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クロネコ谷の日々

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庭の仕事と猫、時々ものつくりの備忘録。丘陵地にある古い家にて。 2020年6月はじまりから2023年2月
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2020年8月の記事一覧

(84)秋色蟷螂と白蛇

(84)秋色蟷螂と白蛇

早朝静かだったが朝7時過ぎ頃からヒグラシが鳴き始めた。八月も終わる。

昨日から網戸カマキリが居なくなって寂しいなと思っていたところ、今朝玄関のガラスに別のカマキリがいた。玄関の柱に似た色の渋い色合いのカマキリで、いつものカマキリの色違いとは違うような気がする。検索してみたが、コカマキリという種類かもしれない。

蛇はまだ昨夜の場所にいて、死んでいるようだった。長さも1メートル以上はある白い蛇。蛇

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(83)お留守番とあんドーナツ

(83)お留守番とあんドーナツ

猫たちは、私の様子で留守番を察知する。今日は留守番だなと理解したとたん、遊ぶ気が失せて気怠そうな態度になるし、寝る体制に入る。さあさあ、どうぞ、置いていくんでしょ、行きなさいよ、とでも言わんばかりに背を向けて寝る。または、行くなら行けば、と目で語る。

帰宅途中で比較的大きな、蛇らしき長いものと遭遇したが、ちょうど顔にあたる部分が隠れていて確認できない。でも蛇がこんな道端にじっとしてるのか? 日傘

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(82)晩夏の小花

(82)晩夏の小花

暑い中でも庭は少しずつ変化している。緑色の中に小さな花がポツリポツリ。ひとつだけの金魚草のような紫色の花、毎年咲いて、南アジア原産のものとだけ覚えている。もう一度調べたがどうしても出てこない。数年前に植えた青い朝顔は華奢な小さな花になって、雑草に混ざって咲いている。ヘクソカズラは華奢でも雑草だから、とても元気だ。紫式部が色づきはじめている。

午前中はマスクを仕上げた。お世辞にも上手とはいえなくて

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(81)一瞬だけ街へ。神田

(81)一瞬だけ街へ。神田

昨日はお腹の調子がイマイチで、ブログはお休み。食欲なくても食べた方がいいかな?とパクパク食べた後で、お腹が鈍痛というのか調子が悪く、それ以上悪化しないようにして時間まで勤務するのにエネルギーを使ってしまい疲れた。幸い薬が効いて朝には治っていたのだった。

昼過ぎまでマスクを作ったりして家で過ごし、午後遅くに出かける。行き先は神田で、手と花というカフェギャラリーで開催中の、坂口恭平さんのパステル展を

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(80)そんな日もあるよ

(80)そんな日もあるよ

朝起きたらまずストレッチをする。そうしないと身体が動かないのと、何度も怪我をしている脚を守るために、時間がなくても面倒でもする。若い頃に足首の捻挫をなんどもして、膝まで捻って外れやすくなってしまったから、ずっと歩ける身体でいるためにしている。涼しくなってきたので、身体もいくらか動かしやすいが、夏から秋の気温が下がる時期に、私は怪我をしやすい。若い頃は、自分の身体を雑に扱っていて、当たり前に持ってい

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(79)夏の終わり秋の声

(79)夏の終わり秋の声

数日前のラジオで、秋の虫の声を聴いた、いやまだ蝉しか鳴いていない、と話していて近隣の地域でも違うのだなと思っていた。この辺りでは蝉も元気に鳴いてるし、秋の虫もしばらく前から鳴いている。

ところが虫には詳しくなくて、声が聞き分けられないので、ネット上の虫の声を聞き比べて見たが、蝉はおなじみのアブラゼミ、ミンミンゼミ、ツクツクボウシはわかった。クマゼミもいるような気がする。ヒグラシは分かるけれども、

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(78)芙蓉三昧

(78)芙蓉三昧

一重の白い芙蓉が咲いたので、薄紅色の一重と八重の酔芙蓉の三種、芙蓉が咲いた。よほど好きだったのねと、この庭を作った人を想う。会ったことはなく、隣近所の人から聞いた話だけの人だが、建てた人の好みを反映させた家に住んでいると、細かなところからも住んでいた人の癖とか嗜好を感じる。

