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在るまでの日々

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これまで書いた中で好きな文章、 かつ読んで欲しいものをまとめました。
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2019年5月の記事一覧

自分の意思とは正反対に動いて行く体を....

自分の意思とは正反対に動いて行く体を....

「○○って空気読めないよね」

って集団の中の一人が口を開くと頷いて自分の感情とは真逆の反応を示す。本当は思っていないのに周りに合わせて自分の考えを他人に委ねてしまう。

とりあえず頷くこと。自分の中で排除すべき考えも頷いて、いつしか自分の考えも忘却する。そして、自分を探して堂々巡りを行ってしまう。

けれど、頷くというのは人生を楽にしてくれる。本人が頷くだけで事が進んで行って、気が付くとゴール地

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僕が生を受けたこの世界は生きることを肯定してくれるのか

僕が生を受けたこの世界は生きることを肯定してくれるのか

生きることより死ぬことに意味がある気がするこの意見を見て可哀そうな人間だなと思った人はいると思います。
その意見を僕は甘んじて受け入れます。

さて、なぜ僕がそう思ったのかを書きたいなと思います。
「生きる」これ自体には何の意味もないことで生きるとは死ぬことで初めて意味を成すものであるなと感じました。生きることは終活である。そこで、今生きている時間に自分なりに意味を見出すならば、最後の命の糸が切れ

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朝焼けを覆う夕焼けと塗りたくる朧夜

朝焼けを覆う夕焼けと塗りたくる朧夜

星野源さんの「アイデア」で起きる。まだ寝足りない。
窓を開けると辺り一面が愁色に染まっているように感じる。それと同じく僕の心もそんな感じがした。そして、道を歩いているサラリーマンや学生の顔も同じ気がしたのだ。

僕は久しぶりの二度寝を行い同じ日に違う朝を迎えることになった。

それからはいつも通り学校の支度をして、入学当時よりも似合うことは無くなった制服を身に着け重い玄関の前に立った。

なぜだろ

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自由を探した夜

自由を探した夜

夏空の黒の中を縫うように歩いていく今夜

僕を中心として広がる街並みの隙間から流れてくる風に身を任せながら遠くから聞こえてくるサイレントバイクの騒音に心を圧迫され、この先にある自由とは一体どんなものなのかを深く考えている。

街の街灯にすら心を踊らせな歩道をかけていく子猫とサラリーマンの方々を横目で見る。僕は更に心を弾ませ歩いていく。

遠くの公園にヤンキーがたむろしていたのが見える。この日本にと

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