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シュタイナー教育者 石川華代|教育・子育てに役立つつぶやき

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記事一覧

2023年を振り返る〜思うは招く〜シュタイナーアプローチのホームスクーリング開校します!

2023年を振り返る〜思うは招く〜シュタイナーアプローチのホームスクーリング開校します!

「思うは招く」

下町ロケットのモデルにもなった植松努さんのこの言葉が好きだ。

植松さんのお母さんが、彼が中学生の時に教えてくれた言葉らしい。
思ったらそうなるよ、思い続けることが大事だよ、という意味だという。

私は、ずっと学校を作りたい、と思っていた。今でも思っている。

必要な子どもに必要な教育が提供できるような学校。
建物ありきじゃなくて、子どもが子どもらしく学べる場。

2023年の1

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愛すべきシュタイナー教師たち

愛すべきシュタイナー教師たち

東京理科大 井藤元教授の、この本を読みました。

日本のシュタイナー教師たちの人間像や、教育に対する思いなどをまとめた本です。

私は、シュタイナー学校が大好きで、シュタイナー学校の先生たちには、そこはかとない尊敬の気持ちがある。憧れも、ある。

かくいう私も、シュタイナー学校で教えた。

そして辞めた。

辞めた理由はいくつかある。シュタイナー教師の仕事はとてもやりがいがあったし、楽しかった。そ

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息子、高校→大学 勉強の仕方にカルチャーショックを受ける母

息子、高校→大学 勉強の仕方にカルチャーショックを受ける母

次男が大学生になって2ヶ月目。自宅から通学している。

大学2年目の長男は芸大。数学専攻だった私から見ると、長男の大学生活はカルチャーショックだった。講義の数は少ないし、なんだか、いろんな制作をしていて、楽しそう。こんな大学生活があるのか!・・・と、びっくり。本と筆記具さえあれば全ての勉強が完結していた私の大学時代とはまるで違う。

そして次男は、物理専攻。昨年、長男の大学生活でカルチャーショック

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相手の心に届くように言葉を発しよう

相手の心に届くように言葉を発しよう

もう30年くらい、いつも心にある詩がある。
吉野弘さんの祝婚歌。

一つ一つの言葉が心に響くのだけど、とくにここの部分。

正しいことを言うときは
相手を傷つけやすいものだと
気付いているほうがいい

気をつけよう、と、自分に言い聞かせる部分でもある。

わたしは理性的なほうだし、正しい発言をするほうだ。パートナーとも、私のほうが冷静に正しい発言をし、相手のほうが感情的に支離滅裂になることが多い。

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ハラがふくれないくらいがちょうどいい

ハラがふくれないくらいがちょうどいい

腹八分目が体にはいい。ちょっと物足りないな、くらいが、体の負担も少ない。ダイエットにもいい。

体だけじゃなくて、他のことにも言える。

たとえば、持ち物。多すぎると管理ができない。たくさんものがありすぎると、清潔に保つだけでも精一杯になる。少し少なめだと、こまめに磨くところまで手がまわる。

余裕ができると、気づきも多い。あ、ここが汚れてる。ここも綺麗にしたいな。ここを、置き方を変えたらもっと良

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子どもの自立について思うこと〜子育て終わったと思ったのに・・・

子どもの自立について思うこと〜子育て終わったと思ったのに・・・

私は、子どもが小さいうちから「高校卒業したら家を出て自立するのよ」と言ってきた。それが、予定外の事態になっている。苦笑

今、大学生になった息子たちが、予定外にまだ家にいる。こんなはずじゃなかった。笑

二人とも、ロンドンの大学を志望した。二人とも通学圏内。ロンドンは物価高で、大学生が家を出て自立するとなると、学生ローンとバイトだけでは厳しい。家に彼らの部屋もあることだから、まあ、大学生のうちは家

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自分との付き合い方〜気質を活用する

自分との付き合い方〜気質を活用する

シュタイナー教育でつかう「四気質」。

誰でもこの4つの気質を持っていて、その中で2つくらい、強いものがある。それがその人の傾向。

さて、私はどれだと思いますか?

