見出し画像

「時代に翻弄された吉見君へ ほしかったラブレター(バレンタイン特別企画)」

吉見 君へ
吉見君 今 どうしているの?
もう 長い間 お互いに音信普通ね
私のこと まだ 覚えてるかしら?
大学で おなじゼミクラスだった
橘 理恵よ
大学4年生になったら
あなたは 授業に出なくなってしまった。
ある日、私が 階段教室で 授業中
大きな音を立てて、学生運動の闘士らしい
数人が 教室に急になだれ込んできた。
全員ヘルメット姿で、顔半分を
タオルで隠してた。
教授を 教壇から 押しのけて叫ぶ
「学校当局のやり方は 欺瞞である
我々は 今から この学校をロックアウトする」
他の学生たちも 怒号してたわ。
「出ていけ!! おい授業中だぞ!!」
私は 壇上で 叫んでる学生が、
吉田君だと すぐわかったわ。
私は 唖然として 固まってしまった
その時、間を置かずに、全館放送が
なりひびいた
「他校の学生は速やかに校外に退去しなさい。
本校に機動隊を導入しました。
一般学生はすぐ退去してください」
 時代は 熱くて 混沌とした声があふれて
就職活動も ままならなかったわね。

吉田君 あなたは 頭脳明晰で、女子学生の
憧れだったのよ。 それがどうして・・・
突然 学生運動の闘士になってしまったの??
図書館で肩を並べてよく勉強したわね。
お父さんが、外交官だったこともあり、
語学にも堪能で沢山の外書を読破してた。 
あなたと勉強し、手を繋いで
校内を歩き、週末 時々短いデートを
するのが、私の甘酸っぱい青春だった。

 この間 久しぶりに大学の同窓会が
あったので、出席したら、間島君から
あなたのうわさをきいたの。
「吉見は 結局就職もできず、警察に留置
されたりもしたようだ。 今は大塚のバー
「xxx」でバーテンダーとして
働いてるらしい」
 この話をきいて、急に昔の狂おしい感情が
よみがえって、止められなくなった。
だから お店当てにこの手紙を書いてる。
 二人とも いろいろな人生の流れを
乗り切って、今を生きているのだと思う。
過去の過ぎ去ったことはどうでもいいの。
もう一度 会いたいの。 会って 
「やあやあ ひさしぶり 昔と変わらないね」
と言いかわしたいの
 あなたの返事を いつまでも待つてるわ。
橘 理恵より

山根あきらさんの バレンタイン特別企画 
に参加させていただきます。よろしくお願いします。
 淡い青春時代の想い人へのラブレターをしたためました
返信を楽しみにしております。ありがとうございます

🐣🐣🐣🐣🐣🐣🐣🐣🐣🐣🐣🐣🐣🐣
最後まで 読んでいただきありがとうございます。
これからも お心をなごますような詩やエッセイ等を投稿して
まいりますので、スキ、コメント、フォローなどを
いただければ 子犬のようになつきます🐱🐱🐱🐱

#詩 #言葉 #人間関係 #ポエム #自由詩 #人間 #愛 #詩人 #詩集 #恋 #エッセイ #毎日note #とは  #人生 #生き方 #夢 #note初心者 #家族の物語 #涙 #立山 剣  #コラム #毎日投稿 #つぶやき #創作 #ライフスタイル #コミュニケーション #家族 #生活 #考え方 #習慣 #気づき #チャレンジ #スキ #拡散希望   #ポエトリー #創作好きさんと繋がりたい #Poetry #lyric #ほしかったラブレター #バレンタイン特別企画 #スキしてみて  #忘れられない恋物語

よろしければサポートお願いいたします。いただいたサポートはクリエーターとしての活動費、制作費に使わせていただきます