショップのシェア〜その2〜

今回も以前行ったダウンドッグワークショップのシェアになります。
前回の内容からの続きですので、前回のも復習しながらぜひトライしてみて下さい。

【マガジン】ダウンドッグワークショップのシェア〜その1〜

【マガジン】ダウンドッグワークショップのシェア〜その1〜

先日行ったダウンドッグのワークショップの内容をマガジン読者の方々に2回に分けてシェアします。
恒例というワークショップではありませんが、やってみてやはりいいなと思ったのでまた、機会があればやるかもしれません。
やはり基本でありかつとにかく応用が効くのがダウンドッグです。

今回の内容だけでクラスができるくらいのものです。
では実際に練習しながら読んでみてくださいね。

ハブとしてのダウンドッグ準備

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【マガジン】インド大使館での講演内容のシェア

【マガジン】インド大使館での講演内容のシェア

先日インド大使館でAYUSH省主催のホリスティックヘルスの講演会に登壇してきました。

https://www.indembassy-tokyo.gov.in

登壇者はヨーガ療法学会の木村慧心先生、僕、そして東海大学の新倉直樹先生の3名でした。
それぞれ20分という短い時間の中で、ぎゅっとまとめて講演をしました。

木村先生は「アーユルヴェーダの健康」について、新倉先生は「乳がんとヨガ」というお

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【マガジン】「脳の進化とヨガ」講座資料と解説(その2)

前回に引き続き、オンライ講座で行った内容を資料をシェアしつつ解説したいと思います。
脳科学の視点からヨガの実践などの紐解くと、比較的クリアに捉えることができると思います。

3つの脳とヨガ時間軸やヒトとしての社会性、また原始的な部分から宗教的な部分まで、概ね3つの層に分けると、脳の3つの役割と部位と関連させやすくなります。
まず、①身体や脳幹という実体のある今に着目した視点で、本能的で原始的です。

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【マガジン】「脳の進化とヨガ」講座資料と解説(その1)

【マガジン】「脳の進化とヨガ」講座資料と解説(その1)

先日オーガニックライフ東京のプレイベントとして行った、オンライン講義の資料を軽く解説しながらシェアします。
元々60分の講座で、解説すると長いので2回に分けて解説します。

関連するサイトやおすすめ書籍もところどころで紹介しますので、参考にして下さい。

脳の大きさまず脳の大きさはヒトは体重補正(脳化指数)してもデカいですね。
「脳がデカい=頭がいい」とは何を持って「いい」とするのか定義の問題でい

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【マガジン】ヨガを正しく伝えるための実践における注意点③

【マガジン】ヨガを正しく伝えるための実践における注意点③

ヨガを正しく伝えるための実践法の最終回は調気法と瞑想法に関してになります。
今まで見てきた、哲学・倫理からクリアそしてアーサナと続いて、いよいよ調気法からは何もしないという観察のみの段階に入る入り口になります。
日常の中では常に何かをしている自分に対して、逆に何もしない、手放すという難しい段階ともいえます。

ただ難しいからこそヨガの実践の本質であり、ヨガの実践によって苦しみから解放されるための必

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【マガジン】ヨガを正しく伝えるための実践における注意点①

【マガジン】ヨガを正しく伝えるための実践における注意点①

どうやったらヨガの素晴らしさを多くの方に伝えられるかをずっと考えています。
〇〇ヨガが乱立している中で、その主張するものはほとんどがアーサナの取り方や深め方についてです。
本来は考え方、生き方こそがヨガであり、ヨガという実践を通して、その生き方が変容することがその価値なはずなのですが、、、。

最近見えてきたのは、ヨガを提供しているクラスの、項目のアンバランス性です。
ヨガの実践法は、哲学・倫理、

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【マガジン】何かを得たから満足する、のではない満足

【マガジン】何かを得たから満足する、のではない満足

ヨガの目標とする状態は調和であり静寂ですが、満ち足りた状態とも言えます。
この状態の逆は満ち足りていない状態ですから、欠乏状態、枯渇状態、欲求状態ですね。
欲求というのは、何かを欲している状態ですから。今足りないものを欲していると考えられます。
ヨガでは道徳的な部門に、サントーシャ(知足)という教えがあります。

足るを知る:もっともっとと足りないことを必要に求めるのではなく、すでに自分は十分に満

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【マガジン】ピラティスブームの中でヨガの意義を考えてみる

【マガジン】ピラティスブームの中でヨガの意義を考えてみる

最近はピラティスの中でも特にマシンピラティスがブームになっています。
お手頃に非日常的なマシンを使える、またセレブがやっていたあれを自分も使っているという高揚感なのでしょう。
マシンピラティスブームは数年で飽きられると思いますが、現状ヨガを習っていた人たちがピラティスに乗り換えているのも事実です。
生徒さんもヨガとピラティスを比較したときに、姿勢が良くなる、ウエストが絞られるなどニードに即した謳い

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【マガジン】ヨガとマインドフルネス

【マガジン】ヨガとマインドフルネス

マインドフルネスは最近とても注目されています。
元々は仏教の瞑想法から来ている概念ですが、東洋の修行法を西洋学的に解釈して、宗教的要素を除いた概念と言えばいいでしょうか。

マインドフルネス学会では以下のように紹介されています。

主にマインドフルネス、そして少しヨガとの関係性について、関連する論文を紹介しながらざっとですが考察してみたいと思います。

【マガジン】骨格と姿勢の違いを理解する

【マガジン】骨格と姿勢の違いを理解する

先日、インストラクターから反り腰といわれ、腰を反らないようにお尻を締め骨盤を後傾させていた方が講座にいらっしゃいました。
今は脚に痺れがあり、レントゲン画像では椎間板に異常が見られある部分の腰椎がくっつくような感じになっているといわれたそうです。

残念ですが、インストラクターの良かれと思った助言と指導によって変形してしまったケースです。
指導したインストラクターは「反り腰は変性すべり症に繋がるの

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