『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(東野圭吾)読書感想

今回は『ナミヤ雑貨店の奇蹟(東野圭吾)』の読書感想を書こうと思います。
東野圭吾の作品は、作品によっては推理小説で面白いところもあるけれども、たまにはこんな作品はつまらないなぁって思うときもあります。
暇な時に本が読みたいので、わざわざ地元の図書館に行って、東野圭吾の文庫本を借りた。
手に取った文庫本はその作品を読むと、面白くて、心にズキッと刺さるような心に残るような作品だったので、凄く後半の部分が気になって、一冊、一気読みしたのだ。
ナミヤ雑貨店に文通で人生相談をすると、人の運命によって変わることが分かった。
もし、現実にナミヤ雑貨店があったら、私(自分)のことについて相談に乗ってくれるのであろうか。
答える側もその相談者の気持ちを考えないといけないので流石に難しい。(人の人生に関わること)
それにしては、ナミヤ雑貨店って、不思議な店だなあ。
昔の人が相談者って、まるで文通自体がタイムワープしているかのようだ。
それより、この作品は、確かに映画化していたような気がする。
私は特に洋画しか興味がないけれども...。


★感想


3人の犯罪者(多分泥棒)敦也と翔太と幸太は犯罪を犯していたら、警察に見つからずに古びた奇妙な店に避難した。
そんなときに、郵送口から一通の手紙が届いて、それは過去の人からの悩み相談だった。
この「ナミヤ雑貨店」という古びた雑貨店はたったの文通で悩み相談を受ける店だった。
これは時空タイムリープSFファンタジー系のものと思った。
最初の一章を読んでいる時点で、敦也のように、胡散臭そうだなという気持ちで読んでいたけれども、第二章目からは心がぐさりと刺さったかのような感じになっていた。
第二章目からは相談者のオムニバスエピソードになるが、その相談を受けた内容が、いかにも自分の人生に関する内容で、それを受けた「ナミヤ雑貨店(敦也達)」によって、一人一人のこれからの歩む人生の運命が大きく変わることを認知していた。
要するに、例えば、相談者が引きこもりである私だとしたら、「ナミヤ雑貨店(敦也達)」によると、


「しっかりしなさい!
現実はそんなに甘くはないですよ!
そんなどうでも良さそうな寝言を言っている場合じゃない!
ちゃんと、現実に向き合いなさい!
自分の思うがままに言い訳して現実から逃げようとしているだけじゃないですか!
今、自分がやるべきなことはなんですか?
本当に夢を実現したかったら、死ぬ思いぐらいで努力して頑張りなさい!」


って、説教されているような感じ。
そのお陰で、人間社会を舐めていると大変な目に合う事がようやく理解したのだ。
それはなんのために生きているのかも哲学的要素も含まれている。
この「ナミヤ雑貨店」が将来の人間を助けるために、彼らの人生(行き先の運命)を変えてくれるものである。
いかにも感動的な物語だった。

追記
(たまにオリンピックって出てきたので、これって2020年かなぁと思ったけれども、発行年で考えると、2011年か2012年のものだったので、『AKIRA』と関係がなかったので、どうやら、おかしいなぁと思って、読み進めると、昔の東京オリンピックではなく、冷戦時代のオリンピックだった。
でも過去の人からの相談なので、敦也らの現在人にとっては、予知的なことを書いてしまうと、歴史が変わってしまうと大変なことになるんじゃないのかなとハラハラしていたけれども、昔の人は「携帯電話」や「インターネット」って言うのも知らないようだし(そりゃそうだ)要するになんとか上手いこといってて良かったと思う。)


★オススメなところ


東野圭吾の作品が好きな方、こんなことがあったらいいなと思う方、自分の行き方についてもっと研究したいと思う方にとってはオススメです。


★まとめ


この本書の作品は意外と読みごたえがあって面白いと思います。
あの有名なサザンオールスターズの「いとしのエリー」ビートルズが本書内の作中にでてくるので、知っている方にとっては案外と楽しめるような内容です!
ビートルズの解散って、ビートルズがやる気がなかったから?そんなわけじゃない!
ビートルズの解散の説は多く存在しているけれども、どれが事実なのかは平成生まれの自分には分からない。
でも、それでもビートルズの曲は好きですよ!

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