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ねこの経済視点

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日本経済新聞から気になる記事を3本ピックアップし投資に役立つ視点をねこ目線からまとめますにゃ。
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2023年9月の記事一覧

【ねこの経済視点】 ブラックボックス

【ねこの経済視点】 ブラックボックス

① 世界の株・債券に警戒感 7~9月、1年ぶり同時に下落MMFの推移を見ると去年の半ばぐらいからずーっと上がり続けているにゃ。それでも株は大きく崩れていにゃいし、そのお金はどこから来ているのか不思議にゃ。

② 借金使った米債取引膨張国債の現物と先物の価格差に着目した「ベーシス取引」っていうテクがあるらしんだけど、金利の先行きが揺れ動く中でどんどん価格差が開いてるらしくて、「最近は聞き慣れない参加

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【ねこの経済視点】 ようやく序章

【ねこの経済視点】 ようやく序章

企業、蓄える賃上げ力 労働分配率49年ぶり低さ見出しだけみると円の実効レートに続いてまた50年前に逆戻りかと思ってしまうけど、企業が儲けすぎていて賃上げが追いついていない、むしろ余力が増えているということらしいにゃ。

きょうのモーサテによれば、半分近い企業が来年も賃上げを予定しているそうにゃ。その幅も3%前後とまあまあ高い水準にゃ。

実際、賃上げ率と日経平均はほぼほぼ連動しているので、賃上げが

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【ねこの経済視点】 光と影

【ねこの経済視点】 光と影

① 運用立国覚醒か、逃げ水か新NISAとか資産運用立国とかで投資が活発になりそうな気配でそれはそれでいいことではあるんだけど、これまで国債を買い支えてきた家計の貯蓄が海外に向かえば、その穴埋めを逆に海外マネーに頼らなくちゃならくなって、そうなると金利も上昇しやすいという副作用も起こるんじゃないかっていうお話。国内でももっと魅力的な受け皿が増えていくかどうかも重要ですにゃ。

② 世界株、100兆ド

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【ねこの経済視点】さまようマネー

【ねこの経済視点】さまようマネー

① 【ポジション】「資産運用立国」円安誘うか貯蓄から投資への流れがより海外への資産流出を招くとみる向きが強いですにゃ。みずほ銀行の唐鎌大輔さんは、NISAのつみたて投資枠であれば、毎月一定額が円から外貨に流れることになり「短期的な円売りではなく、中長期的な円売り要因になる」と言っているにゃ。

② 米財政への警戒、金利に上昇圧力多くのJAPANマネーを引き寄せるアメリカもちょっと不穏な空気が漂って

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【ねこの経済視点】 変わる日米株の格差

【ねこの経済視点】 変わる日米株の格差

① ドル独歩高にブレーキコロナ禍で返済が猶予されていた学生ローンの返済が10月から再開することで米国の個人消費が0.4%程度押し下げられるという試算もあるにゃ。全米自動車労組(UAW)によるストライキも長期化すれば、10~12月期の国内総生産(GDP)を前期比0.48ポイント押し下げる可能性もあるそうにゃ。

② 「コロナ貯蓄」終わり近づく 取り崩し局面へとは言えとは言えこういうデータをみるとアメ

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【ねこの経済視点】ランナーズハイ?

【ねこの経済視点】ランナーズハイ?

① 日銀、早期修正観測けん制好調な企業業績による賃上げと円安是正、このふたつの期待が、年内から来春までに金融緩和政策の修正が行われるという観測につながっているとにゃ。円安のおかげで好業績な企業も多いだろうから難しいところですにゃ。

② サービス価格、上昇鮮明 2カ月連続2%超え中でも運送料、鉄道運賃、一般路線バス代の上昇率が93年時点を上回っていたそうにゃ。トラックは2024年問題、鉄道バスも運

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【ねこの経済視点】反転攻勢への準備

【ねこの経済視点】反転攻勢への準備

① 円の実力、過去最低固定相場制の時代よりも安いだにゃんて衝撃的すぎるにゃ。みずほ銀行の唐鎌大輔さんは「海外との賃金格差が実質実効レートの低下をもたらした」と指摘しているにゃ。

グラフの推移を見てて思ったのはショックは遅れてやってくるものなのだなと改めて実感したにゃ。円の実効レートのピークが1995年。バブル崩壊の6年後にゃ。ということは不動産不況に陥っている中国もあと5年は大丈夫かにゃ?

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【ねこの経済視点】懐古的な連想ゲーム

【ねこの経済視点】懐古的な連想ゲーム

① 化石燃料補助金、1000兆円これこそしつこいインフレの元凶か?
おりしも英国ではガソリン車販売の全面禁止を5年遅らせたにゃ。脱炭素の流れは変わらないだろうけど、資源関連株は残存者利益を享受しそうにゃ。もうしばらく強い地合いが続くのかしらんฅ( ˙꒳​˙ ฅ)ニャン?

② オイルマネー、日本株照準化石燃料つながりで続いてはこちらの記事にゃ。巨額のオイルマネーも日本市場に向かってるんだって。今年

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【ねこの経済視点】遅れこそ最大のブルーオーシャン?

【ねこの経済視点】遅れこそ最大のブルーオーシャン?

① 脱炭素電源の比率7ポイント伸び G7とG20、10年比

脱炭素の流れがG7の中で遅れが目立つ日本。遅れているどころか逆に後退してしまっている感も否めにゃいけど、逆に言えば(めちゃくちゃポジティブに捉えれば)日本は先進国に残された貴重な成長市場とも言えるからこれからに期待にゃ(ↂ⃙⃚ᴥↂ⃙⃚)

② EV攻勢へトヨタ工場変革 工程や投資、従来の半分に

EV化の遅れが嫌気されて一時は大きく株価

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【ねこの経済視点】しっぺ返しインフレは日本にも?

【ねこの経済視点】しっぺ返しインフレは日本にも?

①「しっぺ返しインフレ」英襲う

企業と労働者による値上げの応酬が起こる背景には、英国のEU離脱も関係していて、「離脱に伴う人手不足で労働需給が逼迫し、労働者の交渉力が強まっている」ことが英国でしっぺ返しインフレが起こってしまう理由として書かれています。

② 脱異次元緩和の思惑さらに ETF購入も「半年ゼロ」

年内に金融緩和政策が修正されるのかはさておき、確実にその布石を打ちつつあることがよく

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【ねこの経済視点】意外と強い中国景気

【ねこの経済視点】意外と強い中国景気

不動産不況をきっかけとした中国の景気悪化が言われはじめて久しいですが、意外とそうでもないんじゃないかと思える記事を3つ紹介するにゃ。

① 原油、年末にかけ供給不足

コロナで抑えられていた旅行需要は根強く、米エネルギー情報局(EIA)の見通しによると、来春まで90ドル弱の水準が維持されるとにゃ。

② 企業、4~7%経常増益 証券3社予想上振れ

個人消費レベルだけではなく、製造業レベルでも改善

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【ねこがえらぶきょうの日経3本】 家計にのしかかる重し

【ねこがえらぶきょうの日経3本】 家計にのしかかる重し

① 医療保険、現役負担4割増 10年超で膨張

② 企業の稼ぎ、家計に届かず 国民総所得最高の625兆円

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賃上げが期待できないにゃいなら配当にゃ!

③ 米欧利上げの終着点遠く 欧州中銀、10会合連続