見出し画像

【ねこの経済視点】 ブラックボックス

① 世界の株・債券に警戒感 7~9月、1年ぶり同時に下落

投資マネーはよりリスクが低い資産に流入している。その一つがMMF(マネー・マーケット・ファンド)だ。米投資信託協会(ICI)によるとMMFの残高は5.6兆ドルと過去最高に積み上がる。行き場を失ったマネーは現金に近い形で滞留している。再び投資家にリスクを取る機運が高まるにはインフレが沈静化し利下げ期待が広がる必要がありそうだ。

日本経済新聞

MMFの推移を見ると去年の半ばぐらいからずーっと上がり続けているにゃ。それでも株は大きく崩れていにゃいし、そのお金はどこから来ているのか不思議にゃ。

② 借金使った米債取引膨張

米商品先物取引委員会(CFTC)のデータをもとに国際決済銀行(BIS)が算出した、投機筋による米国債先物の売越額は9月上旬時点で5649億ドル(約84兆円)と過去最大規模に膨らんだ。ベーシス取引の拡大が中心とみられている。
 BISは9月発行の四半期報告書で、先物の証拠金と投資額からみたレバレッジの水準は50~70倍と「高い」水準にあると指摘。「レバレッジ解消の動きが債券市場の中核を揺るがしかねない」と警告した。

日本経済新聞

国債の現物と先物の価格差に着目した「ベーシス取引」っていうテクがあるらしんだけど、金利の先行きが揺れ動く中でどんどん価格差が開いてるらしくて、「最近は聞き慣れない参加者が増えた。リスクの所在が見えづらく、不測の事態に備えたい」と言っているヘッジファンドの方もいるみたいにゃ。
ちょっと前まで商業用不動産の下落がリスク要因とかいろいろ言われてたけど、また新たに嫌な影が出没して来たにゃ。

一体お金の流れがどうなってるのかわからにゃい、まさにブラックボックスにゃ。

③ 店頭物価上昇、鈍化の兆し

店頭物価でみたインフレ率が頭打ちとなったことで、政府や日銀が重視する消費者物価指数(CPI)の伸びが鈍化する可能性がある。多くのモノの値段が21年までのようにゼロ近傍で推移するようになれば、デフレ脱却は難しくなる。
 米欧では賃金上昇を背景にサービス物価が上昇し、インフレ率が下がりにくい状況にある。日本は実質賃金が7月まで16カ月連続で前年を下回る状況が続く。日本でもどこまで賃金上昇が進むかがデフレ脱却に向けて重要となる。

日本経済新聞

嬉しいけどちょっと心配な感じだけど、サービス価格は高止まりしつつあるっていう記事をどっかでみた記憶があるから、これからはより一層賃上げ動向に注目にゃ。

今週も一週間お疲れ様でしたにゃ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?