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雑学のすゝめ

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トーク形式で、ちょっとした雑学をご紹介します! 明日のお話のネタ作りに、或いは時間つぶしに、気軽にお読みいただければ幸いです<m(__)m> その他の記事が長文でやや重めなので、…
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2018年10月の記事一覧

熱帯の植物には、鮮やかな赤色が多いと思いませんか?
それにも理由が。植物の花粉は、風・鳥・昆虫などにより運ばれます。
実は、熱帯では鳥が花粉を運ぶ割合が高いため、植物は鳥が認識しやすい赤を身に纏い、子孫を残す確率を上げようとしているのです。
南国の鮮やかな赤にも生存競争の影が…。

世界で最も高い山は?と聞くと、「エベレスト(8848m)」という答えが殆ど。正解です。ただし「大陸にある山としては」。
基底(一番根元)から測ると、ハワイ島のマウナ・ケア山の方が高いのです。海抜高度は4205mですが、この山は海底火山。水深を加えると標高は10250mに及びます。

日本語に内包される「3つの言語」

日本語に内包される「3つの言語」

今朝、Noteで色々な方の書かれた記事を拝見していたのですが、その時にsakuさんの

この記事を読ませていただきました。

日本語はその中に3つの言語が共存しているような状態で、習得が難しい言語とされています。
sakuさんのおっしゃる通り、「音」としては同じなのに、どの言語で表記するかで全く伝わり方のイメージが違う。実に不思議です。
この「イメージ」の部分が、日本語特有の「行間を読む」文化にも

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中国随一の都市、香港。その名の由来は…?
一つは古代から南方産の香木の輸入拠点だったからという説。日本にも中国経由で多くの香木が輸入されました。
他には、かつてこの地域にいた大海賊団のボス「林鳳(リンホン)」、その拠点を「鳳港」といい、それが転じたという説。
さてどちらが本当か。

古代の貴族が持つ「杓」。表向きの用途は「宮廷で威儀を正すため」。
しかし実際には裏の用途が。それは「カンペ」。
奈良時代になると、儀式が多様化・複雑化し、覚えるのも一苦労。そのため、大事な事をメモして杓の裏側に貼り付けておいたのです。
昔も「カンニング」は存在したということで…。

金の純度、宝石の重さを表す「カラット」は、ギリシャ語の「ケラーティオ(イナゴ豆)」が由来。
ギリシャ時代、重さを量る際イナゴ豆が分銅代わりに用いられていました。宝石の重さをカラットというのはその名残。
そして金取引では「豆24個」が基準だったため、今でも純金は「24K」なのです。

もう少しブラタモリ その1 「酒田市」

もう少しブラタモリ その1 「酒田市」

先日(2018年9月29日)、NHKの「ブラタモリ」で放送されていた山形県酒田市。

ブラタモリは、人文・自然科学など、色々な切り口からその地域を考えていく、素晴らしい番組だと思います。
ただ、番組の尺もあるので、取り上げることができなかった事も(撮ったけれどカットしたものもあるかも)あると思います。
そこで、その放送を踏まえて、実はこんなこともありますよ…という何かを書いてみることにしました。

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江戸時代、賄賂の事を「鼻薬」といいました。
賄賂は相手の気を引き、要望を聞いてもらえるよう手懐ける手段。
実は、庶民は「鼻を鳴らして泣く」子どもに買い与え、なだめるための菓子を鼻薬と呼びました。
転じて相手をなだめる贈り物もそう呼ばれたとか。
まさに賄賂は「黄金色の饅頭」ですね。

「ドル」と「ポンド」のルーツ

「ドル」と「ポンド」のルーツ

かつて世界を支配した栄光ある大英帝国の通貨「ポンド」と、やや力は衰えたものの、いまだ世界の基軸通貨としてとしてその力は比類ない「ドル」。

世界中でその名を知らぬものはないほど有名な通貨ですが、両者の呼び名は一体何処から来ているか…。

この2つの通貨、源流をたどると同じ所に辿り着きます。

それはチェコのボヘミア地方

や南米大陸で大量に産出された「銀」です。

15世紀末ごろのチェコを支配して

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旅行の「パックツアー」、その元祖は「山伏による高野山ツアー」と言われています。
「高野山参りで菩薩になれる」という謳い文句で客を集め、登山ガイド、宿の手配などをまとめて請け負いました。
山伏は俗世を捨てて信仰に生きる求道者のはず。しかし、彼らも生きる為に現金は必要だったようです。

アイスクリームが日本に伝わったのは文明開化の時。
そしてこの頃、色々な物を西洋風の名前で呼ぶ事がちょっとした流行になりました。その流れで、何故か「高利貸し」が「アイスクリーム」と呼ばれるように。
その理由は「高利貸し→こうりがし→氷菓子→アイスクリーム」。お後がよろしいようで…。

お金に関する雑記②「鋳造貨幣の始まり」

お金に関する雑記②「鋳造貨幣の始まり」

前回の記事では、世界で初めての紙幣について触れましたので、今回は貨幣の歴史について考えてみたいと思います。

ここで言う「貨幣」は、人工的に鋳造された金属製のコインを指すことにします。
古く歴史をたどれば貨幣と同じ役割をしたもの(貝や貴石など)もありますが、ここでは「鋳造されたコイン」ということで…。

ということで、今回のテーマは

貨幣の歴史 リディア王国の大発明です。

鋳造貨幣の歴史は紀元

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日本古来の重量単位「匁」。現在一般的には使われませんが、今もこの匁が使われている世界が。
それは「真珠業界」。
1893(明治26)年、日本が養殖真珠の生産に世界で初めて成功し、真珠取引の中心地となりました。
当時の単位だった匁が、今でも世界標準単位として使われ続けているのです。

古代の髪、その美学(後編)

古代の髪、その美学(後編)

前回の記事では、奈良時代までの主に女性の髪について触れてきました。
しかし、奈良時代までの人々がどのようにヘアケアをしていたのかについては、はっきりしたことはわかっていません。

日本でヘアケアに関する記録が最初に見られるようになるのは平安時代です。

平安時代といえば、遣唐使が廃止されて華やかな大陸文化の影響は薄れつつあり、貴族を中心に日本独自の優美な文化(国風文化)が芽生えた時期です。
また、

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