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『トム・ゴードンを恋した少女』(スティーブン・キング)読書感想

タイトル:『トム・ゴードンを恋した少女』

著者:スティーブン・キング

訳:池田真紀子

出版社:新潮文庫


★感想

スティーブン・キングの長編小説。
未だに映画化にはなっていないが、実にこの作品は有名なのであろうか。

私はスティーブン・キングの作品で好きな作品は、「IT」「シャイニング」である。
「スタンド・バイ・ミー」もスティーブン・キングの作品なのである。

この本書は一応ホラー要素は含まれていているが、殆どがドラマ要素も含まれているのだ。

内容によると、トム・ゴートンという黒人プロ野球選挙
片手を上げて人差し指を立てるポーズ

トム・ゴートンが知らないので、ネットで検索して調べてみると、どうやら、イチロー選手と仲良くしている画像があったらしい。

流石、プロ野球選挙だ。

トム・ゴートン推し(ファン)である9歳の少女が森の中で迷子になって、9日間もずっと彷徨っていたらしい。
そもそも兄貴と母親が(せっかくのピクニックなのに夫の不倫の原因)喧嘩していたので、そのトリシアという少女は遊歩道から森に行ってしまい、その結果、はぐれてしまったのだ。

その恐怖に染まる深い森の中で、9日間も生活しているトリシアは空想の友達である推し(ファン)のトム・ゴートンと会話し、冒険するのだが....

これは流石に精神を狂わせるほどの過酷な放流生活

森の中でずっとさまよっていたら、幻覚でも見てしまうのでしょうか。
そもそも、何故、“あれ”が熊なのか。

森のくまさん🐻!!!!!!

余談になるが、大体、恐ろしい化け物、行ってはいけないほど恐ろしい者、鬼、未知(未確認新生物)等の目的でホラーによく使われるのが「指示語」

“これ”っていうのがないが、ほとんどは“あれ”“それ”で使われている。

“それ”は英語の主語でも一番よく使われている。

性的なタブーワードを使う時に“それ”と呼ぶ。

たいていのタブーワードは“それ”と呼んでい
る。

例えば、スティーブン・キングだったら「IT」。
つまり、“それ”。
“それ”の正体は....「IT」参照で☆

本題に戻るが、この本書には何故、“あれ”の正体が熊だったのか。

確かに熊は森の中で一番恐ろしい生き物

瞬殺で命が無くなるほど、恐ろしい生き物に違いない。
しかも、その熊はいかにも変わった熊で、普通の熊ではない

“あれ”と呼ばれる熊は鹿をバラバラにしてしまうほどの鋭い鉤爪を持っているので、ある意味恐ろしい。
まるで「エルム街の悪夢」に出てくるフレディ・クルーガーのような感じ。

悪魔のささやきのように聞こえる声とフードにかぶっていて、“あれ”のような鉤爪を持っている人達は一体、何者だったのか。

もしかしたら、“あれ”だったかもしれません。

森から脱出するためにトリシアは“あれ”と戦い、自分自身の勇敢さを成長していくストーリー
この本書の絵本があったなんて知りませんでした。

なんと、飛び出す絵本だった。

これもまた、
スティーブン・キング版のきかんしゃトーマスがあったなんて知らなかった。



★オススメだと思うところ

スティーブン・キングのファンの方、トム・ゴードンのファンの方、野球選手に興味がある方、森のくまさんに会って闘ってみたい方



★まとめ

この本書には、絵本があるとは思わなかった。
映画にまだ出てきていないって言うことは、ドラマでやっている?かもしくはそこまで知名度がなかったのか、再現できなかったのかと思う。
一人ぼっちで、暗い森の中に迷子になって取り残された少女が、危険なものと闘う勇敢さが素晴らしいと思った。

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