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Mocaの読書感想★

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Mocaが読んだ小説文庫についての読書感想を紹介するマガジンです。 読んだ本もしくは面白かった本の記事を挙げていきます。 宜しくお願いします。
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#小説

『10分間ミステリー The Best』(『このミステリーがすごい』大賞編集部)読書感想

タイトル:『10分間ミステリー The Best』

編集者:『このミステリーがすごい』
大賞編集部

出版社:宝島社文庫

★感想ミステリー小説の作家が「このミス」によって選ばれた10分間のミステリー短編集アンソロジーなのである。
通勤中の電車の中でもスキマ時間の休憩でも、読めれそうな短編集なのである。
それぞれのミステリー小説では、感動的な展開であったり、切ない展開であったり、ホラーもしくは

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『4ページミステリー60の奇妙な事件震える黒』(蒼井上鷹)読書感想

タイトル:『4ページミステリー60の奇妙な事件震える黒』

著者:蒼井上鷹

出版社:双葉文庫

★感想61編の短編ミステリー小説。
ミステリー小説っていうより、まるで「世にも奇妙な物語」のような奇妙な事件を読者と共に考える話。
61作品あるので、4ページ完結作品なので、スキマ時間帯に読める。
この作品には、3つの隠されたキーワードがある。
1つ目は犯人は実は主人公。
物語を読んでいたらわかるけど

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『ジョイランド』(スティーブン・キング)読書感想

『ジョイランド』(スティーブン・キング)読書感想

タイトル:『ジョイランド』

著者:スティーブン・キング

出版社:文春文庫

★感想スティーブン・キングの作品でホラーとか多いので、ホラーを期待していたが、ミステリー小説だった。
なんだ、てっきり、遊園地が呪われているかと思った。
まあ、幽霊屋敷で殺人事件が起きたら、恐らく呪われているうちに入るのでしょう。
キングのミステリーが慣れていないせいなのか、あまりにもハマらなかった。
でも、何故かこの

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『死の舞踏〜恐怖についての10章〜』(スティーブン・キング)読書感想

『死の舞踏〜恐怖についての10章〜』(スティーブン・キング)読書感想

タイトル:『死の舞踏』

著者:スティーブン・キング

訳者:安野玲

出版社:ちくま文庫

★感想スティーブンキングにとってのホラー作品の自伝エッセイ。
参考書かと思うほど、付録に参考文献・引用した作品がある。ほとんどは作品内の台詞は引用している。
スティーブン・キングにとっては、ホラー映画を観ていたり、ホラーに関する小説を読んで、参考しているなぁと実感した。
だから、あれだけのモダンホラー作家

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『一九八四年』(ジョージ・オーウェル)読書感想

タイトル:『一九八四年[新訳版]』

著者:ジョージ・オーウェル

訳者:高橋和久

出版社:早川文庫

★感想この本書はほぼほぼ近未来の現実と同じ社会である。
ある意味、独裁・共産主義の世界である。
ビック・ブラザーはスターリンのモデルにしているけれども、私からすれば、ナチスドイツのアドルフ・ヒトラーのような存在である。
人間はそういった社会に賛成するのか反対するのかによって、識別される。
それ

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『トム・ゴードンを恋した少女』(スティーブン・キング)読書感想

