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コムジョの独り言

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日々思ってしまったことなど。
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#日記

夜の虚無僧☆中央線・総武線篇

夜の虚無僧☆中央線・総武線篇

高円寺〜大久保〜新宿〜飯田橋

普段はあまり夜は虚無僧しませんが、この8月は夕方5時過ぎても30℃超えが続き、流石に日が沈んでから行くことにする。

何故、夜やらないかって、

編笠かぶった全身黒尽くめの格好をした虚無僧が夜、駅前に立ってたら怖い。

周りにマンションあるような駅だと通報されやすい。

朝3時半起きしている。

というわけで、

夜は周辺に住宅のない賑やかな駅を選びます。

神楽坂

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尺八界あんな人こんな人☆『貴風会』の演奏を聴きにいくの巻

尺八界あんな人こんな人☆『貴風会』の演奏を聴きにいくの巻

井の中の蛙、尺八海ならぬ、尺八界という大海を覗いてみる。

『尺八界あんな人こんな人』シリーズ其の五、今回は三橋貴風氏の巻。

先日、貴風会の演奏会に行ってきたのです。

三橋貴風氏といえば、尺八界の重鎮といったイメージ。近所の図書館にも貸出CDの邦楽コーナーに、彼のアルバムが置いてあったりします。

この「貴風会」を知ったのは、尺八愛好家の中国の知人から。

彼に尺八を手放したいという私の知人を

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乞う。を考ふ☆地下街の洋服屋の前で

乞う。を考ふ☆地下街の洋服屋の前で

コム活中、あまりの暑さで朦朧としてしゃがみ込んでいたら、目の前の偈箱にチャリンと入れてくれた人がいた。

後ろ姿は、見るからに日本人ではない海外の人。

しゃがんでいるだけでくれたということは…、

改めて自分の姿を見てみるに、完全にボロをまとった乞う人。

夏仕様の虚無僧スタイルは、上着はかなり使用感のあるインド綿の黒の羽織のようなもの。パンツはもんぺ型で作った黒パンツ。黒布が足りなかったため二

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拾う神さまに会いに行く☆ある路上演奏者の話🪈

拾う神さまに会いに行く☆ある路上演奏者の話🪈

「捨てる神あれば拾う神あり」

ということわざがある。

『ことわざを知る辞典』の解説によると、 

中世の頃からある表現なんですね。

世の中には様々な人がいて、自分のことを見限って相手にしてくれない人もいれば、その一方で救いの手を差し伸べてくれる人もいる。
日本には八百万の神がいるのだから、不運なことや非難されるようなことがあっても、悲観することはない。

