『4ページミステリー60の奇妙な事件震える黒』(蒼井上鷹)読書感想
タイトル:『4ページミステリー60の奇妙な事件震える黒』
著者:蒼井上鷹
出版社:双葉文庫
★感想
61編の短編ミステリー小説。
ミステリー小説っていうより、まるで「世にも奇妙な物語」のような奇妙な事件を読者と共に考える話。
61作品あるので、4ページ完結作品なので、スキマ時間帯に読める。
この作品には、3つの隠されたキーワードがある。
1つ目は犯人は実は主人公。
物語を読んでいたらわかるけど、犯行した登場人物は出てきます。
他人は犯人であるけれども、実は主人公が犯人という視点が変わる。
2つ目は社会問題に関わる作品。
「採用の基準」「パワハラゼロイジメゼロ」
のような結末は結局、事態悪化していそうな作品だ。
ある意味、これは完全に支配力を強めようと人権無視した鬼畜な作品も含まれる。
そして3つ目はホラー・サスペンス的なミステリー作品も含まれていること。
「ドクロのラベル」や「レシピは内緒」は明らかにホラーだ。
いくら少子高齢化であっても、ジジイババアは鬼のようなナルシスト感が半端ない。
今回の短編ミステリー小説はいかにも意味深いミステリーだった。
★オススメだと思うところ
スキマ時間に4ページ分の短編読みたい方、ミステリー短編集が好きな方、蒼井上鷹のファンの方、ゾクゾクするようなミステリーが好きな方
★おわりに
蒼井上鷹の4ページのミステリー作品はいかにも世にも奇妙な物語のようなゾクゾクするようなミステリーなのである。
結構読みやすいので、気になる方は是非とも、手にとって読んでみてはどうでしょうか。
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