『トム・ゴードンを恋した少女』(スティーブン・キング)読書感想

タイトル:『トム・ゴードンを恋した少女』著者:スティーブン・キング訳:池田真紀子出版社:新潮文庫

★感想スティーブン・キングの長編小説。
未だに映画化にはなっていないが、実にこの作品は有名なのであろうか。

私はスティーブン・キングの作品で好きな作品は、「IT」「シャイニング」である。
「スタンド・バイ・ミー」もスティーブン・キングの作品なのである。

この本書は一応ホラー要素は含まれていている

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『ハロウィン』(ジョン・パサレラ)読書感想

タイトル:『ハロウィン』
著者:ジョン・パサレラ
訳者:有澤真庭
出版社:竹書房文庫
ホラー映画として有名な『ハロウィン』

あれから40年過ぎて、白いマスクを被った殺人鬼ブギーマン(マイケル・マイヤーズ)が戻ってくる。

40年前、ローリーはブギーマンによって、家族に殺されたので、復讐として彼女はブギーマンに立ち向かうことにした。

この原作の小説は地元の図書館で借りて読んだ。

★感想レンタル

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『アメリカ素猫』(司馬遼太郎)読書感想

司馬遼太郎記念館で買ったエッセイ本である。

司馬遼太郎自身は、アメリカ現地に行き、アメリカの文化と日本の文化との違いについて発見した。

この本書はアメリカに憧れている人にとっては結構参考になる本である。

★感想司馬遼太郎記念館に行って、“梟の城”の次いでにこの小説を買った。

司馬遼太郎は歴史小説作家で、このような小説書けると言うことは、一杯本を読んで、勉強しているからである。

歴史小説を

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『レ・ミゼラブル』(ヴィクトル・ユゴー)読書感想

『レ・ミゼラブル』(ヴィクトル・ユゴー)読書感想

タイトル:『レ・ミゼラブル』

  (上巻・下巻)
著者:ヴィクトル・ユゴー
出版社:角川文庫
映画で上映した『レ・ミゼラブル』はミュージカル劇場だけれども、ある意味、フランス革命の中で、格差社会が起こり得ている。
貧困社会の中に、女性の労働に対する差別とかも生みだされているのであろう。
この『レ・ミゼラブル』の作品で有名な箒を履いているコゼットの絵柄を注目する。

★感想
(上巻)

ミュージカ

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『人魚の眠る家』(東野圭吾)読書感想

タイトル:『人魚の眠る家』

著者:東野圭吾
出版社:幻冬舎文庫
東野圭吾の作品で、この作品は、いかにもシリアス的なSFミステリーサスペンスだった。
賛否両論に分かれるが、個人的には、この話はあんまり好きではなかった。いかにも、初っ端から暗い感じ。でも、ある意味は現実上の社会問題にもテーマにしているのではないかと思った。
その他にも、社会問題をテーマにした東野圭吾のミステリー・サスペンス作品がある

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『火星の人』(アンディ・ウィアー)読書感想

『火星の人』(アンディ・ウィアー)読書感想

タイトル:『火星の人』【新版】
(上巻・下巻)
著者:アンディ・ウィアー
訳:小野田和子
出版社:ハヤカワ文庫SF(早川文庫)
発行年:2015/12/15

映画『オデッセイ』(配給会社:20世紀FOX)の原作文庫本が地元の図書館にあったので借りることにした。
原作名が“The Martian”である。
内容的にはほぼほぼ映画の内容だけれども、カットされている場面もある。
あらすじは下記の[感想

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『よるのばけもの』(住野よる)読書感想

住野よるの作品は殆どが青春物語だけれども、たまには考えれそうな感じの内容がたまたまあった。
読んでみるとなんだかちょっと独特的な感じだった。
感覚的にはまるで雨に濡れたジトジト感が半端なかった。
この作品はいじめを受けられていた自分自身の感情のコンプレックスで、夜に化け物になってしまう話である。
いかにも考えられそうなファンタジー?なのである。

★感想
『君の膵臓が食べたい』の作家である住野よる

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『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(東野圭吾)読書感想

今回は『ナミヤ雑貨店の奇蹟(東野圭吾)』の読書感想を書こうと思います。
東野圭吾の作品は、作品によっては推理小説で面白いところもあるけれども、たまにはこんな作品はつまらないなぁって思うときもあります。
暇な時に本が読みたいので、わざわざ地元の図書館に行って、東野圭吾の文庫本を借りた。
手に取った文庫本はその作品を読むと、面白くて、心にズキッと刺さるような心に残るような作品だったので、凄く後半の部分

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『終末のフール』(伊坂幸太郎)読書感想

過去の感想なので、ほとんどが覚えていないので、『読書メーター』のMoca(自分自身)の感想レビューを引用。
これは今の時期とこの作品とほとんどが共通している。
人それぞれ混乱から逃れるにはパニックになるのではなく、こういった状況を真剣に受け止め、残りの人生を送るのが一番だ。
SF小説だけれども、読んだあとに心が残るオムニバス作品なのである。
残された時間で、人間はどうやって生きていくのかを哲学的に

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