マガジンのカバー画像

Daily Thinking

14
日々思うことをつらつらと書きます
運営しているクリエイター

記事一覧

米国経済の今とリセッションに関する考察

米国経済の今とリセッションに関する考察

最近の米国銀行破綻やリストラ計画などのニュースを読むとどうやら今、米国の銀行にはお金が無いようだ。

これは恐らく、銀行預金からMMF(Money Market Fund)に大量の資金が流入していることが原因なのだろう。

今、銀行預金から株式市場に資金が流れている。
最近の米国株式の株高に加え、MMFの金利が銀行預金より高いことを考えればこの流れは当然のことだ。

僕だって今、金融資産の半分以上

もっとみる
2023年11月時点の米国経済に関する考察

2023年11月時点の米国経済に関する考察

米国経済にリセッションの大きな波が迫っている。

最近の米国のニュースは景気回復、力強い消費といったニュースをよく見かけるがその裏側で細々とリセッションを裏付ける内容が散見される。

米国の大手住宅情報サイトZillowでは米国の住宅市場がこれまでに無いほど高騰しているため、今住宅を買うと損益分岐点まで13.5年はかかると言っていて、米国の住宅価格はまだまだ高騰を続けている。
これはいつ価格崩壊を

もっとみる
新型コロナウィルス感染症治療薬「レムデシビル」が米国で承認された件について

新型コロナウィルス感染症治療薬「レムデシビル」が米国で承認された件について

コロナウィルスの治療薬として何やら新たな薬が緊急承認されたというニュースを見かけたので個人的な考察を書いてみようと思う。

記事の概要・ 米国の食品医薬品局(FDA)は、米製薬ギリアド・サイエンシズの抗ウィルス薬「レムデシビル」を新型コロナウイルス感染症治療薬として、緊急使用を承認した
・ 同社のダニエル・オデイ最高経営責任者(CEO)は、トランプ米大統領と会談した
・ 同社は感染者の治療に向け、

もっとみる
飲食店のテイクアウト構造について考えてみた

飲食店のテイクアウト構造について考えてみた

コロナウィルスによる緊急事態宣言と自粛要請で外食産業に急速に広がっているデリバリーとテイクアウトについて考えてみた。

飲食業界を取り巻く環境 飲食店の売り上げはコロナウィルスの騒ぎが始まった2020年1月から落ち始め、各国各都市のロックダウンが始まりコロナ禍が騒がしくなってきた2月下旬から3月にかけて加速度的に売り上げが減少し、4月の緊急事態宣言でその苦境は決定的なものになった。
消費者も「自分

もっとみる
コロナ禍の航空業界でいま起きてること

コロナ禍の航空業界でいま起きてること

世界中のエアラインが瀕死状態だ。
コロナショックを受けて航空各社は世界的に苦境に追い込まれており、オーストラリアでは大手のヴァージン・オーストラリア・ホールディングスが経営破綻、アメリカでは米航空大手4社(デルタ航空、アメリカン航空、ユナイテッド航空、サウスウエスト航空)は2020年1~3月期決算で全社が赤字に転落した。

著名投資家であるウォーレン・バフェット氏率いる米バークシャー・ハザウェイ社

もっとみる
コロナショックによりフィットネス業界はどうなっていくのか

コロナショックによりフィットネス業界はどうなっていくのか

2020年5月4日、政府の発表で緊急事態宣言の延長が決まった。
5月6日から1週間でも1カ月でもない5月末(25日間)までの延期というところに「とりあえず月末まで様子見ますか」となんの根拠もなく適当に決められたのではないかという疑惑はぬぐい切れないがとにかく5月末まで当面の間自粛期間が続くことは決まった。この決定で各業界から声にならない悲鳴が上がる。コロナショックの影響をわかりやすく受けているのが

もっとみる
営業自粛しないパチンコ店騒動について思うこと

営業自粛しないパチンコ店騒動について思うこと

 新型コロナウィルスに対する特別措置法に基づくパチンコ店の営業について連日ニュースを賑わせている。

 コロナウィルス感染拡大防止の観点から飲食店を始めとした各業界には緊急事態宣言に基づく営業自粛要請が各都道府県知事から出ているが、未だ要請に応じず営業を続けているパチンコ店が数店舗あり、ちょっとした騒ぎになっている。
 各都道府県知事は文書を出したり、店舗名を公表したりと様々な形で圧力をかけるが、

