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【ねこの経済視点】 光と影

① 運用立国覚醒か、逃げ水か

150年以上かけ1千兆円余りに膨らんだ家計の貯蓄は金融機関を通じ国債購入の原資と化した。今後、投資が増えて国債購入の原資は減り、海外勢の存在感が高まれば「国債の利率は海外投資家が求める高いリスクプレミアムに即した水準まで上昇する」と一橋大学の祝迫得夫教授は警告する。

日本経済新聞

新NISAとか資産運用立国とかで投資が活発になりそうな気配でそれはそれでいいことではあるんだけど、これまで国債を買い支えてきた家計の貯蓄が海外に向かえば、その穴埋めを逆に海外マネーに頼らなくちゃならくなって、そうなると金利も上昇しやすいという副作用も起こるんじゃないかっていうお話。国内でももっと魅力的な受け皿が増えていくかどうかも重要ですにゃ。

まさに光と影ですにゃ。

② 世界株、100兆ドル割れ 米金利高・中国不安が重荷

市場では世界的な株安は、いずれ落ち着くとの見方もある。東海東京調査センターの平川昇二チーフグローバルストラテジストは「インフレが減速していけばFRBの利上げも年内であと1回となる可能性が高い」と指摘する。その上で「米長期金利の上昇も10~11月ごろにピークアウトし、株価の下押し圧力は和らぐ」と話す。

日本経済新聞

世界的にはここのところ暗い話が多いけど、そんな中でも光を見い出すことも大事にゃ。アメリカの金利の見通しさえ立てば峠を越えられる、それも早ければ10月とか11月という話もあるからもう一踏ん張りですにゃ。

③ 米個人消費、3つの試練

ただ、消費が急激に落ち込むとみる向きは少ない。物価変動の影響を除いた実質で所得は伸びているからだ。4~6月期の実質賃金は前年同期比2%増となった。
(中略)
 金利上昇は富裕層に運用面で恩恵をもたらし、消費を支える。資産運用大手フィデリティによると、米国の確定拠出年金(401k)で、100万ドル以上の残高を持つ人数は3月末から6月末までの3カ月間で1割増えた。

日本経済新聞

世界経済の成長エンジン、アメリカも冴えない話が絶えないけど、データだけをみればそこまで悲観する必要もないんじゃないかと思わせてくれるお話にゃ。インフレが賃金の上昇をもたらし、金利上昇が資産を拡大させる。日本もそうなりたいものですにゃ。

今週もあと2日。がんばるにゃ。

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