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哲学論考

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2024年2月の記事一覧

(その1)知性改善論(知性の認識について)

(その1)知性改善論(知性の認識について)

 例えば、考えるということこそが理性であった場合、なぜそうであるのか。また、考えるということの範囲はどのようか。感覚や認識とを人は、どのように峻別しているのか。私はまずこれを究明した後に知性の改善に対する論考をしたいと思う。
 知性とは何か。持論ではそれは、判断全般のことであるとしてる。例えば、良し悪しや当否は知性の為せることではないだろうか。理論を組み立てる際も人間は多くを承認することが必要で、

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(その1)論理性序論。(説明の本質に対する若干の考察)

(その1)論理性序論。(説明の本質に対する若干の考察)

 論理においてまず重要なのは、「個々の事象を根幹から理解した上で、それらは何において、何をもってそれらと関連しているのか明確に把握すること」だと思う。というのも、実のところ全ての事象というのには必ず、「ある共通の何かしらの前提があって、そしてそれこそが一つの事象から演繹的(えんえきてき)に次の論へと移行して最終的に論全体を構築するから」である。つまり、まずそういった「論理の根底を成し、そしてなおか

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本と知性について。(賢くなりうるのか)

本と知性について。(賢くなりうるのか)

 考えることのできる人、もしくは知識の豊富な人が本を手に取るのは何ゆえになのか。それは好きだからでしかない。対して、受験生が参考書を手に取るのは何ゆえにか。それは狭義で言えば、傾向を掴むためである。では今から起業する人が本を手に取るのは何ゆえにか。それは(受験生の例に似ているのだが)コツを得るためである。このように本を手に取る理由は身分によって変わるのだ。(嫌な言い方だが)
 とすればつまりは、か

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芸術的文学とは。(美しい文章の探求)

芸術的文学とは。(美しい文章の探求)

 まず、この探求を軽易にするために乱文(駄文)とは何故そうなのかについて語りたい。(何となれば、課題が課題であるのは分からないことがあるからそうなのであって、つまりは何かそれに関する何かしらを知ること(分かること)によってその答えに至れるだろうし、加えて全く反対のことを考察するということはその問題の二面性を露わにするのであるから、つまりは万物に必ず備わっている、「長所と短所」といった反対の性質が露

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眠れぬ夜(認識の領域に対する若干の考察)

眠れぬ夜を唯物論者及び観念論者はどう説明するのか。或いはその説明する、言及するそれの本質はどのようか。または、その説明自体における矛盾、(例えば、己の心象と実際に形象したそれとの矛盾などのことである。ちなみに、まあこれというのは大方己の哲学を誇示しようという焦慮に起因するだろう。一に説明とは形而上学に過ぎないことを解していないかのどちらかだろう。)その説明は逆理ではないかという疑念、批判哲学への抵

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