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雑学のすゝめ

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トーク形式で、ちょっとした雑学をご紹介します! 明日のお話のネタ作りに、或いは時間つぶしに、気軽にお読みいただければ幸いです<m(__)m> その他の記事が長文でやや重めなので、…
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2018年11月の記事一覧

『東海道中膝栗毛』の作家として名高い十返舎一九。
大の酒好きでもありましたが、実は当時の作家は貧乏の代名詞。酒代も満足に稼げませんでした。
しかし、一九はやはり大物。家財を酒代のために全て売り払うと、壁に紙を貼り、家財の絵を描いて悠然としていたとか。
これぞ究極のミニマリズム…?

「東京特許許可局」は、滑舌の練習の定番。
「世界最悪辞典」には、世界で最も舌を噛みそうな名前として「チャーゴグガゴグマンチャウグガゴグチャウバナガンガマウグ」という米国マサチューセッツ州の湖の名前が載っています。先住民族のニプマク族の言葉とか。
滑舌に自信がある方、如何ですか…?

銀行を意味する「Bank」。語源はイタリア語とされています。
中世イタリアでは、金貸しは不道徳として禁じられていました。しかし需要は絶えず、金貸しはこっそり営業を続けます。
その営業場所は「街のベンチ」。ベンチは、イタリア語では「Banco」。これが転化してBankになったとか。

音楽で「アドリブで演奏」というと、ジャズなどのイメージが強いですが、元祖は実はクラシック。
語源はクラシック用語の「アド・リビトゥム(自由に)」です。
楽譜にこの指示があると、その部分の旋律は演奏者にお任せに。
お堅いイメージのクラシックですが、実は自由度が高い部分もあるのです。

日本茶には独特な「旨味」があります。
それは、日本茶にはグルタミン酸が含まれているから。「出汁」の旨味と同じ成分です。
日本茶は軟水で淹れた方が美味しいのは、ミネラルが多い硬水はグルタミン酸の抽出を妨げ、「あく」が出やすいから。
和食に日本茶が合うのも、納得できる気がしますね。

古い時代の紙幣の肖像画は男性が大半。女性の偉人も多いのに…。
実は、肖像画は偽造防止の目的もあったため、描く線の数をできるだけ多くする必要がありました。。
結果、顔が「しわくちゃ」になり、美しく描くことが困難だったから…とのこと。
逆に、「髭面の男性」が多いのも同じ理由からです。

紙幣にはよく偉人の肖像画が使われています。
それには偉人を讃える…より現実的な理由がありました。それは偽札の防止。
人間の目は「顔」の変化を比較的注意して観察する癖があり、肖像画であっても違いに気が付くことが多いからだとか。
そんなアナログな方法でも、意外に抑止力になるそうです。

古代の日本では、役人の報酬はほぼ現物支給。
平安時代には、「海の魚」が支給されるように。
官位により魚種が違い、高位は鮭、下位の役人は鯖など(主に干物)。高位になるほど希少な魚が支給されました。
なお、運動不足気味で食事に干物や漬物が多かった平安貴族は、糖尿病に悩まされたとか…。

サラリーマンの「サラリー」の語源は、ギリシャ語で「塩」を意味する「ハラス」(ἅλας)」。古代ギリシャでは、兵士の報酬が塩で支払われた事が由来。
保存がきき、生活必需品の塩は、物々交換の時代には最も重宝され、経済の基軸となっていました。
なお、古代の日本経済も塩基軸だったとか…。

ロシアの前身、キエフ大公国は当初、近隣のイスラム教国との関係を重視。イスラム教を国教にしようとしました。
しかし、寒冷地で酒が必需品の地域では厳しい禁酒規定がネック。
禁酒規定の緩和を宗教指導者に交渉するもあえなく却下。やむを得ずキリスト教を選んだという嘘のような本当のお話です。