コンクリートの隙間に蝉の羽が刺さっている。蟻が巣に運び込もうと引っ張るので、ゆらゆら揺れていた。また今日も暑い。

(77)処暑の折

(77)処暑の折

夜遅くに雨が降って、ようやく猛烈な暑さがなくなった。駅までのいつもの道を歩いていると、ふと甘い香りがよぎり、道の反対側にある線路際のフェンスに絡まって白い花が咲いているのがみえた。爽やかな、くっきりと立つ甘い香り。調べてみたが、ケテイカカズラではないだろうか。線路側は暑くて、この時期は歩かないが、よくみるとフェンスの向こうの土手に白い花があちこちに咲いていた。

今日は処暑で、この日から暑さがおさ

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(76)もうすぐ雨が

(76)もうすぐ雨が

今朝玄関を掃除しようと靴を動かすと、ニホントカゲの赤ちゃんが隠れていた。捕まえようにもすばしこいので、あっちへ行ったりこっちへ来たり。追い出すと表にいる猫の爪ににかかってしまうが、猫たちは外を眺めてぼんやりして、まだトカゲに気付いていない。そこでまず、猫たちを呼び寄せた。すぐに二匹とも帰ってきてトカゲの赤ちゃんを飛び越えて家の中に入ったので、奥の涼しい部屋へ入るのを確認してから、急いでトカゲの赤ち

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(75)バッタと虫取り網

(75)バッタと虫取り網

明け方の空を久しぶりに見た。夜明けに目が覚めてもついまた寝てしまう。モワンと熱気が残る朝の空は、今日も暑いよといっている。

バッタが青紫蘇を食べてしまうので、虫取り網を100均で買ってきた。バカみたいにピョンピョン飛び跳ねているから、一振りしたらどっさり獲れるんじゃないかと思っていたが、虫取り網でバッタは捕まえられないとすぐに分かった。その代わり、キュウリの葉を食い荒らすウリハムシが捕まった。8

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(74)プチばて。

(74)プチばて。

朝目が覚めたら、ジジが座椅子に座っていた。脚が折れてしまった椅子の上部で、あまり座椅子には座りよくなかったけれど、ジジが座るとちょうどいい。猫はかっこいい。

午前の作業をいくつか終えた頃から、頭痛がひどくて休んでいた。熱中症かなと冷やしたり、水分や塩分補給剤を取ったりしたけど治まらなくて、結局薬を飲んでしまった。コロナ備蓄の薬はそれなり役に立っている。

今日は美術館をまわる予定にしていたけどや

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(73)残暑お見舞い

(73)残暑お見舞い

朝ほんの少し涼しかったのも束の間、また元通りの暑さに放り込まれる。残暑の続く期間の消耗戦は、ただでさえ暑さに弱いので辛い。一方で夏休みの記憶のせいか、ふとした風や光の加減でうきうきとした気分が蘇り、さて何しよう?と立ち上がる。

午前中敬遠していたzoomにデビューした。月イチだけのヨガを逃すと身体がどんどん動かなくなるので、意を決した訳だが、動画撮影用に前に購入したままのクリップ式で自由に動くス

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(72)気持ちを伝える

(72)気持ちを伝える

昨日黒猫感謝の日だったと、日が暮れてから知った。世事に疎いものだから、たいがい終わりかけとか終了してから〇〇の日に気がつく。夜遅く、感謝デーも終わろうかという頃、モモがやる気を出してきて、新型ポーズをした。コンパクトキャット型、いいけども背景を消した方が分かりやすいか。

9日続けて出るのはやっぱり疲れる。食欲が落ちて、飲みたいものもないので、ハーブと緑茶でサンティーを作った。レモンバームの花、ロ

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(71)あと一日

(71)あと一日

おはよう、カマキリ。カーテンを開けながら、網戸のカマキリに挨拶する。カマキリの脚はどうなっているのかと、写真を撮ろうとしても上手くいかない。カメラを変えてもダメ、諦めて身体を起こすと、カマキリも大きく息を吐くように身体を揺らした。それはそうか、網戸ごしにお腹側からジロジロ覗かれて緊張していたらしい。

酔芙蓉は、小学校で行事のたびに作らされた、薄紙の花にそっくりだ。水分を多く含んでしっとりした花弁

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