世の中の中枢は崇高なロジックで動いている 対外資産は1488兆円 (対外純資産 471兆円 33年間世界一位) 当たり前過ぎて意識しなくなっていること
(主権在民なので個人もまた世の中の中枢という理解。)
バブル期にスーパー301条をまともに食らって
人生が大きく変わった身としては、何事も目立ち過ぎは禁物と感じてしまいます。
(まぁ、私の場合は幸いそれを逆手に取って…会社の次期主力事業たるプロジェクトが国内投資から米国への投資となり寧ろ幸運。しかも米国駐在まであざと可愛く勝ち取ったのです…)
杞憂なら良いのですが…
と言っても対策は難しく、ことさらに騒ぎ立てないというのが大人のお作法かと。幸い国際報道では大きく取り上げられていないので…
(その意味ではここに取り上げる事自体も相当迷ったのですが…。ということで)
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令和6年5月28日付けの財務省さんの日本の対外資産額発表は予想はしていたものの、対外資産残高:1,488兆3,425億円(対前年末比+148兆6,763億円、+11.1%)というその絶対的な数字の大きさに改めて驚きました。
これに対しては多くの解説や理解が巷(ちまた)に溢れています。しかし私としては喜ばしい事と素直に受け取りたい…と思っています。そして、これは既に充分活かされていて、例えば海外企業の発展の為の投資資金の提供など、目に見える形で社会貢献しています。
…………………………………………………………………………………………令和5年末現在本邦対外資産負債残高の概要
令和5年末現在の対外の貸借に関する報告書(本邦対外資産負債残高)の概要は以下のとおりです。
1.対外資産残高:1,488兆3,425億円(対前年末比+148兆6,763億円、+11.1%)
為替相場変動に伴う外貨建て資産の円評価額の増加(+75.7兆円)や、居住者による対外資産の取得超(直接投資+25.7兆円、証券投資+17.6兆円)等により、対外資産残高は15年連続で増加した。
2.対外負債残高:1,017兆364億円(対前年末比+97兆3,701億円、+10.6%)
為替相場変動に伴う外貨建て負債の円評価額の増加(+16.4兆円)や、非居住者による本邦資産の取得超(直接投資+2.9兆円、その他投資+49.9兆円)等により、対外負債残高は5年連続で増加した。
3.対外純資産残高:471兆3,061億円(対前年末比+51兆3,062億円、+12.2%)
対外資産の増加額が対外負債の増加額を上回ったことから、対外純資産残高は 6年連続で増加した。
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そして対外純資産も、世界一というのも連続を更新して何と33年目。以下、NHKさんの報道。
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日本の対外純資産は、33年連続で世界一
以下は円換算しています。各国の通貨対円の為替レート(ユーロ円、人民元円)共に円安ですから各国の金額も円安の影響を反映して数字は大きくなっています。
1位 日本 471兆円
2位 ドイツ 455兆円
3位 中国 413兆円
世界から投資が集中する米国は最大の純債務国で、対外純資産はマイナス2805兆2713億円
日本が海外に持つ資産から負債を差し引いた「対外純資産」は、円安の進展で海外に持つ資産を円に換算する際の金額が増えたことなどから、去年末時点で471兆円余りと5年連続で過去最高となりました。
「対外純資産」は日本の政府や企業、それに個人が海外に保有する金融資産である「対外資産」から海外の政府などが日本で保有する金融資産である「対外負債」を差し引いたものです。
財務省が28日発表した去年末時点での対外純資産の残高は、471兆3061億円とおととし末よりも51兆3062億円増えて、5年連続で過去最高を更新しました。
日本企業によるアメリカやオーストラリアなどへの投資が増えたほか、保有している株式などの評価額が上昇したことに加えて、外国為替市場で円安が進み海外で保有する資産を円に換算した際の金額が膨らみました。
内訳を見ますと
·対外資産は1488兆3425億円と15年連続の増加。
·対外負債は1017兆364億円と5年連続で増加しました。
出典
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詰まりバブル以降失われた〇〇年などと言われつつもお金というパラメータで日本を眺めると対外資産を増やし続けているという事実。
お金というパラメータについては1度整理してみたことがあります。よろしければこちらもお楽しみください。
これって日本という国のしぶとい底力を垣間見る感じがしています。そしてこの対外資産を増やし続けることは、国際社会の一員としては王道のスタンスだとも思っています。
冒頭に書いた米国のスーパー301条を食らった時代に切り口としては面白いと遅ればせながら読んでいた…
Japan as No1
を、一寸思い出してしまいます。新の意味での、リファレンスとして耐え得る“Japan as No1”に地道に近づいていると実感しています。
そして企業も個人もこの資産の蓄積という意味では正に崇高なロジックで動き続けていると再認識しました。
やはり、こんな思いは共有できたらと思い、本件を取り上げる事自体相当迷ったのですが、掲載することとしました。
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