【手品師10人に取材してみた!あなたの40分をわたしにください。No.7ENTER↵さん】


【手品師10人に取材してみた!あなたの40分をわたしにください。No.7ENTER↵さん】


これは、いま気になっている手品師さん10人に、好きなモノや知りたいコトなどをLINEのチャットで40分間取材する企画です。

今回は、さまざまなイベントや六本木のマジックバーyoloと新宿のcuoreに出演する手品師ENTER↵さんを取材しました。


【ENTER↵さんプロフィール】
Twitter: https://twitter.com/ENTER54877632
出演先のお店「yolo」:https://barylo.owst.jp/
出演先のお店「cuore」:https://cuore.cx/
日本大学芸術学部文芸学科在学。写真、美術、音楽、文芸、演劇など、様々な「芸術」を広く就学。弱冠16歳にしてプロマジシャンから実力を認められたことをきっかけに、活動を始め、磨かれた独自のセンスでマジックを「デザイン」し始める。各イベントに合わせた「アート」×「エンターテイメント」のショーには多くの賛辞が寄せられ、海外各界からも高評価がおくられる業界注目度No.1マジシャン。


(岡村) 改めまして、この度は「手品師10人に取材してみた!あなたの40分をわたしにください。」の取材をご承諾いただきありがとうございます!図書館総合展のときからENTER↵さんのこと気になってたので、この機会にいろいろ質問させてください!

(ENTER↵さん) こちらこそ取材対象に選んでいただきありがとうございます。

(岡村) 図書館総合展でお会いしたときはびっくりしました!まさか会場に私以外で手品をする人がいると思わなくて。お会い出来てすごく嬉しかったのです!でもENTER↵さんがARGブースで手品してたのは嫉妬しました〜。(笑)本当に羨ましい!

(ENTER↵さん) 僕は実はゼミの先生に事前情報でマジシャンがいると教えていただいてたんですが、まさかマイさんだと思いませんでした。(笑)

(岡村) ENTER↵さんの先生とうちの先生仲良しですもんね〜!

(ENTER↵さん) 先生にはとにかく日芸らしさを出してほしいといわれ、セグウェイ、鳩、と図書館になるべく関係ないものを使おうとしてました。本当は火も使いたかったんですが、さすがにNGでした。(笑)

(岡村) なるほどー!(笑)図書館総合展のENTER↵さんの発表、めちゃくちゃ面白くて、終始ワクワクしてました!図書館関係に興味を持ったのはなぜですかー?

(ENTER↵さん) 実は大学一年生のころに司書、司書教諭、学芸員、教職の授業を受講してまして。せっかくとれるのなら取っておこうと思い、そこから図書館関係に興味を持ち始めました。

(岡村) なるほど〜!

(ENTER↵さん) もともと小・中・高校から読書が大好きで、母校では歴代最高読書記録を持っています。

(岡村) すごい!手品と本との出会いはどちらの方が早かったんですか?

(ENTER↵さん) 本のほうが早かったですが、基本は読む専門だったので、図書館総合展というビックイベントに参加するとは思ってもいませんでした。

(岡村) なるほど〜!手品にはいつ出会いましたか?きっかけなどもあれば教えてください。

(ENTER↵さん) 僕は中高一貫の男子校に通っていたのですが、中学のころは理科部と生徒会副会長を行っていました。高校に入ってからは生徒会から抜けて学業に専念するために活動日数が少ない部活に入ろうと思い(部活に入ってないと大学推薦に響くので)週一回活動の美術部、写真部を狙っていたのですが、部活動説明会なるもので、新しい部活が今年創部されたことを知ります。直接マジックを行われ、手の中のトランプが透明な塊になり、「この人宇宙人だ!」と思ってから入部届を書くまでは早かったです。(笑)つまり出会ったのは高校一年生の時ですね!

(岡村) なるほど(笑)面白いですね!

(ENTER↵さん) ありがとうございます。マジックはモテ目的で始める人が多いですからね。(笑)

(岡村) なんでしょう、私の中のENTER↵さんのイメージと、こうやってお話するENTER↵さん、全然違う!思っていたよりも真面目!(笑)

(ENTER↵さん) 見た目で結構チャラいと思われがちです!

(岡村) (笑)(笑)

(ENTER↵さん) 髪染めだしたのも結構最近で、成人するまで酒たばこも手を出さなかったですし、バイト経験も0でした。学校のポスターになったりもしたので下手なことができなかったのです。

(岡村) なるほど〜(笑)めっちゃ優秀な生徒じゃないですか!(笑)

(ENTER↵さん) 結局マジックにどっぷりで学業ダメダメなんですけどね。

(岡村) 手品沼にハマってるの素敵です〜。現在お店を2軒経営されているようですが、お店を開くことになった経緯などが知りたいです!

(ENTER↵さん) シンガポールのお店のお話はなくなっちゃったんです。スポンサーの人が愛人と国外逃亡をしてウォンデッドかけられてて。

(岡村) めちゃくちゃ面白い。(笑)

(ENTER↵さん) yoloのほうは社長が別にいて、彼もマジシャンで、経営について初めてだったので、助言をするうちに経営の多くを任されるようになっていきました。

(岡村) なるほど〜!経営するときに気をつけていることとかってありますか??

(ENTER↵さん) 割とマジックバーって単価が高いイメージがあり、実際高いのですが、そこからいかにぎりぎりをせめて新たなお客様を呼び込むか。今いるお客さんといかにつながってリピーターにするか。あとは人件費などそういった経費を抑えつつうまく回せるか、ですね。

(岡村) なるほどー、勉強になりますー!

