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アレクサンダーテクニーク

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#習慣にしていること

コップの中の水

コップの中の水

自分が変わることへの恐怖、不安は
人間の根源的なものなのかもしれない。

姿勢一つ取ってみても
頭ではいいとわかっていても変えることができない。

自分の中の常識で物事を判断してしまう。

その常識から外れたことをすることは
とんでもなく不安がともなう。

できることなら変わることなく
変わりたい。

昔から言われていることに、
水が満たされているコップに
新しい水を入れたければ
中に入っている水

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目指すところは同じ。

目指すところは同じ。

どこの世界にもありがちだと思いますが、
始まった頃は源流が一緒なのですが、
だんだん世代が重なっていくと話が噛み合わなくなってくる。

目指す所は同じであったはずが
なんだか違うもののようになってくる。

アレクサンダーさんは自分と向き合って
自分自身を観察し、自分自身を使って実験をした人です。

ポジティブに言い換えるとか、
イメージするだけとか、
こう動かすといいですよとか、
お手軽なものに聞

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やろうと思えばできるのかな

やろうと思えばできるのかな

目的に達する効果的な手段あるいは状態が、
形成された習慣とは別個に存在するということです。
そしてそれが、習慣にさからって
働きはじめるとさえ仮定されている。
ーー ジョン・デューイ「人間性と行為」

コップを取るなんていうなんでもない動きも
習慣というクセを変えることなく、
何か別の方法でやろうとしても
その別の方法はうまくいかないことが多い。

習慣というクセを変えることなく、
何かをプラスす

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使い方と機能

自分の使い方と機能は密接に関係しています。

難しい言い方をしていますが、
崩れた姿勢で自分自身最高のパフォーマンスはできません
ということです。当たり前っちゃ当たり前です。

この崩れた姿勢というところが
自分の使い方のお話です。

だらけた姿勢は一見ラクなように感じますが、
身体の中に詰まっている内臓を圧迫していることになっているので
内臓たちが本来の機能を発揮できません。

その昔X線を投射

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何もしない、をやる

何もしない、をやる

こう言うとなんだそれ?!となるでしょうが、こう言うしかないんです。

「なにもしない」ができるようになる

何かやっていることをやめる、でもなく
別の何かをつけたす、でもなく
これからやるかもしれないことを、やらない。

そのために自分に対して「待て」をする。

今まで学んできた学び方とは全く違います。
ここがアレクサンダーテクニークを伝えるときに難しいところです。

体験から言葉の意味がわかって

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いきいき感。

いきいき感。

自分のことを観察する、集中する。

これって周りのことをシャットアウトして
自分を見るということではないんです。

きちんと周りを見ながら自分を見る。

私も以前、どころか今でもやってしまうんですが、
動きを観察しているとついつい
うちに入ってしまいます。

これ、なぜやめた方がいいんでしょうか?

やってみるとわかりますが、
身体のいきいきした感じがなくなりませんか?

アレクサンダーさんも

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つい、やっちゃう。

つい、やっちゃう。

アレクサンダー教師として演奏動画をみると
大きなお世話なのはわかっています。。。
(普段からそんな見方をしているわけではないですよ!)

練習動画を毎日アップしている方がいます。

うまい人ができないところを見るのって
本当に勉強になる。

できないところをどうやって練習するのか。
できないところをどのように分析しているのか。
次にどう生かしているのか。
練習するときの考えるヒントをもらえます。

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「やろうと思えば」できる?

「やろうと思えば」できる?

いつもやっていることはやろうと思えばできる。
同じように、やっとことがないことも
やろうと思えばできると思ってしまう。

これってよくあることなんじゃないでしょうか?

初めは下手だけど、そのうちできるようになる。
そう思うことは当たり前かもしれません。

よくあるのが、頑張って練習して
やろうと思っていたことができた時、
指導されたり、教わったりしたことが
できるようになったと感じること。

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心身一如

心身一如

私たちは「精神的」とか「身体的」などと
わけることはできない。

完全に「精神的」なこととはなんでしょうか?
完全に「身体的」なこととはなんでしょうか?

考えることは「精神的」なことでしょうか?
動くことは「身体的」なことでしょうか?

考えることも身体的な要素を含み
動くことも精神的な要素を含みます。

考えることは「姿勢」の影響を受けないでしょうか?
動くことは「イメージ」の影響を受けないで

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変わることの怖さ

変わることの怖さ

私がレッスンを受けた時の話です。

師匠が私の首の辺りを触れて、師匠自身が
アレクサンダーテクニークでいうところの方向性、
オーダーを出しているだけなのに、
それを受け入れていない、いや、
受け入れられなかった。

怖いんです。

頭と首の関係性が変わっていくことが怖い。

私が絶妙に師匠が伝えようとしていることを拒否し、
自分の頭と首の関係性が変わらないようにしていた。

なんで???

変わり

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アレクサンダーテクニークとは

アレクサンダーテクニークとは

なんだか大上段から振りかぶった感がありますが
今時点での私の考えです。
以前投稿したものを加筆修正しました。

ーーーーーーーーーーーーーー

動く時のほとんどは
習慣で動くことが多い。

習慣的に反応することを
やめるのは、
正しい動きができるようにするため。

習慣的な動きが、
正しい動きの邪魔をしてしまう。

いや、待て、と
いつもの動きという
習慣で動くことを
しない選択をするのは、
邪魔

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考えと身体

考えと身体

考えていることが
筋肉の収縮として現れる。

身体が変われば考えも変わる。
考えが変われば身体が変わる。

考えイメージ思考、言葉としてはなんでもいいですが
頭で考えていることが動きとして現れているということです。

アレクサンダーテクニークでは動きから見ていきます。
動きに表れている、意識できていない考え方を認識して、
それをいったんやめ、良い動きを
選択できるようにしていきます。

考えて

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対処か根治か

何かが起こってそれに対処する。
何かが起こってその原因を無くそうとする。

対処するのか、原因を取り除くのか。

どこかから何かが自分にくっついてそれが悪さをしている?

肩こり虫がやってきてだんだん蝕まれていき遂には、肩がガチガチになる?
そうではなくて、
肩が凝るような生活や自分の使い方をしていただけ。
原因は自分にある。

これをわかっているかどうかで大きく方針が変わる。

肩こり虫がくっつ

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すぐに上達するって。

すぐに上達するって。

専門性の高いものはなんでもそうですが、
「すぐに上達する〜」というもの、みなさんはどう思いますか?
これさえやればオッケーみたいなやつです。

タイトルで釣っているものは別として
そんなものあったら私が欲しい。

地道に続けるしかないことって意外とたくさんある。
それでもやっぱりコツがあるなら知りたいし、
近道があるなら教えて欲しいというもの。

コツを聞いてできる人はいます。それは間違いないです

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