もっとみる
米老舗百貨店の破産に思う百貨店業界の今後

米老舗百貨店の破産に思う百貨店業界の今後

米高級百貨店ニーマン・マーカスが7日、連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を裁判所に申請した。

米高級百貨店ニーマン・マーカス破産のインパクト ニーマン・マーカスは創立100年を超えるアメリカの老舗百貨店だ。バーニーズ・ニューヨークと比べると馴染みの薄い人も多いかもしれないが、人気ブランドの最旬アイテムを販売し、世界中のラグジュアリーブランドやセレブを顧客に持つ最高級デパートである。

もっとみる
実は良く分かっていない検察庁法改正の問題点について考えてみた

実は良く分かっていない検察庁法改正の問題点について考えてみた

 Twitterやネットニュースでは検察庁法改正に関する話題が盛り上がっている。コロナウィルスの対応に政府が追われている最中、ここまで盛り上がる政治的話題は珍しい。

 本件は検察長の定年延長についての話で、その理不尽さが長らく報じられてきたが、そもそも多くの国民にとって“検察”は縁遠い存在なので関心が薄かった。しかし、ここにきていよいよ数の力で押し通さんとする現政権の悪だくみが最終段階に差し

もっとみる
スポーツインストラクターとして生きること

スポーツインストラクターとして生きること

 コロナショックで起きていることについて情報収集している中、フィットネスクラブに20年以上通っている僕にはちょっと衝撃なニュースが流れてきた。

非正規が9割でも「見殺し」の現実 コナミスポーツは時給社員に休業手当を一切「不支給」

※ただし、この問題がYahooニュースで取り上げられると方向は一転し、5/16にコミスポーツは休業補償を支払う方向に舵を切った。
<新型コロナ>コナミスポーツ、

もっとみる
苦しんでいる人達に手を差し伸べること

苦しんでいる人達に手を差し伸べること

孔子と彼の高弟の言行を記した「論語」の中に以下の一文がある。

「知者は惑わず、仁者は憂えず、勇者は懼れず(おそれず)」
 ※知恵を備えた者は、道理をわきまえているので事をなすにあたって迷わないし、仁徳の備わった者は、ものの道理に従って行動するので心配することが無く、勇気がある者は、信念を持って行動するのでどのような事態にも臆することがない。

真に優れた人は「智・仁・勇」の三つを兼備していると

もっとみる
テレワークに疲れました

テレワークに疲れました

 4月7日の緊急事態宣言から一か月半が経過し、国民の多くが外出の自粛、人との接触を8割減らすといった生活を続けた結果、5月25日ついに緊急事態宣の解除が発表された。この間、爆発的に普及したテレワークという働き方は緊急事態宣言が解除されたからといって途端に無くなるものではなく、新たな生活様式の中に組み込まれ、我々の生活の中に溶け込んでいくことになるだろう。

 このテレワーク、良い点は多くありつつも

もっとみる
働き方を考える

働き方を考える

サッポロビールとファミリーマートが共同開発商品「サッポロ 開拓使麦酒仕立て」の商品デザインの一部に、誤表記(本来「LAGER」と記すべきところを、「LAGAR」と表記)があったため発売を中止したというニュースがあった。

本来であれば1月12日から数量限定で発売される予定だったが、この製品は1月8日に発売中止となった。

USJの新エリア「スーパー・ニンテンドー・ワールド」のWebサイトに海外クリ

もっとみる
テレビの質の低下から見るマスメディアの瓦解

テレビの質の低下から見るマスメディアの瓦解

日本のテレビが終焉を迎えつつあるというのはもう10年以上前から言われてきたことだが、2021年の大晦日に改めてその言葉が現実味を帯びてきているのを実感した。

2021年の大晦日はテレビに呆れ、落胆した人が多かったのではないだろうか。
それほど、年末年始のテレビ番組が面白くなかった。
というより興味をそそられなかったという方が正しいのかもしれない。

以前は年末年始の特番を楽しみにしていたものだが

もっとみる