雅楽書「體源抄」の尺八☆其の三📖最後のまとめ
これまでの『體源抄』は、前半はインドに始まる尺八の起源、猿の鳴き声に感銘を受けてその音を尺八に写したことや、骨の話。そして猿の鳴き声に関する漢詩。中盤は聖徳太子、慈覚大師円仁、平安時代後期の雅楽家清原助種、室町後期の雅楽家の豊原家、田楽師の増阿、聞阿のことなど、主に日本での尺八奏者の事が書かれていました。
今回は国会図書館所蔵『體源抄』630頁、一休禅師作といわれている詩から始まります。
この詩は、宇治吸江庵に住んでいたとされる朗庵が作者であるとか、朗庵と親交のあった一休