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病気になってからのこと
高校生の時、友人関係のもつれから統合失調症になった。
精神疾患の中でも、結構ヘビーな病気だ。
服薬は一生。
治らない。
2度、入院した。
結婚も出産も諦めかけたが、30代で夫に出会い、子どもにも恵まれた。
こんなに幸せな日々がくるなんて思ってもみなかった。
同時に、病気を抱えながら生きる自分が辛く怖くなった。
家族のためならなんだってする。
でももし、病気が再発したら…
そんな思いが苦しか
おそらくは世界一の幸福と唯一の寂しさ
家族が増えて、幸せは倍増するんだろうと思っていた。
もちろん、私の世界は幸せでいっぱいになった。
同時に、寂しさが滲んできた。
誰にも言えない葛藤が私を惨めにした。
夫婦の形は変わっていく。
だから、強くならなくちゃと思うだけ。
世界で一番幸せな場所
結婚して夫と家族になった。
それまでの私にとって、家族とはただの縛りだった。
親元を離れて一人暮らしを始めた10代の頃にも、一人でいる寂しさなど微塵もなかった。
一人は家族といるより楽だったし、幸せだった。
夫と一緒に暮らし始めて、今までに感じたことのないくらいの幸福に包まれた。
一人でいるよりも夫と過ごす時間が幸せになった。
まもなく、子どもを授かった。
家族が増えるということが、こんなに
それって義務ですか??
義務って押し付けられると嫌だな、と、思った話。
「お祝い、現金がいいですか。品物がいいですか。」
と、聞かれたのが、あまりにも義務的だったので。
「いえいえ、そんな。」
と、謙遜のような間抜けのような回答をしてしまった。完全に誤答だった。
「いや、でもね。うん、どちらがいいですか。」
と、義務的な処理が続いてしまう。
「じゃあ、ものの方が…。」
「えー、そうなんだ。お金じゃないんだね。何