わかるかなー? 笑

私のことを知ってる人は、「胆汁質!」って笑ってるかしら。

はい、胆汁質、強いです。挑戦が好き。作業は早いけど、ちょっと雑。でも、怒りっぽくは全然ないし、リーダー気質でもない。一人で突っ走る人。笑

もう一つ結

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ミニLIVE・・・やってみた

ミニLIVE・・・やってみた

すっかり巷の常識くらいの人気のLIVE。遅ればせながら手を出しています。

↓↓↓

パソコンからFacebookで。スマホからインスタつないで、Facebookとインスタでライブ。全然慣れてないし、いろいろ課題はある。だって、喋りながら、両方の画面見て、コメント入れてくれても反応できなかったり。両方のカメラとスクリーンの間で目線が行き来するし。

とりあえず、挑戦だ、ということで、課題満載ながら

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壁を動かす仕事をする息子

壁を動かす仕事をする息子

昨日、こんな記事を書いたところです。

「壁なんてぶち壊してやる!」と熱く書いた私ですが・・・偶然にも(?)、昨日、次男とその友達が壁をぶち壊していました。

次男は、幼稚園から高校卒業までシュタイナー教育で育ちました。高校生活を送ったロンドンのシュタイナー学校を、この7月に卒業したところ。その学校の先生から、夏休みのお仕事を依頼されました。

それが、「壁を動かす」仕事。

校舎の教室を広げるた

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枠や壁なんてぶち壊してやる

枠や壁なんてぶち壊してやる

なんか、力一杯物騒なタイトルを書いてしまいましたが・・・私はずっとこんなふうに思って生きてきています。

自分の限界はどこだろう。
どこまで私はやれるんだろう。

枠なんてあるのか。
あるならぶち壊してやれ。

枠を壊して、「やったー」って思ってると、次の枠が出てくるから、またぶち壊す。どこまでいけるか? 無限まで行ってやるーーーって。

今、ぶち壊そうと思っているのは、「シュタイナー教育の壁」。

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シュタイナー卒業生男子二人の1日

シュタイナー卒業生男子二人の1日

うちの息子の1日、暴露します。笑

息子は今日、シュタイナー学校で同じクラスだった友達につきあって、車で1時間ほど離れた街へ。友達が、運転免許のテストだったので、車で送り迎え。

そのお礼として、その後、我が家で、うちの車の掃除。男子二人が、外も中も、ホイールも、ピッカピカに磨き上げてくれました。車にこだわりのある男子だからこその、隅々までの磨き具合。あっぱれです。すぐ、雨ふりますけどね。

そし

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子どもとの健全な距離をー

子どもとの健全な距離をー

旅先で。

私の写真をとる息子を撮る。
 
息子は切り立った崖の先っぽに立ってる。
それを私は
「大丈夫かなー」と
ドキドキしながら見ている。
 
大きくなって
やることも
今までのように守ってあげられるレベルじゃなくて
危険度が増してきて。

そばにいればいるだけ
こっちの神経がすり減る。

車とかバイクの運転だってそう。

心配し出したら
きりがない。

だから
ちょっと距離をおくのがいい。

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旅先での私の仕事〜旅先で親子で楽しむアクティビティ

旅先での私の仕事〜旅先で親子で楽しむアクティビティ

息子とふたり旅でコーンウォール滞在中。今回の旅行では、私にとっては仕事。上の写真はコーンウォールのエデンプロジェクト。世界からの植物が集めてある植物園です。イギリス人の植物園への力の入れ方はものすごい、と、しみじみ思う。

教材題材あつめ、教材研究仕事のひとつ。教材題材集めの成果のひとつ・・・

自然や文化の中から幾何学の題材を探すこと。幾何学は自然の中から生まれてきた。その意識を持ってまわりを見

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シュタイナー子育てで良かったこと(3)〜創り出せる人間に育った

シュタイナー子育てで良かったこと(3)〜創り出せる人間に育った

ちょっと間があきましたが、「シュタイナー子育てで良かったこと」シリーズです。今までの記事はこちら。

シュタイナー教育って、クリエイティブな人間を育てる教育。じゃあ、シュタイナー教育が言う「クリエイティブ」「創造的」っていうのはどういうことか?

たとえば、一般の学校の家庭科の時間で、エプロン作りのキットを渡されて、「作り方」を教えてもらい、自分で縫ってエプロンを完成させる。それは確かに、手作りで

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