(ENTER↵さん) 師匠はもともと新宿のマジックバークオーレというところで最年少店長を勤めて、二年前に独立し、yoloをオープンしたのですが、場所がもともと新宿歌舞伎町の「人間」というお店で、マジックバーはあくまでもサパー、そこにマジックというふりかけを掛けてお酒、場の盛り上がりで売り上げる場所という考えの持ち主で、思っているほどマジックに重きを置いてないようです。ただ、師匠も元マニアの人間なので体は正直にマジックを楽しんでます。

(岡村) へー!バーの楽しみの1つに手品がある感じですか?

(ENTER↵さん) そうですね!なのでyoloにはカラオケやボードゲームもありマジックを見ずバーとして活用するお客様も多くいます。また、yoloは至近距離での「体感型」「ヴィジュアルさ」を重視しているお店なので、それだけで動画映えをしてお店をSNSにアップしてもらえたり、その場で楽しんでもらえるボリュームも多いです。あとマジック道具代の経費で、新しいマジックをバンバン取り入れ、最先端の技術(プロジェクションマッピング)なども勉強し、ショーに取り入れてて、六本木って感じがする空間にしてます。(笑)

(岡村) わぁー!素敵〜!お店づくりとっても楽しそうです~!

(ENTER↵さん) 手品を演じるにあたって気を付けることは場所によって違うのですが、例えばマジックバーだと接客をしてからショーを始めるので接客時のアイスブレイク、キャラクターでお客様にいかにショーの世界観にはいってきてもらえるかを考えています。

(岡村) なるほど〜!

(ENTER↵さん) マジックバーでは2つの顔を使い分けています!

(岡村) へへへ、いいですねー!

(ENTER↵さん) 僕はマジックバーでのショーは大きく分けて二つありかっこいい系とシュール系の二つで、どちらを行うかお客様に合わせて、接客態度を調整します。

(岡村) 面白そうですー!

(ENTER↵さん) キャラクターについては某舞浜テーマパークで仕事をしていた時に勉強できたのが大きかったですね~。

(岡村) 「行くたびに違う一面が見れる」と何度も行きたくなりますね!
 
(ENTER↵さん) そうですね!普段はかっこいい系で、常連になるにつれてシュールへ移行します。(笑)

(岡村) わぁ〜攻略のしがいがありますねー!(笑)手品にいろんな経験が活かされてるんですねー!面白い~!

(ENTER↵さん) うちのマジックバー「お通しマジック」っていうシステムも行ってて。

(岡村) おぉー!面白そうですー!

(ENTER↵さん) ショーの内容はほとんど変えないのですが、お通しマジックを変えることにより、常連のお客様も楽しんでいただけるようになってます!そこで次に作るショーの実験を行ったり、お客さんの反応を見てマジックの内容を調節したり。

(岡村) ふむふむ。

(ENTER↵さん) いい映画って同じ内容なのに何回見てもいいし、人にお勧めしたくなりますよね。

(岡村) はい!

(ENTER↵さん) yoloはそれを目指してショーの内容をなるべく変えないようにしているのです!

(岡村) へぇー!面白い。

(ENTER↵さん) yoloはマジシャン三人が普段出勤して、全員がショーを行うのですがそれぞれキャラクターも違いますし、それぞれにファンもいるのでとても面白いです!

(岡村) いいですね〜!行ってみたい!

(ENTER↵さん) ただ、マジックショーの時間がとても長くてお客様は満足感と共に疲労感を味わうことになります。(笑)

(岡村) (笑)(笑)気持ち良い疲労感じゃないですか。(笑)いいなぁ〜。

(ENTER↵さん) ちょっとやりすぎな気もしてるので最近はなるべく凝縮するよう頑張ってます。

(岡村) 凝縮されてより中毒化しそうです。手品中毒。

(ENTER↵さん) 一度はまったら抜け出せないです。また、yoloは従業員同士めちゃくちゃ仲いいので居心地がとてもいいです。閉店後みんなでお風呂言ったりご飯いったり。

(岡村) ひゃー!仲良し〜。いいですね〜そういうの。

(ENTER↵さん) 仲間というより家族って感じが強いです(笑)

(岡村) 素敵〜!いいですねー!さて、そろそろ時間ですが最後に手品師ENTER↵として、これから目指しているものはなんですか??

(ENTER↵さん) 全知全能ですね。

(岡村) 即答!かっこいい!神ですか!

(ENTER↵さん) マジシャンの中でもクリエイターとして、道具作成はもちろん、映像、写真、絵、曲、そういったものを一人でできるようになりたいです。

(岡村) なるほど〜!

(ENTER↵さん) 僕一人いればとりあえずは安心だ、となるように。

(岡村) いいですねー!かっこいいですー!またお話し聞かせてください!

(ENTER↵さん) ぜひいつでも!!



【ENTER↵さんを取材してみて】
出会いが図書館総合展という、手品業界ではないところだったこともあり、私にとってENTER↵さんはすこし特別な手品師さんです。マジックバー経営についてのお話もお聞きすることができ、本当に嬉しかったし勉強になりました。実際にお会いしたときも、謙虚で面白いお方でしたが、今回の取材を通して、より素敵なお方なんだなぁという印象を受けました。今度お会いするときはENTER↵さんの師匠のお話や好きな手品や本について聞いてみたいと思います。


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