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「うつ」になった時のために覚えておいてほしい、今からやっておいた方がいいセルフメンテナンス習慣

自己紹介とご挨拶

 このnoteをお読みいただき、誠にありがとうございます。馳走(はせ・はしる)と申します。まずは簡単に自己紹介をさせてください。

 私は、2020年の2月に心療内科にて「抑うつ症状にある」という診断を受けました。病院に赴いた経緯としては、この受診以前3~4か月間にわたって不注意によるミスや、コミュニケーションがうまくいかず同僚とのやり取りがキャッチボールになっていないと指摘されるようなことがほぼ毎日続き(この件について、上司との面談もほぼ毎日行われておりました)、それまでに得ていたわずかな知識から「自分は発達障害なのではないのか」という疑念を抱きながらも、思考の袋小路に陥ってしまったために、受診を決意しました。

 受診にあたっての問診の段階で、「抑うつの症状があるのではないか」という見立てをいただいたことから、初診当日にはADHDの簡易診断テストと「CES-D検査」という抑うつ状態を把握するための心理検査を受信しました。

 結果としては、ADHD検査の方は「DSM-5」に基づくテストによれば〈注意欠如〉の項目について、5点を超えると非常にその傾向が強いとされる基準にあって9点というスコアをマーク(〈多動〉についてはほぼ心配なしという所見でした)。また、「ハロウェルとレイティによるADHDテスト」のスコアは、10点を越えたらADHDの傾向ありとされるところ11点というスコアとなりました。これに加えて抑うつの検査である「CES-D検査」のスコアは、60点満点で16点を超えた場合抑うつ状態にあるとする基準に対して33点を記録、中等度のうつ状態であるという結果となりました。

 この結果を受けての主治医の先生の見立ては「もともと持っていたADHDの特性が同僚との摩擦の原因となり、恒常的に成果の出づらい環境が続いた結果、二次障害として抑うつ症状を発症した」というものでした。2020年2月18日のことでした。この日より、私は勤務先への出勤をストップ、残っていた有休休暇を全消化の後休職し、現在に至ります。

 2020年8月現在の状況としては、「抑うつ」の症状はほぼ寛解、復帰に向けてのリワークプログラムを行って問題なしという所見をいただき、復帰に向けての訓練を重ねているところです。ここに至るまで、ADHDの改善に向けての服薬は行っていますが(当初はストラテラを処方されていましたが、すぐに強い副作用が出たため、インチュニブに切り替えて現在に至ります)、抑うつ症状治療のためには服薬を一切行わず、半年足らずで復帰のめどが立つに至っております。

 もちろん、巷間で言われている通り、「うつ」は「完治する」たぐいのものではなく今後も再発の懸念を抱えながらも折り合いをつけて「お付き合い」していく形になるものですので油断はできませんが、個人的には思ったよりも早く立ち直ることができたのかな、と思っています。これに付随して、早期立ち直りのために役立った、「うつ」発症以前から習慣にしていたこと、それを行う上でいくつかポイントになるようなものがあり、それらを紹介したく思いこのnoteを書くに至りました。

このnoteについて

 このnoteは、

○現状「うつ」の症状がないか、入り口にいるかもしれない人に
○いざ「うつ」になった時の準備を
○日々の自分自身のメンテナンスとして

行うためのヒントを狙いとして書かせていただいております。

 あらかじめお断りしておきたいのは、私は治療行為を行うための医師免許、薬剤を処方するための薬剤師の資格のいずれも持ち合わせておりません。したがって、医療行為や薬剤の処方を行うことは法律上許されていない存在であります。

 そのため、このnoteはあくまでも自分自身の体験をもとにした、自己メンテナンス(「養生」と言い換えても良いかもしれません)のための勘所をお伝えするにとどまります。

 言うなれば、日々の週間として摂取するある種のサプリメントや健康食品のようなものとしてお手元に置いていただき、いざ「うつ」になってしまった場合に、その代表的症状である思考の制止に、まさに制止している思考でどのように立ち向かうか、もっと率直にいえば、フィジカルで対応できるようなセッティングを済ませておくかをお伝えすることでお役に立てれば、と思っております。

 それゆえ、「うつ」の発症そのものにまつわる対処法については、有料部分においてもすべて「今すぐ心療内科・精神科を受診してください」という結論のみを示しておりますので予めご承知おきください。

 ここで一つ注意です。このnoteはあくまでも「うつ」になる前の備えの話です。すでに「うつ」なってしまって、闘病のただ中にいる方は、回れ右をして、今すぐ休んでください。

 そんな時に、長い文章をこれ以上読むのは毒です。症状が緩和して、思考に余裕が出てきてから、それでもまだご興味がありましたらまた改めてお越しください。少なからず、寛解以降の再発の恐怖とのお付き合いのヒントは書かせていただいておりますので。

 誠に恐縮ではありますが、本noteについては次章以降有料記事とさせてください。価格設定は「200円」とさせていただきます。

 価格の根拠としては、文章の量的に想定される購読時間が20~30分程度にとどまること、その時間、仮にネットカフェなど費用の発生する場所で過ごしたらどれくらいのコストがかかるのか、そのコストに見合う価値の提供ができるのかという考えと、このnoteのコンセプトとして掲げる「ある種のサプリメントのようなもの」を目指した時に、たとえばコンビニエンスストアで購入可能なアルミパウチ入りのサプリメントの価格を参考に、それよりもやや割安な価格とするのが妥当ではないかと考え、この価格とさせていただきました。

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