…という、故事ことわざ辞典の解説。

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虚無僧の幽霊の件。

虚無僧の幽霊の件。

とても久しぶりに新宿でコム活です。

ようやく、咳が減ったということで出てみる気になった。

人が増えましたね。

観光客がほとんど。

そして、いつもの場所の地下道の滞在者のみなさんは一掃され、誰もいなかった。

寂しい…。

とても幅の狭い地下道なので、苦情があったかも知れない。

昨年12月の話。

みんなどうしているのか。
何処に行ったのか。
屋根のある場所にいるのか…

近くの連なってい

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ある風の強い日🍃面を諸人に合わせ申すまじきこと。

ある風の強い日🍃面を諸人に合わせ申すまじきこと。

意気込んで出かけたのはいいものの、強風に煽られただ寒いだけで帰ってくるなんて日もあったりする。

編み笠は雨や日よけにはいいかも知れないが、風に全く向いていない。広重の「東海道五拾三次之内」の浮世絵にもあるように、風で吹っ飛んでしまうのだ。

虚無僧の天蓋(深編み笠)が、団子笠からあのような形になったのは、浪人が虚無僧に身をやつし、顔を隠す為だと言われているが、外で尺八を吹いている経験からすると、

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さよなら寅年🐯

さよなら寅年🐯

今年の干支は何だったかなど一切思い出すこと無くあっという間に一年過ぎ去ってしまった。

まさしく、虎のごとくひとっ飛びだったかのよう🐅

今年は、悲しいことも嬉しいことも沢山ありました。

まずは、戦争。
なにゆえ、止められない。本気で止めようとする国も有力者もいないことに絶望します。
竹内史光師ならどうしたろうと思います。

ウクライナの尺八奏者のPlatonさんには時々連絡をとっていますが、

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いつもの場所。

いつもの場所。

新宿のとある地下道。

コム活日記にも度々つぶやいているこの場所、 
地下道に、

今年から一人、
二人、

と、

段ボールをひいて寝転がる人が現れ、

秋頃から、

七つ、

八つ、

段ボールと少しの荷物の、場所の確保の跡。

二人くらいぼんやり座っている。

目の前には途切れなく人が行き来している地下道。幅は4メートルくらい。

コロナのせいか、オリンピックで締め出されたのか…。

都庁の

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最後に会いたかった人。

最後に会いたかった人。

数ヶ月前の話。とある駅前で辻立ちをしていたら、高齢のご婦人が近づいて来て話しかけてくださった。

「50年来の友人が今日亡くなって、最後に会えなくてとても悲しい気持ちでいたところ、あなたがそこに立っているのを見つけたの。」

と始まり、彼女はその悲しい気持ちを吐露して立ち去って行った。

宗教というのはいざと言う時に誰かの役に立つんだなと実感した。
と共に、いざ病気になったら神も仏も無い。

その

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鳴らない竹と鬼太郎と🎃変わってあげたい命

鳴らない竹と鬼太郎と🎃変わってあげたい命

尺八にはよく鳴る竹と、全然鳴らない竹がある。
そもそも鳴らないのではなく、鳴らせないのでは?
という疑問は置いておいて...、
鳴らない竹は目一杯、息を吹き込んでも、全然大きな音が出ない。
それが、一時間も吹いていると、よく鳴る竹よりも全然よく鳴る竹に変わったりする。しかも良い音で。

これは私にだけあることかも知れないが、実際そうなのだ。
地無しだったりすると、竹の中がいくらか湿ってそれが漆の変

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虚無女の夏

虚無女の夏

先月、劇団ジャブジャブサーキットの演出家はせ ひろいち氏演出の別劇団の芝居を観に行った。

個人企画集団*ガマ発動期7発目

『TAKOYA姫』

〜タコヤキ或はたこやひめ〜

 

一見、劇団名もタイトルもサブタイトルも、何のことやら全く想像できない。
しかも出演者の日替わりゲストって何だ。

蒲公仁氏率いる演劇集団による、北村想氏の脚本で、劇団ジャブジャブサーキットのはせひろいち氏が演出する芝

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そんな大人にいったいいつなれるんだろう。

そんな大人にいったいいつなれるんだろう。

某駅前で辻立ちをしていたら、白髪のご婦人が少し離れたところで何やらゴソゴソしていて、そしてツツツと近づいてきて、白い紙に包んだものを偈箱に入れてくださった。

おお、恐れ入ります。

一礼すると、

私はお箏を弾いてたのよ、尺八の音が懐かしくて、綺麗な音ね。なんて話しかけてくださった。

良かった。お箏を弾く方にちゃんと尺八の音だと分かっていただいて。

と安心した。

家に帰り、その白い紙を見て

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「どろろ」の挿入歌を吹いてみた。

「どろろ」の挿入歌を吹いてみた。

手塚治虫のアニメ「どろろ」は、15世紀末にかけての日本の戦国時代を舞台に、48の妖怪(魔物)を倒し自分の体を取り戻す旅に出る百鬼丸と、一緒に旅をする泥棒の孤児、どろろの物語。

単なる鬼退治のような内容のようだが、戦争と平和、正義について描かれ、手塚治虫からの強烈なメッセージを感じる。

2022年4〜6月にかけて期間限定配信されていた。

このメロディーは、冒頭、百鬼丸が赤ちゃんの時に、盥に入れ

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中間地点。

中間地点。

2022年が半分終わった。6月30日と7月1日の間が一年の中間地点かと思っていたら正確には7月2日が一年の真ん中らしい。ただし閏年は7月2日と3日の間が中間ということになる。

例年なら梅雨時は雨が降るから辻立ちは…などと言い訳と愚痴を言っているところだが、梅雨はスッキリ明けてしまい猛暑続き。辻立ちには暑すぎるなどと早くも言い訳をしなければいけなくなってしまった。

さらには、
猛暑が続くと夕焼け

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