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(77)処暑の折
夜遅くに雨が降って、ようやく猛烈な暑さがなくなった。駅までのいつもの道を歩いていると、ふと甘い香りがよぎり、道の反対側にある線路際のフェンスに絡まって白い花が咲いているのがみえた。爽やかな、くっきりと立つ甘い香り。調べてみたが、ケテイカカズラではないだろうか。線路側は暑くて、この時期は歩かないが、よくみるとフェンスの向こうの土手に白い花があちこちに咲いていた。
今日は処暑で、この日から暑さがおさまってくるという。三省堂のウェブサイトに大辞林からの引用が載っていた。
「二十四節気の一。太陽の黄経が一五〇度の時、現行の太陽暦の八月二三日の頃。暑さがやむの意で、朝夕しだいに冷気が加わってくる。七月中気。」
太陽の位置が変わると、確実に季節は進んでいくのだ。
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