『終末のフール』(伊坂幸太郎)読書感想

過去の感想なので、ほとんどが覚えていないので、『読書メーター』のMoca(自分自身)の感想レビューを引用。
これは今の時期とこの作品とほとんどが共通している。
人それぞれ混乱から逃れるにはパニックになるのではなく、こういった状況を真剣に受け止め、残りの人生を送るのが一番だ。
SF小説だけれども、読んだあとに心が残るオムニバス作品なのである。
残された時間で、人間はどうやって生きていくのかを哲学的に述べられているのではないのでしょうか。
もしも、終末期となったら、人間はどのように生きていくのかを『終末フール』に記されている。
伊坂幸太郎の作品はこれで初めてなので、案外と読みやすかった。


感想


3年後、小惑星が落ちてきて、人類滅亡ともたらす。
小惑星が落ちるまでに今のうち生きていこうと思う。
死の恐怖は感じるが、事実的に該当する。
例え、映画でも小惑星だけではなく、「地球が終わる日」といった映画でも、俳優はただ演技しているだけだとしても、現実的には政府によって恐怖を煽っている。
SFが現実へその恐怖が事実になってしまう。
小惑星が落ちて、地球が終わって、人類が滅びる日はいずれ来るのであろうと思っている。
地球が終わる終末までには生きることを感謝し、生きている間、やることを最期までにやり遂げると感じた。
小惑星の衝突でパニック状態で、混乱によって、反乱を起こしたり犯罪を起こしたり、人間不振になったりする騒動(パンデミック)。
政府はこれまでに小惑星の衝突のことを隠していた。
我々の人類を滅亡となるのに、生と死の運命がかかっている。
生きることと死ぬことぐらいで、混乱していたとしても、一人一人の個人の人生は基づいていく。
小惑星が衝突するまでに残された人生はどうやって生きていくのか?と問われる。
科学的根拠と心理的根拠がぶつかり合っていることを感じた。
海外ドラマである『サルベーション』をこの作品と関連する。


『残された人生は自分にとってどう生きていくのか。人々はどういきるのか。』


を課題とされている。
生きている間、自分自身のやることを一生涯果たしていくことが“人生”だ。
産まれてきてから、親や様々な人と出会い、子供からやがて大人になり、自立していき、そして、成長する。
体が弱まり、年寄りになり、昔のことを振り返って、最期を迎える。病気や事故がない限り、“人生”は人間の生きがいを基づいている。
世の中は辛くても、最期までに生き延びるこれが“人生”だ。
生きていくのに自尊心を大切にしていくことが大事。
“生きることの大切さ”については自分自身の人生に基づいている。
小惑星だけではなく、社会的や人間関係等、どんなことあったとしても“死に物狂いで生きるのは、権利じゃなくて義務”である。
何事あったとしても、自分のどういう人間なのか、人間らしさを考え、残された人生を最期までに生きていこうと勇気づけることだ。
この小説を読んで、残された人生の生き方を勇気づけられた。短編のような内容だけれども、住民の視点と考え、滅びていくんだなぁと切なく感じた。
結局、最後は報われたのではないのかなぁと思った。
『生きるとは何か』となったら、それは“自分の人生”である。これは難しいことは考える必要はない。死んでしまうとこれまでの人生は無駄になってしまうので、個人個人を豊かにするには自分を大切していくことが大切だと考えさせられました。
だから、自分自身の目標をやり果たして、自由に生きていきたいのだ。

以上、『終末フール』(伊坂幸太郎)の感想でした。


オススメだと思うところ


オススメだと思うところは、このコロナ禍の中でこれからの先の人間はどうやって生きていくのかを考える必要がある方にとっては、この本を読むべだというところである。

近くの図書館や書店などに在庫が置いてあるので、気になった方には是非読んで、感想を聞かせてください。

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